元気の源

猫が大好き、動物が大好きな、パステル画家・山中翔之郎のブログです。

春よ来い!

2011-02-26 18:57:42 | My Works -個性派たち-
                         『春うらら』

「ぼくのことばかり考えてないで・・・」
春一番が吹いた昨日、元さんにそう言われた気がした。
だから・・・、少しずつ・・・、前に向かって進み始めよう!


このブログを始めた最初の目的は・・・、なかなか実物をご覧いただけない作品のご紹介。
その本来の趣旨に戻り、今この時期にぜひご紹介したい作品を考えてみた。
それが・・・『春うらら』

2002年1月に制作したこの作品は、ボザール・ミューさんからいただいた銀座プランタン企画“和み猫展”出品のお話から生まれたものだった。
時期が真冬だったが、やがて来る春をイメージして構想を練った。

実はこの絵、発表時は二作一対だった。
この『春うらら』は向かって左側の絵。 同じ大きさの右側の絵には、シンメトリーのように右部分に障子の一部が見え、2匹の三毛の仔猫が障子の桟に爪を立ててじゃれ合っている図を描いた。
二枚の絵が並ぶと、まるで観る者が座敷の奥に座り、開けられた障子の間から縁側越しに外を見ているかのような感じになる。

マンション暮らしの私にとって、この状況はまったくの想像。
いや正確に言うと、幼い頃によく連れて行ってもらった母親の実家で見た風景のかすかな記憶が、この絵の中に現れているのかもしれない。

それにしても猫に縁側はよく似合う。 縁側は猫の為にある・・・と言っても過言ではないくらいに。
寝転んだりじゃれ合ったりする猫たちをつつむ空間に、観る人それぞれの春をイメージしていただければ・・・と思いながら描いたことを思い出す。


ようやく春一番が吹いたばかりで、本格的な春の訪れはまだまだ先のこと。 三寒四温を何回も繰り返さなければ・・・。
きっと私の心も浮き沈みを繰り返しながら・・・、桜の花が満開になり、“春うらら”という言葉が頭に浮かぶ頃には、今より元気になっているだろうか・・・???
それにその頃には、4月後半にボザール・ミューで予定している春恒例のノラ猫個展の準備が追い込みの時期を迎えているはず。
何が何でも、元気になっていなくては困る!

そう言えば・・・、元さんは18年間まったくと言っていいほど外に出たことがない。
しかし・・・、もしかしたら元さんも、桜の花びらが舞う中を歩いてみたかったのでは・・・なんて考える。
今は風になった元さん・・・。 どこにでも自由に行ける。
絵の中で、ちょっぴりノラ気分を味わわせてあげようかな・・・???

おっといけない! また気持ちが元さんに・・・。
怒られる~~~!
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