本日は!
イカダおじさん の話。
広島の イカダおじさん の話。
何年も前、
瀬戸内海に浮かぶイカダに
家を建てて暮らす イカダおじさん が
ワイドショーを賑やかしていた。
カッコイイ! と思った。
(イカダ住居のデザインは最低だったけど・・・・)
一生分のローンを組んで、
小さな土地を購入して、
新築のカニカマボコみたいな家を建てる時代に
広大な海を 棲家 とする考え方には
メッセージ があると思った。
海に浮かぶイカダから見る
陸でひしめく人たちの風景は
さぞかし、滑稽だったろう。
そんな イカダおじさん は
広島県 ともめていた。
海を不法に占有しているとかなんとか・・・・
イカダおじさん は果敢に
灯油を頭からかぶったりして
広島県 とわたり合っていた。
そんな イカダおじさん に
とうとう、 広島県 は撤去命令を出した。
ここからが、おもしろい。
ワイドショーが待ち構える中
どうなることやらと思っていたら・・・・
イカダおじさん は
知り合いの漁師さんに
ひょいっと、イカダを引っ張ってもらって
山口県 に行ってしまったのである。
たったそれだけで、
広島県 は強制代執行の論拠を失った。
痛快劇だった!
行政区分という、
陸の考え方の不自由さ と
世界へ繋がる、
海の考え方の自由さ が対照的で 感動した!
陸で不毛な国取り合戦を繰り返す
戦国大名 と
海を自由気ままに行動する
村上水軍 との差異に似ている。
きっと、
イカダおじさん は 海賊 の末裔だろう。
その後、
山口県 に移った イカダ住居 は
台風で木っ端微塵に壊れたという。
イカダおじさん は
村上水軍 村上武吉 の
終焉の地、山口県周防大島で
ペンション経営をしているらしい。
来年の夏は、
イカダおじさん に見習い
引津の泊 の 勝丸 で
短期船上生活を試みてみようかと思う。
糸島生活文化研究所
2009年 の メッセージだ!