中堅消費者金融に勤務して取立や不動産担保ローンの勧誘等に従事していた著者の在勤中の経験と、自らが多重債務者となった顛末などを告白する本。
著者の勤務先の消費者金融が、本文でもプロフィールでも「デック」と記載されています。明らかに違法な行為をしていたことも書かれているのでぼかしているのかと思いましたが、後半では後にシティグループに買収されてCFJになったとはっきり書いている(161ページ)のですから、素直に「ディックファイナンス」と書けばいいのにと思います。著者が「チンピラ風かつ対面型」でそこに勤める知人は「どう見ても一昔前の田舎ヤクザ」(61ページ)という「E社」は文句を言われるだろうからイニシャルというのはまぁわかりますが(私もかつてはE社の野太い声のH管理部長と夜間に電話で不穏なやりとりをしていました)。
取立に行って借主(債務者)に他社から借りてでも払ってくれと言ったり(54ページ)、不動産名義人が明らかに認知症患者なのに医者に現金1万円入りの封筒を差し出して「問題なし」の診断書を書いてもらって不動産担保ローンを成立させた(147~154ページ)とか、違法行為をしていたことが堂々と書かれています(後者なんてもう犯罪でしょ)。まぁこういうことやってるだろとは思っていましたけど、実体験として書かれるとやはり重い。
加原井末路 三五館シンシャ 2024年6月24日発行
著者の勤務先の消費者金融が、本文でもプロフィールでも「デック」と記載されています。明らかに違法な行為をしていたことも書かれているのでぼかしているのかと思いましたが、後半では後にシティグループに買収されてCFJになったとはっきり書いている(161ページ)のですから、素直に「ディックファイナンス」と書けばいいのにと思います。著者が「チンピラ風かつ対面型」でそこに勤める知人は「どう見ても一昔前の田舎ヤクザ」(61ページ)という「E社」は文句を言われるだろうからイニシャルというのはまぁわかりますが(私もかつてはE社の野太い声のH管理部長と夜間に電話で不穏なやりとりをしていました)。
取立に行って借主(債務者)に他社から借りてでも払ってくれと言ったり(54ページ)、不動産名義人が明らかに認知症患者なのに医者に現金1万円入りの封筒を差し出して「問題なし」の診断書を書いてもらって不動産担保ローンを成立させた(147~154ページ)とか、違法行為をしていたことが堂々と書かれています(後者なんてもう犯罪でしょ)。まぁこういうことやってるだろとは思っていましたけど、実体験として書かれるとやはり重い。
加原井末路 三五館シンシャ 2024年6月24日発行
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