『実戦！問題解決法』（大前研一・斎藤顕一）

　答えのない時代を乗り切るためにはロジカル・シンキングを身につける必要がある。

　そして、「問題点がどこにあるのか。解決するためには何をしたらよいのか。」この答えを見つける方法論、問題解決法であるＰＳＡ（プロブレム・ソルビング・アプローチ）を会得する必要がある。

　ということで、このＰＳＡの入門書として書かれたのが本書です。

　ＰＳＡを理解するための「三つの原則」と「三つのステップ」
●原則①「全ての問題は解決できる」という強い信念を持て
●原則②常に「What If・・・？」と考えよ
●原則③原因と現象を混同するな

○ステップ①足して１００になる質問で問題の原因をあぶり出す
○ステップ②問題の本質が見えてきたら仮説を立てる
○ステップ③仮説を実証するためのデータを収集し証明する

　問題解決のためには、「本質的問題」が何かを捉えることが必要である。そして、本質的問題は《必要情報の見極め→その意味の理解→要は何なのかの理解》という流れで考えることによって可能になる。

　具体的内容は、「取り巻く環境の理解」、「効果的情報収集法」、「データからチャートへ」、「フレームワークで考える」という４つのプログラムで説明されています。

　仕事をしていくなかで必要なスキルが、順序だてて、分かりやすく整理して記述されています。普段何気なく作成している資料も、その位置づけをキチンと認識して、順序だてて作成すれば、もっと良い資料ができたのになあ・・・。頭の中を整理し直すことができました。