北海道には、基本的にカマキリはいない。
子供の頃から昆虫好きだった道産子の私は、いつか本物のカマキリを飼ってみたいと夢見ていた。カマキリにあこがれていたのだ。
30年程前には、私のようなそんな少年が、きっと、他にも存在していたのだろう。近所のペットショップで「カマキリの卵」を200円で売っていた。当時小学生だった私はそれを購入して、成虫になるまで飼っていたことがある。
ご存知のとおり、カマキリというヤツは生きた虫しか食べない。あの当時私の住んでいた地域は、カマキリの餌になる昆虫を捕まえるには事欠かない、自然の多い地域だったので、なんとかカマキリ1匹を成虫まで育てあげることができた。
そんな話を職場の先輩にしていたら、「カマキリの卵なら、西野のペットショップで売ってるヨ」と、それを買ってきてくれたではないか!価格は300円である。
さて、これをどこまで育て上げることができるだろう。今年の私の課題がまた増えてしまった。プラモデル製作にも未だ着手できていないのに・・・
今年の夏のキャンプで捕まえて、娘たちが「ココちゃん」と名付けて可愛がってきたコクワガタちゃんですが、昨日永眠されました。一時は越冬するのではないかと期待していたのですが、その願いもむなしく・・・合掌。
今年の夏休みのキャンプで捕まえたクワガタ2匹。10日ほど前に、ミヤマクワガタのメスの方は残念ながら天寿を全うしたが、全長3cm弱のコクワガタのオスは、毎日エサの「蜜ちゃん」をなめなめ、どっこい、いまだに元気なのだ。
調べたところ、コクワガタは意外に長生きで、冬を越して数年生きることもあるのだそうだ。果たして、北海道の「外の寒さは厳しいが、部屋の中は暖かく快適な冬」を、彼は越すことができるだろうか。大事に育てようと、今、心に誓った。
南幌町のなんぽろリバーサイト公園に出かけたところ、近年めったにお目にかかれない、極めて珍しいトンボを発見!私は感動に打ち震えながら、そいつを捕まえた。
その名は「ナツアカネ」。成熟したオスは、頭の先から尻尾まで真っ赤になり、「酒飲みトンボ」なんていわれてるトンボである。私が子供の頃は、どこにでも普通に見られるトンボだったのだが・・・写真のトンボは、ちょっとまだ赤くなりきれていない部分を残しており、「完熟」というよりは「半熟」という感じだったが、それでもまごうかたなきナツアカネのオスである。
私の家の近くでも、アカトンボの類は今でも数多く見ることは出来る。一番多いのは、下の写真の「クルマトンボ(正式名称:ノシメトンボ)」で、7割はこのトンボだ。
そして、残り3割は、下の写真の「アキアカネ」である。ナツアカネよりもやや大きく、ごらんのとおり、成熟しても顔まで真っ赤にはならない。
それにしても、ナツアカネは、札幌においてはホントに希少で稀なトンボになってしまった。トンボ100頭中で、1頭もいないかもしれない。私の中では、全身真っ赤っ赤なこのトンボこそが、「真実の赤とんぼ」なのだ。ナツアカネの今後の繁栄を祈念して、このトンボを大空に放してやった。この次は、ミヤマアカネに会ってみたいものだ。
お盆休み最終日。暑かったので、「あびの冷やし味噌ラーメン」か「拓味のしおちゃん」を喰いに行こうと勇んで出かけたのだが、残念なことに、その両店ともお盆休み・・・
落胆しつつ、コンビニで冷やし中華を買って食べた後、気晴らしに子供たちのリクエストで昆虫採集に出かけた。すると、娘が「あの木にすんごい大きいトンボか止まってる!」と叫ぶ。私は、息を殺し、たたずんでいたそのトンボに補虫網を掛けた。
なんと素晴らしい。約30年ぶりで、ギンヤンマを捕まえた。私は、この美しいトンボを、ぜひ一度子供たちに見せてあげたいと、以前からずーっと考えていたのだ。今回捕獲したのはメスで、ホントはオスの方がより美しいのだが、このトンボのエメラルドグリーンに光るつぶらな瞳に免じて、ま、それはヨシとしよう。帰宅した妻にこのトンボを見せてあげてから、大空に放してあげたのだった。久々に感動的な一日であった。
我が家の近くには、普段滅多に見られないトンボが多く飛来する。我が家の図鑑にも載ってなくて、T高校のトンボ研究会に問い合わせて素性が判明した「ヨツボシトンボ」やら、オレンジ色の素早い中型のトンボ「ウスバキトンボ」などは、私がこの地に住み始めてから、生まれて初めて見たトンボたちである。
昨年上士幌のコテージに泊まった時は、シオカラトンボ・ムギワラトンボ・そして国内最大のトンボであるオニヤンマを捕まえて、かつて昆虫大好き少年だった私は、狂喜乱舞したものだ。
私が小学生の頃は、ミヤマアカネやナツアカネなんかも家の近くで簡単に捕れたものだが、最近はとんと見かけませんネ。ナツアカネのオスは頭まで真っ赤で「酒飲みトンボ」なんて言われてました。また、小3の時富良野で捕まえたギンヤンマはホントに美しかった!
最近「ムシキング」なんかの影響で子供たちに外国産のカブトムシが人気らしいけど、なんだか、ちょっと違うなあ。昆虫をお金を出して買うなんてなんだかねぇ。日本土着のその辺で捕まえられる昆虫がイイんだよね。私がかつてギンヤンマを自分で捕まえた時の感動を教えてあげたい。あのときの感動はお金で買えるものではなかった。今日捕まえたトンボは飼育するのは困難なので、大空に放してあげましたヨ。