「食事処 栄」のラーメンで満足いくランチを終えた後。
私と尾車氏が向かったのは、スバルのお店。
最近登場した「エクシーガ クロスオーバー7」を、この目で確かめるためである。
そのネーミングから、かつてNHKーFMでオン・エアされていた「クロスオーバーイレブン」を連想したアナタは、きっと私と同世代である。
スバル謹製としては初のミニヴァンであった「エクシーガ」が登場してから、はや7年。
近年やや存在感を失いつつあったそれは、SUV風味を纏って、リニューアルというかビッグマイナーチェンジを敢行したのだ。
ステアリングやシートに施された「タンカラー」が、そこはかとなくブリティッシュかつ鷹揚な雰囲気を、醸し出す。
駆動方式は、もちろんAWD。税込車両本体価格は275万4000円で、ホンダ・ジェイドとオーバーラップするお値段である。
運転席からのアイポイントはフツーの乗用車的で、ボンネットがしっかりと視認できる部分も、いわゆる一般的な「ミニヴァン」とは、一線を画する。
重心の低い水平対向エンジンを積むがゆえか、その走りはジェントルで、父親の背中に背負われているような、安心感に溢れている。
尾車氏に運転を代わってもらい、3列目席に佇んでみた。
ヘッドルーム&ニールームも十分。
「シアターシートレイアウト」のおかげで見晴らし良好で、気分のイイ場所である。
この3列目席は、身長165cmの私であれば、実用的な空間と言える。
リヤアクスルの真上だけに、マンホール乗り越え時等には、お尻が揺れるのを感じるが・・・
また、サードシート使用時のラゲッジルームは、旅行等に使う際には、若干モノ足りないかもしれない。
3列シートのAWD車でありながらも、しっかりと積まれているスペアタイヤ。
悪路を走る機会もありそうな、このクルマ。
広大な北海道で、「JAFもすぐには来れないような場所」でパンクした時のことを思うと、やはり安心感が違う。
エクシーガ クロスオーバー7。
「腰高なBPレガシィ」といった印象が否めなかったエクシーガが、骨太感を持って、生まれ変わった。
7年前の登場時にこの姿だったなら・・・と、思わずにはいられない。
ただし「相対的にタイヤが小さく見える」点は、やや、惜しい。
そして、試乗でもらったお土産たち。
非常に満足いく試乗をさせていただいた、スバルディーラーさんに感謝である。