何の気なしに国会図書館のデジタルアーカイブ除いてたら
勝先生の「陸軍歴史」おもっきり読めました。しかも上下巻前頁!!
そして陸軍笠の表記もありました。
以前紹介した階級表と比べますと、色の表記は大体あっています。が、笹間氏の本にあった差図役/頭取の笠の「叩き塗」という表記が見当たりませんでした。
立石斧次郎の写真に写っている歩兵差図役頭取の陣笠の表面にはザラザラしたような加工が施されているのが確認できます。この加工は個人の好みだったのか、はたまた他の階級の笠も同じ加工がほどこされていたのか…。
頭/奉行クラスの陣羽織の表記には羽織の色や紋の指定はありません。どうもレキションから甲冑用の陣羽織とかもオッケーだったみたいです。
(ただ、銃隊式沿革図には黒レキションに白紋をつけた歩兵頭の絵があり、こちらは太田氏「日本近代軍服史」に当てはまります。)
1889年陸軍省総務局版、勝安芳「陸軍歴史」下巻468~470ページに笠/羽織の表記があります。
こんなレアな本がタダ読みできるなんて!そしてなんで今までチャックしなかった!みんなも今すぐアクセス!(誰に言うておる)
ちょっとのぞき見
ちなみに巻末の方に各兵科の支給品リストがあり、フランス式装備の供給状況も拝めます。そして騎兵にはカービン銃のほかにピストルも支給されてたみたい。
もっと読み込もうと思います。
勝先生の「陸軍歴史」おもっきり読めました。しかも上下巻前頁!!
そして陸軍笠の表記もありました。
以前紹介した階級表と比べますと、色の表記は大体あっています。が、笹間氏の本にあった差図役/頭取の笠の「叩き塗」という表記が見当たりませんでした。
立石斧次郎の写真に写っている歩兵差図役頭取の陣笠の表面にはザラザラしたような加工が施されているのが確認できます。この加工は個人の好みだったのか、はたまた他の階級の笠も同じ加工がほどこされていたのか…。
頭/奉行クラスの陣羽織の表記には羽織の色や紋の指定はありません。どうもレキションから甲冑用の陣羽織とかもオッケーだったみたいです。
(ただ、銃隊式沿革図には黒レキションに白紋をつけた歩兵頭の絵があり、こちらは太田氏「日本近代軍服史」に当てはまります。)
1889年陸軍省総務局版、勝安芳「陸軍歴史」下巻468~470ページに笠/羽織の表記があります。
こんなレアな本がタダ読みできるなんて!そしてなんで今までチャックしなかった!みんなも今すぐアクセス!(誰に言うておる)
ちょっとのぞき見
ちなみに巻末の方に各兵科の支給品リストがあり、フランス式装備の供給状況も拝めます。そして騎兵にはカービン銃のほかにピストルも支給されてたみたい。
もっと読み込もうと思います。
>デジタルライブラリー
灯台もと暗し……といいますか、喉から手が出るほどほしかった情報が、ポロッと手に入ることってありますよね。私もつい最近になって、「服制が知りたけりゃ『法令全書』読めばいいじゃん!」という、当たり前のことに気づいた次第で。
私は図書館で同書をあたると、明治4-10年までの陸軍服制のページを片っぱしからコピーして冊子にしちゃいました。そして今なお資料集として活用しております。高価な絶版本『陸海軍服装総集図典』なんかを買うよりよりずっと安上がりですし、純度・正確性という点でもこちらのほうが上ですからね♪
>『陸軍歴史』
笠の表記に続いて、帽子類の記述もありますね! 例の鉄鉢様帽子もバッチリと! ワーグマンのスケッチの正確さを、改めて思い知ります。
サーベル、ランスにピストルまで……。なんか幕府って騎兵の育成に、かなり気合い入れてる印象があります。カッチョイイ錦絵も残ってますし。
最近は西南戦争の過去絵の修正作業なんかをチマチマ進めとりますが、とにかくもう修正箇所が多すぎて多すぎて……(考証ミスと絵のヘタさ、この両方から責められてツライorz)。なんとか年内にはすませたいものです。
ではでは、長文を失礼いたしました。
パラパラめくっててまたも間違いを見つけ、Pixivにて差図役下役の紋の色を修正しました。やっぱりこの本のが一番参考になります。
低コストでも決定的な資料集めって工夫次第でいくらでもできるんだと実感しますた。
歩兵組の食費や屯所の規則など、これはかなり参考になる部分が多い良書です(著者を考えれば当たり前ですが)。
>騎兵
赤いズボンにオシャレな羅紗製軍服など装備の面が優れていたみたいですね。でも空気…。
この中の小筒組用革帽は博物館などに現存品が多いんですが微妙にデザインが違い、悩みどころです…。
なんか士気も上がって、また何か(幕末ものですが)描いてますが、休みが削れたのでいつになるやら…。
それでは。