この、パルサーというクルマ、’78年に初代が登場した時から、そこはかとなくヨーロッパ車的な匂いを醸し出しており、結構好きなクルマであった。
今回紹介するのは’90年に登場した4代目 (N14系)である。
この、ケレン味の無い、シンプルなセダンのリアビューも悪くない。
だが、ヨーロピアンテイストの本命は、やはり、この5ドアであろう。
この、ずんぐりとしたサイドビューが、国産車離れしていて、なんともカッコイイ。
そこはかとなく「おフランス」ですネ。
インパネはドイツ車的にシンプルだが、当時としてはなかなか上質なモノであった。
実は、かつて私の職場の社用車として、この車の4ドアセダンがあったのだが、剛性感があるのにしなやかで、ステアリングもしっかりした、とてもいいクルマであった。
出張する際は、なるべくこの車をオーダーするようにしていたものだ。
今では少数派になってしまった、ダブルフォールディング式のリアシート。
うーん、パルサー・ヨーロッパ。
ボディカラーとインテリアカラーの組み合わせもセンス良く、この当時このクラスで私が選ぶなら、カローラでも、サニーでも、シビックでもなく、このパルサーだったであろう。
そのDNAは、今もティーダに受け継がれているように思われる。