八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

牛窓へ・・・・

2012-12-17 17:21:36 | シーパラダイス

 

船大工になるなら牛窓で修行を積め!

と言われた牛窓の町である。

 

その牛窓に、数年前から度々通い、

和船の残り香を収集している。

 

昭和30年代 (撮影:石津良介)

Img009a_2

 

昭和40年代 (撮影:つげ義春)

Ushi_4

 

平成22年 (撮影:高原次郎兵衛正伸)

Aimg_2082_2

 

この撮影時には、右前にあった櫓の大工さんの家が

解体されて無くなっている。

 

今回の牛窓行きでは、

正面の大きな洋品屋さんの屋敷が

解体されて無くなっていた。

 

更地を見て、

写真を撮る気もなくなってしまう程寂しい。

 

もったいない、もったいない、とつぶやいてる間に、

どんどん記憶喪失は進行しているのだ。

 

そんなことを思いながら、

東服部家 をぶらりと訪ねてみた。 

Aimg_5366

 

腰が抜けるほど、スゴイお屋敷である。

Aimg_5363

 

東服部家 は、

和船の船材 日向弁甲(飫肥杉) を商っていた牛窓の豪商。

 

現在では米蔵が、

牛窓シーサイドホール として活用されている。

Aimg_5360

 

ここで、支配人の小家さんから、

船大工の道具や技について、

いろいろと貴重な話を聞くことができた。

 

記憶が失われる一方で、

なんとか地域の歴史文化を守ろうとして

頑張っている人もいる。

Aimg_5355

 

今年の9月に、

日向弁甲 の津出し港だった油津に

立ち寄ったことを思い出す。

P9362

九州遊行 その10

http://blog.goo.ne.jp/sholly/d/20121010

 

日向弁甲 は油津から牛窓まで長い旅をして、

この町で和船に加工されたことを考えれば、感慨深い。

 

  

次に、

 

毎回のことだが、

建造途中の和船が、まだあるかどうか確認して、

Aimg_3342_2

 

同じく、毎回のことだが、

牛窓船溜りに コーニッシュクラバー24 が

浮かんでいるかどうか見に行く。

Aimg_5372

 

この コーニッシュクラバー24 は、

純粋に欲しいヨットである。

 

いつの日か、

このヨットのオーナーと偶然出会って、

「船を譲ってください!」 と言う自分の姿が見える。

 

まったくお金がないのに、

そんなことを言うだろう自分がオカシイ。

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。