８、オーストラリアを歩く－94

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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８、オーストラリアを歩く－94

・日記　12-73

1月10日　（月曜日）　曇り時々晴れ、雨　　76日目

　この辺りは牧場が主で牛が多い。そのせいでかまたハエが多くなってきた。
そのハエの数が異常である。これだけ涼しいのにバックパックの上に黒くなるほど止まっているのである。
風が強く、ハエはおまけに多く飛び回り気分が悪い。
その結果顔には嫌というほど飛び回って来るので、虫除けスプレーをする。
これも効果はすぐに消えるので、駄目である。
肩の所にたくさんのハエが止まるのでそれを手で叩き潰す。そうするとその死骸の臭いでまたハエがもっと多く集まる。
顔はスプレーをしてあるので顔に止まったハエは直接には叩けない。
いまだにハエの問題は大きい。

　長い間、旅をするといろんなものが傷む。
服ではＴシャツとかシャツが日焼けで穴が開きだした。もちろん、色はあせてしまっている。
テントもポールが折れたのをはじめ、出入り口のチャックが壊れ出した。
上手くチャックを閉めないとチャックが外れる。
その他テントのことではフライシートに穴が開いた。
今、一番問題で心配なことは靴である。何時、靴底がなくなるか分からない。
他は靴下の上の部分のゴムが伸びてしまっているのがあるが、これは大きな問題ではなかろう。

　オーストラリア人についてである。
俺が歩いているのを彼らの多くは呆れているようである。キチガイであると思っている人もいるかもしれない。
だからか知れないが、アメリカの時のように家に来て泊まれと言う人があまりいない。
それにしても、アメリカではこの時期（半分を過ぎてから）はよく泊まったものであった。
これはもう一つオーストラリア人のおとなしさから来ているものかもしれない。

出費　Ａ＄2.32