八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

〇〇祈願 よりも 畏怖の念

2010-05-20 23:01:00 | 勝丸

 

本日は!

お守り の話。

 

神社 のこととか

祭神 のこととかを

考えるのは好きなのだけれど、

 

私は、

まったくもって、

信心の気持ちが無い。

 

特に 賽銭箱 は、

どうにも好きになれない。

 

大きな祈願をする時には、

 

 10円玉より、

 100円玉を入れようか? 

 500円玉はもっと利くんとちゃうか・・・・

 

そんな、

自分の 小さな心の動き が

なんか嫌になったりする。

 

 神様は、

 金で動いたりするんやろか?

 

賽銭箱 が、

無言で 袖の下 を強要しているようで、

どうにも引っかかる。

 

 金を入れんかったら、

 バチが当たるんやろか?

 

もう、

 

 賽銭箱オブセッション である。

 

 

お守り関係も値段が怪しい。

 

神主さんが、

手に持つ御幣で

バサッ、バサッとお祓いをしただけで、

 

原価100円もしないお守り袋が、

1000円! 2000円! 3000円!

という価格になるボロイ商売。

 

人の不幸につけ込んで、

ヘンな壷を売る 悪徳商法 との差異は

どこにあるのだろうか? 

 

 

そんな文句言いの私でも、

 

 

昭和の名船 「勝丸」 に乗る時には、

さすがに信心深くなったりする。

 

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何年も持っている、

宗像大社 の札と 謎の小石!

 

謎の小石 は、

 

京都 貴船神社奥宮 の

舟形石(ふながたいわ) から頂いたもの。

 

Funagata

 

どちらも、

航海の安全 を願うお守りである。

 

 

人間社会の中で、

自分だけが良い目をする 〇〇祈願 は、

どこか、うしろめたく感じてしまうけれど、

 

自然を相手にする安全への願いは

神社のリアリティー を浮かび上がらせる。

 

 

キーワードは、

自然に対する 畏怖の念 だと思う。

 

 

 

  


懐かしい漁村の匂い

2009-05-13 23:23:00 | 勝丸

 

本日は!

ひさびさに、

昭和の名船 勝丸 の修理に励んだ。

 

 

昔、

勢いで塗った コールタール を

落とすのに一苦労する。

 

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コールタール は

懐かしい漁村の匂い。

 

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コールタール は

発ガン性物質 だと言うが・・・・

 

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現代社会 のほうがよっぽど

発ガン性社会 だと思う。

 

 

現代社会 で身体を壊すほど

ストレスを抱えて生きるより・・・・

  

糸島の平和な夕方に

木造船の修理に没頭できる

のんびりした暮らしをオススメします。

 

 

 

 

 


可也能山邊尓 草乎思香奈久毛

2008-11-25 22:11:03 | 勝丸

 

本日は!

昨日の雨で

勝丸 が水没していないか心配で・・・・

 

引津の泊 へ行った。

 

 梓弓 引津邊在 莫謂花

 及採 不相有目八方 勿謂花

 

 (梓弓 引津の辺へなる なのりその花

  摘むまでに 逢はずあらめやも なのりその花)

 

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勝丸 は

無事、浮いていた。

 

 

勝丸! ええ船やねえ!

 

 

ええ船ついでに、

 

 

引津の泊 から東を見ると・・・・

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可也山 が美しい。

 

 

可也山 ええ山やねえ!

 

 

 久左麻久良

 多婢乎久流之美

 故非乎礼婆

 可也能山邊尓

 草乎思香奈久毛

 

 (草枕 旅を苦しみ 恋ひ居れば 可也の山辺に さを鹿鳴くも)

 

 

  

いつの日か、

万葉集を勉強しよう!と思いながら・・・・

 

月日は流れてしまった。

 

 

 

 

 


地球環境という偽善性と、学校空間という虚構性と、感覚的に嗅ぎ取る若い感性にシビレタ!

2008-08-25 23:35:00 | 勝丸

 

本日は!

身体中が痛い。

 

原因は、

 

昨日がんばった

「勝丸」 のロープに付着した

フジツボ落としである。

 

重いロープを

無理して引いたおかげで

 

両手首の腱(けん)と

背筋と背骨と腰と無数の擦り傷が痛い。

 

既に、トシかも知れない。

 

 

 

そんな身体中が痛い中、

 

 

イトシマ号に乗って

A SO専門学校に行った。

 

学生が、

日新工業のカッパコンペ

「地球学校」 の発表をした。

 

 

興味深かったのは

「地球学校」 という課題でありながら

閉じた個室をイメージした案が多かったこと。

 

要するに、

地球環境という偽善性 と

学校空間という虚構性 と

感覚的に嗅ぎ取る 若い感性 にシビレタ。

 

 

A SO専門学校の学生は

刺激的である。

 


糸島半島を迂回する不安感で天気図ばかりを眺める毎日

2008-08-03 19:07:40 | 勝丸

 

本日は!

前線に吸い上げられる

ハエ(南の風)のおかげで

少し過ごしやすかった。

 

それでもまだ、

ニセの太陽がいっぱい出ている。

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ホラ、

19個も太陽が出ている。

ということは18個がニセの太陽である。

 

射日神話を実行しなければならない!

 

 

・・・・

 

くだらない話題でスミマセン。

 

 

 

話は変わって、 「勝丸」 の話。

 

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近々、 「勝丸」 を

今宿横浜 から 引津の泊 へ回航する。

 

 

 梓弓 引津の辺なる なのりその花 摘むまでに

 逢はずあらめやも なのりその花

 

 

近世から古代へワープするようなワクワク感と・・・・

秋のアオリイカシーズンへ向けてのワクワク感で・・・・

 

わりと楽しいけど、

糸島半島を迂回する不安感で

天気図ばかりを眺める毎日。

 

ちょっと昔、志賀島を迂回して

パートナーのヒマコ に

どえらい恐怖を与えたことを思い出す。

 

「勝丸」 のスピードより

海が荒れるスピードの方が早い!

 

どうなることやら!

 

 

  


おせっかいな振り込め制度はこらえてつかあさい

2008-08-01 19:58:31 | 勝丸

 

本日は!

本日の話じゃなくて

先日の話をひとつ。

 

金欠症状で

先送りしていた

「勝丸」 の中間船舶検査を受けた。

 

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検査料 14900円! を

日本小型船舶検査機構に振り込んで

振込み証明書と検査申請書を郵送して

検査を受けた。

 

ライフジャケットなどの法定備品の

チェックをして10分程で終了。

 

しかし、

法律で保護された民間法人に

検査料 14900円! を支払うのは

なんか痛い。

 

いったいこのお金、

どこへまわされるんだろう?

 

お金に名前を書いておけばよかった。

 

船に乗るという行為とリスクは

そもそも本人が自覚するものである。

 

「勝丸」 は

日本の和船文化のために

修理保全している木造伝馬船なのに!

 

 

おせっかいな 振り込め制度 は

こらえてつかあさい。

 

 

つくづく、日本って国は

オウンリスク の育たない国家だと思った。

 

 

 

 


わりと、福岡は歴史文化に無頓着である

2008-07-21 23:03:00 | 勝丸

 

本日は!

海の日。

 

パートナーの ヒマコ と

勝丸 の船底掃除をした。

 

前回は、

懐かしのコールタールを塗ったおかげで

わけのわからん生物がビッチリ付いていた。

 

Dscf3614_2   ゲ~!

 

Dscf3617

 

コールタールは懐かしい漁村の匂いで

気に入っていたけど・・・・

 

今回は、

ボートガードエキストラ黒 を塗った。 

 

 

おそらく、

博多湾で現存している木造和船は

勝丸 だけだろう。

 

4年前に、

加布里の漁師さんから

勝丸 を譲っていただいて、

 

パートナーの ヒマコ とともに

ペンキを剥したり・・・・

腐った木部を修理したり・・・・

 

長い付き合いとなって

今や、 勝丸 はアート作品となりつつある。

 

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世間は、

木造和船に理解が少ない。

木の船はどこへ行っても敬遠される。

 

 

船だけでなく

 

わりと、

福岡は歴史文化に無頓着である。

 

目先の 近代的な発展 に心奪われて、

たやすく 記憶喪失 に陥っている。

 

おそらく10年後に、

失った歴史文化の重大さに気づいて

慌てふためくのだろう。 

 

だけど、それではもう遅い。

 

 

 

古いものを壊そうとしているあなた!

 

そのうち、

あなたの心までプラスチックになりますよ!

 

 

 


みんなで野村望東尼脱出ごっこ

2008-06-09 23:01:00 | 勝丸

 

本日は!

前原の都心まで歩いた。

 

志摩町から前原の都心を眺めると

マンハッタンのようだ。欲望の街のようだ。

高層マンションにヒコーキが突っ込まないことを願う。

 

前原の都心では 古井研さん たちと会合があった。

フルに意見を言わないように抑制した。

頭が古いけん、古い話にのめり込む。

 

 オヤジギャグは大変ムツカシー。

 

「古い建造物を保全・活用する研究会」バンザイ

 

帰りに 古井研さん たちとビールを飲みながら

 

仲間を募って、

「古い木造船を保全・活用する研究会」

を立ち上げようってことになった。

 

僕は 古井船さん と名乗ろうかと思う。

Katumaru_3 古井船です。こんにちわ!」

 

 

糸島半島の東側では・・・・

ひとり五ヶ浦廻船ごっこ だったが、

 

糸島半島の西側に船を廻せば・・・・

みんなで野村望東尼脱出ごっこ という遊びになる。

 

僕は高杉晋作役で、

 「オモシロクナキヨヲオモシロク!」 ヨロシク!

 

 ついでに

 

渡し守金六ごっこ もできる。

 金六さん役は・・・・?

 

神功皇后鎮懐石ごっこ もできる。

 

羅針盤のかわりに

舳先に 方格規矩四神鏡 をタラシテ!

 

タラシ族の解明につながるかもしれない。

 

パートナーの ヒマコ(仮名) は

         オキナガタラシヒメ 役だ!

 

 近江の国出身だからちょうどいい。

 

 

ああ、海から見た、糸島の歴史が浮かび上がる。

 

いかに、

山々の稜線と太陽、方位に意味があるか?

ということがよくわかる。

 

雷山川を遡り、志登神社 まで船を廻そう!

 

九大キャンパスに

糸島の山々を削り、ビルディングを建設し、

糸島の山々の稜線を覆い隠す権利はない!

 

なんて 消え入るような声で叫んでみよう。

 

楽しみだ。

「糸島新聞社」に投稿ダ~!

 

 

乞うご期待!

 

 


以船為家

2008-04-25 21:33:10 | 勝丸

本日は!

長浜事務所の最後の掃除。

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移転先の貼紙をして超エレジー!

センチメンタル300%

 

いろんなことを想い出した。

 

昔、勝丸という木造船に乗って

西公園の桜を肴に飲んだりした。

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途中、長浜事務所に寄ったり

中洲やキャナルまで遠征したり・・・

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「今宿から長浜まで、船で通えるやん!」

「船で中洲に飲みに行けるやん!」

なんて喜んでいたら・・・

帰りは大シケの海になった。 

 

全身びしょ濡れの、しょっぱい想い出。

 

 

そのうち、必ず 船を以って家と為す!

 

漂泊の行く末は「以船為家」 家船生活。

 

瀬戸内海から東シナ海までのエリアを

漂いながら生活したいと思っている。

王直や村上武吉のように・・・。

 

いつの日か、きっとそうする!ぜったい。