1862年頃の南軍の河川衝角艦です。民間船から改造され、外壁は木材と木材の間に綿花梱を詰め込んだサンドイッチ装甲を装備しました。
主武装はあくまで”衝角”!艦首のみが鉄板で補強されており、裏側からも木材や鉄道レールで補強されていたようです。これで敵装甲艦の横腹を突き破って撃沈する目的でした。他に9インチダールグレン砲4門を装備しておりました。
彼女たちミシシッピ川の南軍河川防衛艦隊は、彼女を含めて8隻の民間河船改造衝角艦が在籍。
民間船の船長出身者を司令官として陸軍に所属し、操船は民間水夫、砲員が陸軍砲兵という複雑な編成でした。なのでこの絵でも陸軍将官のケピ+シェルジャケット姿にしてみました(将官なのは名前の元ネタから)。
本艦はブラムポイント・ベンドで僚艦とともに北軍シティ級河川装甲艦USSシンシナティに突撃し、見事大破着底させることに成功しました。翌メンフィスの戦闘で被弾炎上し、着底。その後北軍に修復され、終戦まで北軍艦として過ごしました。
衝角を騎兵サーベルに見立てて前に突き出した姿勢で描いてみました。(名前の元ネタのひとも騎兵将校出身だったみたいですし)
「機関全速!…チャーーージ!!」
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「戦火の馬」見た影響受けすぎィ!だってかっこよかったんだもん!
おまけ
pixivで素材をお借りして作った装備カード風「南軍艦艇用・移乗攻撃装備」セット
「マスター&コマンダー」の白兵戦シーンとかの影響です。南北戦争時でもまだ艦船内には移乗攻撃に備える「パイク(槍)」があったり、水夫がリボルバーや短ライフル、カトラスなどで武装していたりします。
南軍海兵隊が北軍砲艦をボートで襲撃して戦闘の末鹵獲、なんてこともありました。