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精工舎 並スリゲル 黒漆塗のレストア

2013年11月04日 | 時計

今まで何機もの機械式時計を触って来ましたが、今回入荷した精工舎は今までのモノとは違います。

未だ日本にそれほど柱時計が普及していない明治時代、精工舎がドイツのユンハンス社のスリゲルを元に

試行錯誤の末、生まれた国産スリゲル。明治35年生まれ「精工舎 並スリゲル」。

明治41年精工舎カタログより

当時、金六圓(円)から七圓(円)ぐらいで販売されていたと言われ、今の貨幣価値で

いくらぐらいになるかは想像もつかない程、高価なものでした。

そんな、これぞ「スリゲル」が意味する本来の箱はこの箱形状のことを意味します。

上宮部と下方擬宝珠が欠品状態ですが、状態は先ず先ず。

本体は黒漆塗り、八日巻きで文字盤は亜鉛鉄板に塗装仕上げ(振り子共)。

入荷と同時に直ちに解体。今後、慎重なレストア作業となります。

 

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