(Ⅲ)米帝バイデンはロシア・ウクライナ戦争の戦争放火者である /1)ウクライナの戦場で威力示すアメリカ製武器 /各種報道によれば、ロシア軍のウクライナ侵略は、プーチンの作戦通りには進まず、初期目標を達成できず頓挫したとのことである。ロシア軍の作戦はまずウクライナの制空権をとり、機械化戦力で北側地域を制圧してキエフを孤立化、そして制圧する作戦であったという(別の見立てもあるが)。ところが、ウクライナに進軍してきた大量のロシア戦車にたいしてアメリカ製ジャベリン(対戦車誘導ミサイル)が戦車を次々に破壊するという威力を発揮して、ロシア軍に打撃を与えていると伝えられている。 /ジャベリンとは、長さ1.2メートル、重さ22.3キロの対戦車ミサイル。目標物に照準を合わせて発射すればミサイルが自動的に誘導され戦車などの装甲を貫通する強力な威力がある。ミサイル1発当たり8万ドルという高価な精密兵器である。米帝はこのジャベリンを18年からウクライナに投入し続けてきた。 . . . 本文を読む
1)プーチン体制による侵略戦争の恐るべき危険性 /2月24日からロシア軍によって開始された戦争は、「大ロシア民族主義」(※後述)を掲げたロシア・プーチン体制によるウクライナ侵略戦争である。しかも、プーチン体制の大ロシア民族主義と米帝バイデン政権の「専制主義国家と民主主義国家との戦い」という世界大戦路線とが激突するならば、核戦争をほんとうに現実化させかねず、ヨーロッパ大戦―第三次世界大戦を必然化させかねない。 /率直にいって、ソ連崩壊以後のヨーロッパ・ロシアのパワーポリティクスが軍事と対抗の論理で動くとき、ただでさえ不安定なEU・ロシア間の均衡が一気に破られ、予想もつかない破滅的な世界戦争=核戦争に突入するかもしれないという世界史的転換点がいま到来してきた――この認識をもたなければならないのではないだろうか。 /この点で、ロシア軍がチェルノブイリ原発とザポロジエ原発を攻撃、占拠し原発を戦争の手段にしていること、戦場の真っただ中に置かれるにいたった原発がいつ電源切断の事故を起こし原子炉が暴発するかもしれないという危機的現実にあることは真に戦慄すべきことだ。 . . . 本文を読む
ロシア・プーチン体制によるウクライナへの侵略戦争が日々激化している。ロシア軍の無慈悲で残酷な攻撃の様子が連日報道されている。 /この現実を知れば知るほど、ウクライナの人々が遭遇している筆舌につくしがたい苦しみ、悲しみ、憎しみ、多くの死者が生み出されている惨状を前に、「もうやめてくれ」という悲鳴以外に何をいえばいいのだろうか。何をいっても、戦場の深刻な現実の前では空疎なほど軽いものでしかない。強力なロシア軍の攻撃に、ただ無力感を感じざるをえない。 /だがしかし、「局外者」だから見えてくることもある。そうすると、日本の私たちはじつは局外者ではなく、このロシア・ウクライナ戦争に関与させられていることがわかる。日本の岸田政権が対ロシア経済制裁と対ウクライナ軍事援助をしているのであり、わたしたちは準参戦国の人民なのである。 /何かを発言するいじょう、はっきりといわなければならない。 /私たちが第一義的に心すべきは、“戦争絶対反対”という、人間としてもっとも素朴な感覚、ヒューマニズムに徹した立場ではないだろうか。 / ウクライナの現実を考えるとき、次のことだけはいえるのだと思う。 . . . 本文を読む