八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

備前石工の里 阿津村

2012-10-27 02:08:43 | シーパラダイス

 

この頃、

備前石工 のことが

気になって、気になって、困っている。

 

鞆の浦の

淀姫波止 船番所波止(初期) や 焚場  

を造ったのは、 備前石工 児島栄五郎 である。

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また、

 

九州熊本を中心として、樋門や眼鏡橋を造ったのは、

備前石工 小坂勘五郎 である。

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                                   熊本 馬門橋

 

さらに、

 

函館の五稜郭や弁天台場を造ったのは、

備前石工 井上喜三郎 である。

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                  函館 弁天台場

 

 

備前石工 という集団を調べると、

備前児島郡阿津村 にたどりつく。

 

阿津村 とは、

小串台場跡 近くの 阿津? ということで、 

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                    小串台場跡

 

阿津 の石工集団は、

干拓・塩田の堤防や樋門、石橋、波止場・・・・

 

特に海洋土木に関して、 

全国各地に出向いて仕事をした出職集団だったのである。

 

かつての児島湾は、

廻船による海運の要所だったのだろう。

 

阿津 から、

多くの 備前石工 が全国に旅立ったと思われる。

 

 

備前石工 の残り香を探すために、 

我が家から、車で10分もかからない

岡山市南区阿津 の 廣幡八幡宮 を訪ねた。 

 

向拝の階段は美しい花崗岩である。

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拝殿の亀腹も美しい花崗岩で、

精度が 良く、緊張感がある。

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本殿の石積は、

典型的な 備前積 で草の生える隙間もない。

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興味深いのは、

この 瓢箪石!

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備前石工 の遊び心なのだろうか?

それとも、何かのサインなのだろうか?

 

よく見れば、

この 瓢箪石 は取り外せるようになっている。

 

きっと、

この奥に何かあるのだろうが・・・・

  

それを暴くと、

バチが当たる可能性も大であるが、

 

思い切って開けて、

宝くじを当てる可能性に賭けてみるのも良し。

 

 

    


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2 コメント

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備前にそんな優秀な石工集団がいたなんて驚きです! (丸尾 弘之)
2012-10-27 20:05:19
備前にそんな優秀な石工集団がいたなんて驚きです!
私は岡山市出身なのですが、初めて聞きました。備前は焼き物、隣の長船は刀鍛冶、多くの職人が活躍していたのですね。貴重な情報ありがとうございました^^これからもちょくちょく覗かせていただきますね。
返信する
牛窓の船大工も有名ですが、木造船の仕事もなけれ... (takahara)
2012-10-28 00:50:17
牛窓の船大工も有名ですが、木造船の仕事もなければ、後継者もなく・・・・いろんな意味で文化の絶える時代に突入です。
返信する

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