古物商  showa 土花亭

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珍品/4号A自動電話機

2017年04月21日 | 電話機

数多くの4号自動電話機に触れて来ましたが今回、レストア過程において「珍品」と言える品に遭遇。

因みに製造メーカーは「NEC製」で本体ケース、送受話器、ダイアル部、内部機械等全てメーカー揃いのオリジナル品になります。

問題は写真では分り辛いですが本体ケースの艶感がベークライトのそれとは違うこと。(送受話器はベークライト)

本来あるべき背面のメーカー刻印は見当たらない。

内部を開けてみると4号A本体ケースには無い筈の本体ケースにリブ状の物が備わる。

多分、補強目的と思われるリブが至る所に施されている。

どうもケースの材質は本来の「ベークライト」ではなく、600型電話機以降に採用された「硬質塩化ビニール」と思われる。

しかし、本体裏面の製造年月は「1957.9」。。。1963年の600型電話機のデビュー6年前。

何とも不思議な硬質塩化ビニール製ケースの4号A自動電話機。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
御礼 (清水)
2017-04-25 05:39:04
ここの場所が行方不明となってしまいました。
今頃で大変失礼しました。
電話の件大変ご丁寧な対応ありがとうございました。  
                     清水
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清水さま (土花亭)
2017-04-25 07:07:43
コメントありがとうございます。

古い電話機をこよなく愛されていることは素晴らしいと思います。

何かございましたら今後とも宜しくお願いいたします。

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Unknown (硬質塩化ビニル製4号電話機について)
2020-10-17 12:25:38
はじめまして。
いつも土花亭さんのブログを拝見させて頂いている者です。
私も電話機を収集しておりまして、先日日立製作所製造のやけにツヤツヤしている4号電話機を入手しました。
やはり裏側の至る所にリブがありまして、コンコンと叩いてみると600型と同じ音がしました。
色々なメーカーで硬質塩化ビニル製4号電話機の試験をしていたのでしょうか?
謎多き電話機です。
突然失礼しました。
返信する
はじめまして (土花亭)
2020-10-17 14:40:33
そうですか・・・因みに当方の個体はNEC製だったと思うのですが
日立製でもありましたか・・・。
ご指摘の通り600型への移行過程での試験的な個体とも考えられますね。

通常のベークライト(フェノール樹脂)は今では絶縁を要する基板ぐらいですかねぃ。
耐熱性には優れているベークライトに比べ熱には弱そうな
素材なんですがねぇ・・・。
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Unknown (製造年)
2020-10-17 14:47:20
ちなみに当方の硬質塩化ビニル製4号電話機の製造年月は昭和36年3月で、元は4Cとして製造された物に5号ダイヤルをつけて4A化したものです。
本当にこの硬質塩化ビニル製4号電話機については謎が多いですね。
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1961年 (土花亭)
2020-10-17 17:19:49
昭和36年ということは600型移行開始の少し前ですね。

やはり試験個体なのかも知れません。

何せ4号については「艶消し黒」を含め謎が多い電話機です。
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