《試練》――現在史研究のために

日本の新左翼運動をどう総括するのか、今後の方向をどう定めるのか

沖縄からの通信~陸自の宮古島配備をめぐって

2017-03-16 11:06:12 | 沖縄問題
沖縄からの通信~陸自の宮古島配備をめぐって

 宮古島の地元紙に掲載された石嶺香織議員バッシング記事です。「全国から批判する書き込みが殺到した」というのは全国のネトウヨを総動員した炎上攻撃のこと。ところが、一言もそんなことを書いていません。「議員辞職の声が上がっている」というのは、ネトウヨが書いていること。おまけに、宮古地区自衛隊協力会の紹介記事まで。明らかに「辞職しろ」と、つぶしを狙った記事になっています。

 そのネトウヨと一緒になって投稿記事への謝罪と撤回を要求した奴がいる訳です。「軍隊と性暴力」を告発した石嶺議員の当然すぎる投稿に、「謝罪と撤回」を要求し、謝罪を公開させた結果が、これらのバッシング記事です。今日になって管理人が、消えていた問題の記事を再掲載しました。「南西諸島ピースネット」で見られます。内情をさらすようなものですから、再掲載を危ぶむ声もありますが、屈服は物事をあいまい化しようとするところから始まりますから、ありのままをさらけ出そうというのは正しい処置です。言ったとか、言ってないとかの言い逃れを封じることにもなります。もっとも怒っているのは、宮古島の女性グループです。

 今朝、「ピースネット」の管理者から連絡書きて、琉球新報と沖縄タイムスの『論壇』に手分けして投稿することにしたそうです。今回の問題を絶対に曖昧にしないということです。自衛隊問題への右翼の反応というのは、米軍問題とは決定的に異なっていて、米軍問題では「オスプレイファンクラブ」を名乗っていても、自衛隊問題では直接つぶしを狙ったえげつない攻撃をしてきます。宮古島というのは、もともと航空自衛隊のレーダー基地があったところで、10年前からは国家予算をばら撒いて自衛隊誘致派を育成してきたところです。今回の炎上攻撃にも宮古島からの参加が確認されていますが、今後配備が進んだら反対派は宮古島に住めなくなるでしょう。すでに、与那国島がそのようになりつつあります。以前は、「イソバの会」として反対派が発信していましたが、ここにきてパッタリと音信がなくなりました。今は、たった一人が頑張っているだけです。自分の体面などを考えていたら、自衛隊反対も言えないような島になってしまいます。今の沖縄の空気は「90年」の当時と同じです。これで、分かる人は分かると思いますが。

「陸自来たら婦女暴行起こる」(宮古毎日新聞)

【自衛隊を守れ!】石嶺香織(宮古島市議)がトンデモ発言「米軍の訓練を受けた自衛隊が来たら、絶対に婦女暴行事件が起こる」⇒ 炎上し削除、釈明文掲載 ⇒ さらに炎上 ⇒ 謝罪文も削除【地方議員の流儀】


 以上の記事を見てください。テロリズムそのもので、ここに沖縄の現実があります。

 山城博治氏は勾留5カ月となりました。家族との接見禁止は解けましたが、それ以外は接見禁止が付いたままです。山城博治への弾圧は「沖縄ヘイト」だと書きましたが、もう「ヘイト」のレベルを超えて「テロリズム」と言った方がいいでしょう。日本政府が米軍問題でここまで異常になったことはありません。ところが、自衛隊問題だとこのように異常になります。その異常さこそ、沖縄戦のときと同じものです。その根本にあるのが「自衛隊の南西拠点化」です。それを暴き出すことが、私のこれからの作業になります。

2017年3月15日
S.嘉手納(沖縄在住)



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