八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

海の考え方

2008-12-25 23:26:00 | シーパラダイス

 

本日は!

イカダおじさん の話。

 

広島の イカダおじさん の話。

 

 

何年も前、

 

瀬戸内海に浮かぶイカダに

家を建てて暮らす イカダおじさん が

ワイドショーを賑やかしていた。

 

 

カッコイイ! と思った。

 

 

(イカダ住居のデザインは最低だったけど・・・・)

 

 

一生分のローンを組んで、

小さな土地を購入して、

新築のカニカマボコみたいな家を建てる時代に

 

広大な海を 棲家 とする考え方には

メッセージ があると思った。

 

 

海に浮かぶイカダから見る

陸でひしめく人たちの風景は

さぞかし、滑稽だったろう。

 

 

そんな イカダおじさん は

広島県 ともめていた。 

 

海を不法に占有しているとかなんとか・・・・

 

イカダおじさん は果敢に

灯油を頭からかぶったりして

広島県 とわたり合っていた。

 

 

そんな イカダおじさん に

とうとう、 広島県 は撤去命令を出した。

 

 

ここからが、おもしろい。

 

 

ワイドショーが待ち構える中

どうなることやらと思っていたら・・・・

 

 

イカダおじさん は

知り合いの漁師さんに

ひょいっと、イカダを引っ張ってもらって  

山口県 に行ってしまったのである。

 

たったそれだけで、

  

広島県 は強制代執行の論拠を失った。

 

 

痛快劇だった!

 

 

行政区分という、

陸の考え方の不自由さ と

世界へ繋がる、

海の考え方の自由さ が対照的で 感動した!

 

陸で不毛な国取り合戦を繰り返す

戦国大名 と

海を自由気ままに行動する

村上水軍 との差異に似ている。

 

  

きっと、

イカダおじさん は 海賊 の末裔だろう。

 

 

その後、

 

山口県 に移った イカダ住居 は

台風で木っ端微塵に壊れたという。

 

 

 

イカダおじさん は

 

村上水軍 村上武吉 の

終焉の地、山口県周防大島で

ペンション経営をしているらしい。

  

 

 

来年の夏は、

イカダおじさん に見習い

 

引津の泊 の 勝丸 で

短期船上生活を試みてみようかと思う。

Dscf6563

 

 

糸島生活文化研究所

2009年 の メッセージだ!  

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。