もう一度、
ボニーとクライド の話。
世界大恐慌時代、
アメリカ中を騒がせた
お尋ね者の二人 ボニーとクライド!
過熱する投機バブルの中、
欲に溺れたウォール街に
せっせと金を供給していた銀行。
そんな金融筋が招いた
挙句の果ての株価大暴落、そして大恐慌。
ボニーとクライド は、
大失業時代の戦犯 である銀行を
次々に襲って逃亡する。
当時最速の フォードV8 で逃亡しながら、
最新の写真機で記念撮影して、
ダイレクトに新聞社に送り、
タイムリーにデカデカと取り上げられる。
警察よりはるかに早く、
情報戦略を駆使する ボニーとクライド
ボニーとクライド は、
間違いなく、痛快な 庶民の英雄 でありえた。
しかし、
英雄であるがうえに、その最期は・・・・
待ち伏せをする警官隊によって
数十発の銃弾を浴びせられ、宿命的に終わる。
まるで蜂の巣のように・・・・
後に、映画化されたのが、
『俺たちに明日はない』(1967年 監督アーサー・ペン)
ボニー・パーカー 役は フェイ・ダナウェイ
ラストの死のダンスは、
思い出しただけでも泣けてくる。
さてさて、
世界恐慌前夜の今、
21世紀のヒーローは登場するのだろうか?
そして、
宿命的な悲劇が待ち受けているのだろうか?