考えてみると、
ガツンとこぶしの効いたものが好きだ。
こぶし！ 小節！ 拳！
居酒屋ならば・・・・
4杯目禁止で、酔っ払い退場の
仙台文化横丁 『源氏』
味覚ならば・・・・
砂糖を入れない大人の味つけ
静岡青葉おでん街 『幸多路』
市場ならば・・・・
八戸陸奥湊 か、
塩釜水産物仲卸市場！
建築ならば・・・・
コルのロンシャンを演歌訛りで歌い上げた
丹下健三 『香川県立体育館』
マシンならば・・・・
ポン菓子のエルビス号！
桜島のこんちゃん号！
笠岡のイナバ号！
糸島のユニック号！
音楽ならば・・・・
謎のエンソル（演歌＋ソウル）、
フレディーが歌い上げる 『関西空港』
決定版は・・・・
ブーガルーのリズムに乗せて、
CKBが唸り上げる 『福富町ブーガルー』
♪ 二次会のあとで
タクシー つかまえて
いやです いやよ それだけは．．．
なんて言って 去る女
・・・・
明美も 正美も
慶子も 順子も
どいつも こいつも～
・・・・
芦北の 打瀬船 をあとにして、
この日は、
鹿児島県阿久根にある、
車中泊の聖地 Ａ－Ｚ の駐車場で 対庵 に暮らす。
Ａ－Ｚ とは、ＡからＺまで何でも売っている
２４時間営業の ホームセンターの怪物。
真夜中、
酒が切れたら Ａ－Ｚ で調達し、
肴が切れたら Ａ－Ｚ で調達するという
ダイレクトな駐車場暮らし！
この日の夜は、
馬刺し三種盛で、ナント驚きの３９９円！ をあてに
阿久根の焼酎 諸白 で長旅の疲れを癒す。
次の９月５日。
まっすぐ、
串木野を目指す。
串木野でのミッションは、
サツマミヨシ型 の２枚帆の和船を調査？すること。
港をいくら廻っても、
木造の和船はなく・・・・
しかたなく、
串木野市立図書館で資料を探しまくる。
五反田川河口の船溜りに並ぶ
サツマミヨシ型 の和船。
家族総出で、出航準備をする光景（吹上浜）。
串木野はマグロ漁の基地でもあることから
大型木造船の文化が色濃く残る。
※ サツマミヨシ型 の和船については、
南竹 力さんのＨＰ 「串木野の小型和船（帆船）」 に
めちゃくちゃ詳しく紹介されている。
http://nantenbo.la.coocan.jp/satsuma-hansen/index.html
また、
図書館でたまたま見つけた写真
吹上浜での 浜出張（はまでばり） に強く惹かれた。
家族・縁者揃って、ご馳走、焼酎を持参して
吹上浜にゴザを広げて宴をする習慣だという。
さっそく、
今夜暮らす、吹上浜の直売所駐車場で
ヒマコ とふたりで 浜出張 を実施して、
民謡 『串木野さのさ』 の一節に酔えば、
・・・・
落ちぶれて 袖に涙のかかるとき 人の心の奥ぞ知る
朝日を拝む人あれど 夕日を拝む人はない
・・・・
明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の吹くように
荒海稼業の我々の 明日の命を誰が知る
・・・・
すると、
ヒマコ の友だち グリューちゃん もうっとり。
今日も、ありがたく夕日を拝んで、
もう寝ましょ！
９月４日。
灼熱の熊本を通過する。
ちなみに、
ユニックのクーラーは故障中。
あまりの暑さにたまらず、
クーラーの効いたコインランドリーに逃げ込み、
洗濯をしてる間に、お弁当をいただく。
ちなみに、
飲食禁止の貼り紙なし！
ＷＩＭＡＸがつながるので、
しばし、ワーキングに励む。
ちなみに、
ワーキング禁止の貼り紙なし！
やわな、
コワーキングスペースで
コワーキングごっこしてるよりも、
コインランドリーで洗濯しながら、
メシを食べて、ガツンと仕事をする方が
カッコイイに決まっている！
対庵 に干した洗濯物は、
走行中にスグ乾くし・・・・。
ということで、
この日の目的地 芦北計石漁港 にたどり着く。
ここでのミッションは、
八代海の 打瀬船 を調査？すること。
えっ？
いきなり 打瀬船 を発見！
ここにも 打瀬船！
こっちにも 打瀬船！
ひぃやっ 打瀬船 だらけ！
数ある 打瀬船 の中でも、
いちばん気に入ったのが・・・・
この 打瀬船！
船としての哀愁があるし、
なんてったって、貰えそうだから。
だけど、
もって帰れないし・・・・ と思っていたら、
打瀬船 の船板を発見！
かつて、八代海を
自由自在に走り回った 打瀬船 の船板（カワラ）だ！
しかし、
これも大きすぎてもって帰れない。
しみじみ見れば しみじみと
もらいたいけど 大きすぎる
涙がポロリと こぼれたら
歌いだすのさ 船板を ・・・・
９月２日。
姪浜の朝市 をあとにして、
午前９時、
糸島のオバケ直売所 伊都菜彩 へ行くが、
あまりの人の多さに、即退散！
この直売所は、
糸島の食材 と 福岡の食欲 が出会う、嵐のような空間。
年間３０億円以上（日本一）の売り上げを誇るという。 ギョッ！
そのあと、
この日 対庵 で暮らす場所、
糸島半島のとったん 福の浦 へ。
海はきれいで、風もさわやかで、心地いい。
さっそく、
鯛をさばいて、
蝦蛄をゆでて、
私の食欲も、福岡仕様に早変わり。
美味いんだから仕方ない。
格言 魚介類は午前中に食べること！
夜は夜で、
タイガーミートの豚足を炙って、また一献。
ちょうど、隣の浦では
芥屋サンセットライブ が催されていて、
なんと ＣＫＢ 横山剣 の生唄声が聞こえてくる。
そして、次の９月３日。
糸島 学び家 へ。
ここは、
今年２月に 糸島空き家プロジェクト の学生たちと
ワークショップをした築１００年の古民家だ。
そして、
学生たちの手で再生されて、
ユニークなコンセプトの
学習塾 学び家 としてスタートした。
九州大学の学生たちの行動力、能力恐るべし！
http://itoya2012.blogspot.jp/2012/07/blog-post_24.html
最後に、
対庵 オープンハウス をしたら、
もうすぐ、
小屋ブーム が絶対来る！
ということで、みんなの意見は一致した。
ということで、
バタバタと 対庵 に荷物を積み込んで、
バタバタと 対庵 をユニックに積んで、
８月３０日の夕方、八浜を出発した。
対庵 の比率・サイズは、
ヒマコ の身長１５５センチメンタルを基準に
厳格な黄金比に従って設計されている。
ヒマコ・モデュロール だ！
まっ、黄金比に従えば、
手っ取り早く 美しい箱 になる。
１日目は、
ビューンと２号線を西に向かって走り、
一泊目は宮島あたりで 対庵 に暮らす。
２日目は、
山口名物 みちしお の 貝汁 で
しっかりと腹ごしらえをして、
関門トンネルを潜って九州入りする。
関所が無いところを見れば、
まだ九州は独立していないようだ。
何をしてるんだ九独戦士！
北九州からは、忙しい３号線を避けて
響灘沿いの海岸線をゆっくり走る。
この道ではなぜか、
連子鯛の干物 を買って、
車内に吊るす・・・・という習わしとなっている。
２泊目は宗像あたりで 対庵 に暮らす。
宗像では、
ゆっくり時間をかけて、
連子鯛の干物 を焼く。
なんで、世の中の人は
連子鯛の干物 を吊るしてドライブしないのだろうか？
きっとみんな、
資本主義に取り憑かれて、忙しいんだろうな。
という私は、
資本主義から取り残されて、何処へ向かうのだろうか？
朝は、
朝市ごはん会！ で、おなかいっぱい。
昼は、
動かず、じっとして、
夜は、
ＢＢＱで、おなかいっぱい！
このあと、
深夜は、
みなさんで 宇野港芸術映画座 へ行きました。
ヒマコ と、
四国フェリー に乗って高松へ行った。
船旅で興味深かったのは、
四国フェリー が、
国道フェリー の後方を
ぴったりマークして ロックオン状態 だったこと。
四国フェリー が意識的に船を左右に振って、
国道フェリー を挑発しているようにも思えた。
ここは、
悪夢の架け橋 瀬戸大橋 のとばっちりで
笑うに笑えぬ、キビシイ 備讃航路 なのである。
高松に上陸すると、
１００円のレンタサイクルを借りて、
いただきさん のサイドカー自転車のことを調査するために
町の自転車屋さん Ｂ＆Ｃまえだ を訪ねた。
聞けば、
もう、サイドカー自転車は作っていないと言う。
港に行けば、現役のサイドカー自転車があるよ！
ということで、
嗅覚にまかせて港に行った。
ある！
ある！
ある！ ある！
ある！
いちばん気に入ったのは、
屋根付きの コレ！
いやぁ～、高松はいいね！
楽しいついでに、
いただきさんの海鮮食堂 へ！
讃岐でんぶく（ナシフグ）、マナガツオの刺身
地蛸の天ぷら、生ビール！
さあ ヒマコ
次はどこへ行こうか？
魅惑の、
岡山奉還町！
ある意味、
ここは 移住者の町 である。
その昔、
明治維新の 大政奉還 に伴って、
失業した武士たちに 奉還金 が支払われた。
その 奉還金 を元手に
失業武士たちが移り住み、
商売を始めた町が 岡山奉還町 である。
奉還町 の路地を抜けながら、
身分を剥奪された武士の無念さと、
大政奉還 の立役者とされる
坂本龍馬 の孤独を考えた。
ひょっとして、
坂本龍馬 の暗殺劇は、
大政奉還 のスケープゴートだったのではないか？
坂本龍馬 の命を盾にして、
ズルく立ち回った 後藤象二郎 の
手練手管を垣間見たりする。
そんなことを思いながら、
すっかり気分は
幕末にタイムスリップして、
メシ屋 『くろかわ』 の、
古びたのれんをくぐる。
「ネエサン！ 中華そば ひとつ！」
「あいよ！」
「おまち！」
武家の娘さんらしい女性が、
キビキビと働く姿は美しい。
ある意味、
娘さんの歳ごろは、８０前後だと思う。
知らんけど。
またまた、
玉野魚市場 シーサイドマート！ で、
http://www.tamanouoitiba.co.jp/
鮮度バツグンの 小女子（イカナゴ） を手に入れた。
生のまま醤油をつけて食べたら
めちゃくちゃ旨かった。
次に、
釜揚げにしてポン酢で食べたら
さらに、めちゃくちゃ旨かった。
その次に、
天日干しをして食べたら
さらに、さらに、めちゃくちゃ旨かった。
そのその次に、
玉野魚市場 の社長から戴いた
大女子（イカナゴの親） の天日干しの味は・・・・
さらに、さらに、さらに・・・・
もう、口では表現できません！
あなたの味覚で表現してください。
玉野魚市場 シーサイドマート！
http://www.tamanouoitiba.co.jp/
玉野魚市場 シーサイドマート！ で、
http://www.tamanouoitiba.co.jp/
鮮度バツグンの イカナゴ を手に入れた。
塩を振って、
１時間くらい置いて水分を拭き取る。
天日に当てて干したいところだけれど
憎い雨が続いているので、
納屋の中で、扇風機の風を景気よく当てると・・・・
１日半で出来上がり。
いやあ～、脂がのって旨いです。
電気仕掛けの干物になってしまって
ちょっと不本意だけれど・・・・
いやあ～、脂がのって旨いです！
玉野魚市場 シーサイドマート！
http://www.tamanouoitiba.co.jp/
ここでは毎週 木 金 土 日 に朝市が開かれ、
鮮度の良い瀬戸内の魚介類が売られている。
鮮度の良い魚は、
その場で、食べるのが一番美味しい。
その場で、食べる人が増えれば・・・・
その場で、テーブルと椅子が用意されたり・・・・
その場で、ご飯を炊く人があらわれたり・・・・
その場で、味噌汁を作る人があらわれたり・・・・
その場で、酒を提供する人があらわれたり・・・・
その場で、天ぷらを揚げる人があらわれたり・・・・
その場で、将棋を指す人があらわれたり・・・・
その場で、花札に興じる人があらわれたり・・・・
その場で、麻雀を打つ人があらわれたり・・・・
その場で、魚介類を賭ける人があらわれたり・・・・
その場で、宇野港の昔話をする人があらわれたり・・・・
その場で、宇野港の泣ける話をする人があらわれたり・・・・
その場で、宇野港のヤバイ話をする人があらわれたり・・・・
ますます、活気溢れて、魚介類が売れて、賑わったり・・・・
そうやって、魚市場が 飲食店化 してゆけば・・・・
お金をかけて 箱（建築） をつくる必要はないだろう。
ということで・・・・
本日は、
炭火で穴子を焼いてもらってる間に・・・・
鰆や鰤の刺身でお酒を呑んで・・・・
ちょうど私が出来上がった頃に・・・・
社長特製の 穴子茶漬け の出来上がり。
フェリーの発着を見ながら
旨い魚を食べたり、お酒を呑んだり、
夢のある話をしたり、ご飯を食べたり・・・・
ああ、なんて贅沢な時間なんだろう。
お客さんが来るだろう？と予測して
建物を設計したり、施工したりする
面倒臭くて曖昧で不確実なプロセスを全部省いて、
先に、
お客さんが集まる 場 を作っちゃった方が
確実に街を活性化させる効果を生むだろう。
お金や建物に 人 が従うのではなく
人 にお金や建物が従うことが、無理のない順番だ。
そんなシンプルな話が、私は好きだ。
本日は、
早島のリサイクルショップへ。
念願の オビノコ を引き取りに。
この店は、
デザイナーものがそろっている
ウワサの LIFE STYLE APARTMENT！
オビノコ を引き取りに
ユニックに乗ってやってきた
土建屋のような夫婦が、
イームズとか、コルビジェとか、
ヤコブセンとか、バルセロナチェアだとか
しゃべっていたので、
さぞかし違和感を放っていただろう。
自邸が出来たら、
この店で、ローなチェアを買おう！
で、
もちろん帰りは、
元気がでる食堂 平田食事センター（上り店） へ。
私はカツ丼、
ヒマコ はスタミナ丼、
並盛り、大盛り、メガ盛り・・・・オール５００円！！！
家へ帰れば、
オビノコ を ロバちゃん に載せ替えて、
スタミナ丼を食べて、
元気がでた ヒマコ のドライビングで運ぶ。
働き者の仲間が集まって、賑やかになってきた。
桃太郎な気分！
平田食事センター のムードは、こちらでどうぞ。
静岡最終日。
最後の夜は、
最初に行った店・・・・
戦後の屋台時代から続く
幸多路さん へ。
幸多路 のおでんは、
砂糖が入っていないところが 通（つう） 好みで
客にプロの料理人が多いところが、私を惹きつけるのですが・・・・
この日出会った御仁は、
ジェームズ・ディーン が愛用した
SCHOTT の皮ジャンにカナダ製のジャケットを重ね着し、
白いエナメルの靴がキラリと光るファンキーな紳士・・・・
『静岡チャンバラ映画愛好会』
発起人 増田富士夫 さん！
その後、盛り上がりついでに
私が引いた 玉子 の真っ黒い光沢に
一同揃って 「うぉ～！」 の歓声があがる。
日頃、
おでんの黒さに慣れている静岡の人が
手を合わして拝むほど神々しい 黒光りの玉子！
静岡最終日。
さすがに、ぐでんぐでんです。
うわさの、
浜松トラックステーション
あらためて、
自分の嗅覚に ウットリ してしまう程
ここは、
大ヒット な空間でした。
体が資本！
栄養・休養を万全に！！
いいな、トラック！
日本中のナンバープレートが揃う
浜松トラックステーション！
http://www.tsk-service.co.jp/index.html
今の仕事が終わったら、
青いユニック 『クサヤ号』 で旅に出よう。
全国のトラックステーションが、私を呼んでいる！
