古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

大時計を動かす

2013年08月19日 | 時計

直径24インチ(61センチ)二十寸の精工舎の大時計。学校の講堂で使用されていたと言われる。

時代は昭和初期と思われ、現:福井県鯖江市が未だ「鯖江町」だった頃の寄木ケース内に現存する
当時の時計店の保険證のエンブレムが時代を物語る。

不動の状態で入荷し早速、風防を外しウエイト付きの針を取り除き、日焼けした文字盤を捲る。

改めて内部を観察するとムーブメントの状態の良さに驚く。

スモールセコンド付きムーブメントは歯車や軸受けの減りも少なく、昭和初期と思われる割には状態が良いというか
良すぎるようにも感じる。

半打ちは右奥のベルを一回鳴らす構造。

固まった油を取り除きクリーングの後、改めて注油しながら調整を繰り返す。

振り子も無かったため手持ちの振り子を改造し、ぶら下げ可動させる。

円のほぼ天辺に振りベラを配し、円の下枠ギリギリの振り子が左右にゆっくり振れる様は圧巻です。

未だ外装に手を加えなければいけませんが、仕上がりましたら改めてご紹介しますね。

 

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