《試練》――現在史研究のために

日本の新左翼運動をどう総括するのか、今後の方向をどう定めるのか

抜き打ち結審に怒り心頭~~第9回テント裁判を傍聴して

2014-12-10 18:46:16 | 反原発
抜き打ち結審に怒り心頭 ~~第9回テント裁判を傍聴して// ●あっという間に逃げ去った村上裁判長// 久しぶりに傍聴したテント裁判が、何とだまし討ちの抜き打ち結審だった。 午後4時半少し前ごろ、この日の裁判の流れを切るように突如「合議します」と5分間の休廷を宣した村上裁判長と左右の陪席が再び法廷に入って来た。椅子に座るや否や、「証拠・証人調べ請求を却下します」と早口で言い、続けて「弁論を集結します」とか細い声でささやいた。一瀬弁護士が席を蹴って裁判官席に詰め寄って、大きな声で抗議した。「合意を破るのか」とか「話が違う」と発語した。裁判長が何かつぶやき、長谷川弁護士が前に躍り出るような格好で右手を大きく振って「裁判長を忌避する」と空気を切り裂くような声をあげた。弁護士が全員総立ちになって抗議した。裁判官たちは何も聞かなかったかのようにさっと黒衣を翻してドアの向こうに消えた。 あっという間の出来事だった。  次の瞬間には、左右のドアから大勢の廷吏たちがドッと出てきて、傍聴人たちを威嚇するように取り囲んだ。 われわれ傍聴人は、あっという間の暴挙への怒りでその場を立ち去りがたく、口々に抗議の声をあげた。「ふざけるな」「逃げるな」「亀屋さんの訴えに何も感じないのか」「次の2月26日にはどうするんだ」「裁判長は何を言ったんだ」……。 弁護人が「こんな結審があるか」「弁護団は忌避申し立てをした」と言っているのを聞いて、やはりそうか、裁判長は結審を宣したのかと事態を理解した。 . . . 本文を読む

友への手紙――コメントに答えて~今秋福島県知事選挙へ向けて

2014-05-08 09:20:45 | 反原発
友への手紙――コメントに答えて~今秋福島県知事選挙へ向けて//  鬼の城さん。コメントを寄せてくださり、ありがとうございます。「問題提起には同意」。しかし、「支配者階級の分裂」を「表層的な分析をするのではなく、深く切り込んでいく必要があります」とのこと。同感です。私もこの点は、説明不足、展開不足と感じていましたので若干の補足させていただきます。// 1 「支配者階級の分裂」について//  「なぜ支配者階級が分裂したのか」「分裂の原因はなぜか」と同じく重要なのは、これが事実か否かということだと考えています。そこの見極めを誤ると、「なぜ分裂したのか」「原因はなぜか」の意味がなくなります。まず確認すべきは「生起していることは支配者階級の分裂と呼ぶに値するか否か」だと考えます。  私自身これを聞いた時、「何を大げさな」「そんな重大な事態が起こっているとは信じがたい」と半信半疑でした。確かに小泉は「脱原発」を提起し、記者会見で大々的にぶち上げました(13年9月、10月)。が、これはあくまでも「原発」の領域だけで、自民党安倍政権の政策全てに異を唱えているとは思いませんでした。  . . . 本文を読む

友への手紙――今秋福島県知事選挙へ向けて~東京都知事選挙から何を教訓化すべきか

2014-05-02 01:53:45 | 反原発
1 はじめに//  4月15日付けの朝日新聞(朝刊)に「細川・小泉氏、脱原発の社団法人『自然エネルギー推進会議』を設立」との記事が大きく掲載されました。5月7日に東京都内で設立総会を開く予定で、発起人には哲学者の梅原猛氏、作家の瀬戸内寂聴氏、赤川次郎氏ら13人、賛同人には俳優の吉永小百合氏ら数十人が加わるとの記事でした。今秋の福島県知事選などに「脱原発」候補を擁立・支持することも考えているとのことです。  今秋福島県知事選挙(11月11日任期満了)は、東京都知事選挙に続いて、否それ以上の重要な選挙になろうとしています。共産党は、党派利害優先を強めている今の路線からいって当然、独自の候補を擁立するでしょう。そして自然エネルギー推進会議(細川氏・小泉氏)は、いくら「脱原発」候補といえども共産党を支持しないでしょうし、そうすると独自の候補擁立となります。この選挙戦の構図は東京都知事選と同じです。 . . . 本文を読む

東京都知事選で、細川護熙候補に投票を集中しましょう!

2014-01-24 10:17:20 | 反原発
東京都知事選で、細川護熙候補に投票を集中しましょう!// (1)細川候補勝利へ決断//  この度の東京都知事選挙でどのような態度をとるかは、東京都に住む良心的な多くの労働者人民にとって、実に悩ましいテーマでした。  と言いますのは、先の2012年12月の都知事選で立候補した宇都宮健児氏が再び出馬すると表明したものの、宇都宮氏では自民党・公明党の推す舛添要一氏に勝てないと、ほとんどの人が感じていたからです。前回は、選挙戦術で共産党が引き回しをおこない、脱原発の公約を後景に退けるなど、不満を残した選挙戦でした。今回も、他の人たちが有力候補として検討中であるのに、宇都宮氏がいち早く出馬表明をし、共産党がただちに支持を打ち出すなど、共同候補づくりのルールや統一戦線づくりに反するやりかたがあったからです。その他、選挙戦前から不協和音が起こっていました。  宇都宮氏しかいないのか、負けるとわかっている選挙戦をやらねばならないのかというムードが広がっていました。それでも、1月上旬時点から、宇都宮氏で行こうと勝手連が動き出しました。  ところが、 . . . 本文を読む

友への手紙――小泉純一郎「脱原発発言」の思惑を解明する~反原発闘争の軸はどこにあるのか(下)

2013-12-06 20:44:13 | 反原発
友への手紙――小泉純一郎「脱原発発言」の思惑を解明する~反原発闘争の軸はどこにあるのか(下)// (前からつづく) (5)しかし安倍は引き返せない//  このような小泉の狙いと思惑をおそらく安倍は知っているでしょう。両者とも会談を否定し、会っていないと言っていますが、秘密裏に会合を持ったと見ています。「師匠」である小泉に説得されても安倍は、撤回することも、引き返すこともできないのです。その理由を以下列挙します。 . . . 本文を読む