《試練》――現在史研究のために

日本の新左翼運動をどう総括するのか、今後の方向をどう定めるのか

資料:天田三紀夫革共同書記長の「謝罪」文

2019-10-31 09:29:30 | 日本の新左翼運動と共産主義運動をめぐって
【管理者のコメント】 /2019年3月から8月にかけて、革共同(中央派)政治局にたいする党内の批判・追及が燃えあがりました。その動力となったのは、2014年に中央WOBの一員である山梨(神奈川県委員会湘南支部)によって許しがたい暴力的な女性差別を加えられ、しかもその告発を政治局に握りつぶされ、言語に絶する苦しみを強制されてきた前進社本部α部局のPさんの党員としての命がけの決断による渾身の告発でした(2019年3月)。Pさんと連帯する同部局の女性同志たちは、ともに、真正面から政治局と対決したのです。 /それが党本部の全部局に伝わり、強い共感と連帯が生み出されました。政治局とりわけ3人組と呼ばれる書記長の天田三紀夫氏、天田(黒川)純子(=木崎)氏、河村剛(=坂木)氏という政治局員、そしてα部局担当の鎌田雅志氏ら4人の政治局員が一斉に批判され、追及を受けるところとなったのでした。そしてついに、彼らは党本部の党員たちによって政治局員を解任され、自らも辞任を表明しました。 /そのなかで、Pさんへの女性差別犯罪のすべてを承知し、それに加担した天田書記長が、当然にももっとも重大な組織責任を問われました。しかし、天田氏は右往左往するばかりで、問題を見すえることもできず、何をどう謝罪し、何をどう自己切開し、どう自己批判すべきなのかも、わからないありさまだったそうです。 . . . 本文を読む

資料:革共同26全総 議案(後半)

2019-10-30 13:49:26 | 日本の新左翼運動と共産主義運動をめぐって
【管理者のコメント】 /引き続いて、資料として革共同26全総議案の後半部分を転載します。そこでは、新しい地点からの党建設とたたかいの任務・方針を記述しています。 /しかし、党建設論については、7回大会とそれ以降の組織総括において事実関係の自己批判的総括を避けたために、基本的視座をどう定めるのか非常に混乱している様が表れています。また任務・方針については、相も変らぬカンパニア主義に終始しています。世界史的大流動情勢にたいする綱領的認識がまったくなく、日本帝国主義・安倍政権にたいする階級的な危機感と怒りがありません。どこを、どう変えていくのか、非常に混迷しているようです。 . . . 本文を読む

資料:革共同26全総 議案(前半)

2019-10-30 11:35:16 | 日本の新左翼運動と共産主義運動をめぐって
【管理者のコメント】 /革共同中央派の第26回全国委員会の報告文および議案を前半と後半の二つに分けて転載します(『共産主義者』202号、2019年11月1日刊)。 /議案の方は、26全総当日に配布された議案に加除修正をほどこしています。総会での討議やその後の検討を経たものなので、「議案」というより「決定」というべきものでしょう。 /26全総を開かざるをえなかった‘政治局崩壊’という事態についての事実関係の記述がほとんど何も公開されていません。「組織防衛上の配慮」を一定認めるとしても、ほとんどまったく触れていないのは、党員および労働者人民にたいしてあまりに不誠実、官僚主義の極みであり、ほんとうのところ何も自己批判していないものといわざるをえません。この点で、当日配布の議案には、次の文章があったとのことです。いわく。「……とりわけても同盟本部(前進社本社)にあった政治局の指導的同志の責任についてあいまいにすることはできません。しかしわれわれは、倫理的弾劾と自己批判に終始するわけにはいかない。」と。「倫理的弾劾と自己批判」はやらないというのです。そこに26全総の本音があるといっていいでしょう。 . . . 本文を読む

革共同政治局のスターリニスト集団への転態に身がすくむ思い

2019-10-24 08:49:14 | 日本の新左翼運動と共産主義運動をめぐって
Kさんへ /まずは、この本『革共同政治局の敗北1975~2014』との出会いの機会を与えていただき、感謝しています。10月4日(金)に読みおえ、心の整理をしていました。本日は、仕事の都合で、時間があるので筆をとりました。何点かお伝えしたいと思います。 /最初に、著者の2人の革命家の10年にわたる真摯な総括に、心から敬意を表します。様々な評価はできるとは思いますが、こうした総括がきちっとなされ、世に出たということは、ラジカル(文字通りの意味で)な運動の歴史に、不朽の財産を残されたと思います。 . . . 本文を読む

破廉恥、あまりにも破廉恥なり‼ 革共同26全総

2019-10-18 10:49:41 | 日本の新左翼運動と共産主義運動をめぐって
Ⅰ)自浄力ゼロの革共同中央派 /革共同中央派が、2019年9月に第26回全国委員会総会を開催したことを発表した(『前進』3076号、10月14日付)。そのなかで、26全総の議案を近く『共産主義者』202号に掲載する、と記している。この記事も、26全総議案の中身を要約したものとみてよいだろう。 /しかし、問題は26全総開催の前に、中野洋死後の、〈天田三紀夫・天田(黒川)純子(木崎)・河村剛(坂木)&辻川慎一⇔清水丈夫〉という政治局体制(註1)がすでに全面的に瓦解していたことである。 /中央WOB(ウォッブ)(中央労働者幹部団全国会議、註2)の一員である山梨(神奈川県委員会湘南支部)が党本部α部局のPさんをレイプし、その後も性暴力をふるい続けるという許しがたい女性差別を犯したこと、それにたいするPさんおよび連帯する女性たちの必死の告発(19年3月)がなされたことが導火線となり、(1)辻川問題、(2)山梨問題、(3)国労共闘解体・国労脱退―動労総連合拡大問題の矛盾が爆発したのである。 . . . 本文を読む