八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

超モダニズム都市

2009-04-19 23:22:00 | シーパラダイス

 

本日は!

太田君 の話。

 

子供の頃、

九州の炭鉱が相次いで閉山されて

職を失った炭鉱マンたちを

岡山県玉野市の三井造船が受け入れた。

 

そんなわけで、

 

中学には

九州から転校してきた同級生が何人もいて

九州文化が程好く浸透していた。

 

 

そんな頃に

少し遅れて 太田君 が転校してきた。

 

 

太田君 は、

いつでも、どこでも  のできる達人だった。

 

 

太田君 は

他の九州出身の子供たちとは違い

都会的なムード を漂わせていた。

 

 

なぜなら、

太田君 は 長崎軍艦島 出身だったのである。

 

 

軍艦島に住んでいた という事実は

他の九州出身の子供たちからは羨望だった。

 

まるで 未来の国 からやってきたように・・・・。

 

 

子供たちの間でも、

軍艦島 は、うわさの超近代都市だったのである。

Gunkan  

 

軍艦島 は大正時代から

鉄筋コンクリートの共同住宅が建ち並び

人口密度は東京の9倍の超過密都市。

 

娯楽、嗜好品、生活必需品は

東京よりもいち早く、島内で何でも揃う

完結した 超モダニズム都市 だったのである。

 

 

しかし、1974年に

軍艦島 は閉山され

都市機能をすべて残したまま無人島となる。

 

 

 

太田君 の影響を受けてか・・・・

 

軍艦島 への憧れがずっとある。

Img_0927

             (岡山時代のノート)

 

  

そんな、

軍艦島 が今年4月22日から

一般公開されるという。

 

それが、

良いことなのか?悪いことなのか?

 

 

単に、

廃墟を見世物にする観光 ならばむなしい・・・・。

 

 

その辺、 

太田君 に聞いてみたい。 

 

 

 

 


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