続・笑う蜘蛛の糸

1969年生まれの私、
潮風太子が第2団塊世代特有の視点で書く
コッソリ系ブログです。

それを忖度といふ

2017-11-20 14:24:23 | インポート
金曜日にアップしていたと思っていたら、
予約投稿に失敗していたようで・・・

今週は2本になるのかな・・・?

今回は時事ネタ忖度モノなど・・・

今年の流行語大賞のノミネートが先日発表された。

が、やっぱりと言うか案の定というか、
「このハゲ~」はエントリーもされなかった・・・

禿げアタマのご貴兄に配慮「忖度」してのことらしい。
けれども、今年最も日本の世間を賑わわせたコトバは
間違いなく「このハゲ~」であることは、
紛れもナイ事実だ。

そして、そのかわりに
「ちーがーうーだーろー」がエントリーされていた。
それこそ「ちーがーうーだーろー」?だ。

となると今年の流行語大賞最右翼は、
必然的に「忖度」となる。

確かに最近の日本は「忖度」だらけなので、
あながちデタラメでもナイか・・・・

最近起きた日本の「忖度」だけでもチョロッと書いてみる。

札幌市内のタクシーで30代の眼鏡をかけた男が、
タクシーの運転手に因縁をつけてキレて、
走行中のタクシーの車内で防護板を蹴り倒し大暴れ。
このときの様子を撮影したドライブレコーダーを、
北海道警に被害届を出す前にメディアに公表。
ありとあらゆるワイドショーやニュースバラエティーで放送され、
日本国中の人がこの映像をみることとなった。
そしてこれが見事大ヒット!

一夜にして「このハゲ~」を超えるインパクトを世間に与えた。

ところが、この男がどうやら地元の弁護士だという情報が、
ネットを中心に集まり出すと状況は一変。
日本のマスメディアは急に及び腰のヘタレ報道となった。

事件の翌日に被害届を北海道警に出すものの、
これまた道警も道警で地元の弁護士の顔なんか、
見れば一発で特定できるであろうものの、
当事者に「出頭」を促すような展開にして、
あくまでも「民事事件」という形にし出来る限り、
この件に関わりたくないというカンジだ(笑)

こういうことを「忖度」といふ。
「忖度」はまだ続く。

産経だけが「実名報道」をしたものの、
あとのメディアは「30代の弁護士」とだけ報道し、
手短にサラッと流していた。
動画をバンバン流しまくって、さんざん煽っておいてだ。

今の日本のマスメディアは「医者」「弁護士」「大学教授」といった、
権力者また「そのご子息」が不祥事を起こすと、
出来る限り本人が特定できないように腫れ物に触るような、
報道をする傾向がある。
訴訟を恐れてのことだ。
結局、権力者になりたければ「猛勉強」して権力者になればイイ。
というハナシ。
いったんなってしまえば、あとはナニをやらかしてもオッケー!
これがこの国の現状だ。
中国共産党や北朝鮮政府を笑えまい。

ついでに書くと「在日朝鮮人」や「ジャニーズ」「バーニング」も、
同じように腫れ物に触るような報道の仕方をする。

吉本の芸人が不祥事を起こしたら、
それこそ殺人でもやらかしたかのように叩くわりに、
その手合いだと3台玉突きの人身事故(重大事故だ)を起こしても
「記者会見」すら開かなかったりする。

そして翌日には一切報道をやめる。
なかったコトに!ということか。

まぁなんとも権力に媚び媚びな日本のマスメディアここにアリだ。

バカッターを叩くときなんざ実家にまで押しかけカメラを向けて、
そいつの年老いた親に謝罪までさせるってのに・・・

なにがイジメはいけません!だバカ。

強きを助け弱気をくじくのが日本のマスメディア。

こういうのも日本語で「忖度」といふ。

いくつかのブログなどでも指摘している通り、
国会会期中で加計問題の代表質問最中の今、
この日馬富士の一件もそう。
たかだかモンゴル人同士の飲み会でのトラブルを、
いかにも大事件のように大々的に連日報道している。
最初はビール瓶で殴った・・・ハナシ。

しかしビール瓶でまともに殴られたら、
頭蓋骨陥没は必至。
そういう現場を若かりし頃、
目撃した経験があるので間違いナイ。

さすがにこんなウソはすぐバレると思ったらしく、
ハナシを二転三転コロガシ挙句の果て、
何か月も前に貴ノ岩が「これからはオレたちの時代だ」
と酒席で豪語したことが原因だと、
どうでもいいようなハナシを、
さも貴ノ岩にも原因があるとでもいうカンジで報道している始末。

そこらの居酒屋行きゃそんなハナシ腐るほどあらぁ。
「ウチの役員はみんなバカだ」とか「あの部長はいらねぇ早く飛べ」等々。
酔っぱらいのケンカ噺なんざ、
尾ひれをつけようと思えばいくらでも…
である。

そんなことより今開催されている国会での、
代表質問「加計問題」について、
ほとんど扱われないナゾ。
そんなに安倍政権に媚びたいか?

更には沖縄で酔っ払い運転のクソ米兵に、
善良なるわが国民が「殺されて」も、
こんな小さい報道とは一体全体どういうこっちゃ!と。

これもまた「立派」な忖度だ。

そうやって考えるに確かに「忖度」は、
今の日本にふさわしい「流行語」かもしれない。

ただ、それは全世界に向けて「恥」を晒すということでもある。
ということが分かっているのだろうか?

日本は「恥」の文化である。
というコトバがあるが、それとは全然意味が違う。
ちーがーうーだーろー!である。
ではまた数日後。


コメント (4)
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今どきのこどものサッカー

2017-11-11 02:10:44 | インポート
愚息(長男=今回は以後1号にて表記)のクラスが学級崩壊して約6か月。
結局というか、とうとうというか、やっぱりというか、ようやくというか、
学校側もさすがにコレはマズいということで担任を交代させることに。
当該先生は休養に入るとの事。

代わりに大ベテランの大御所(詳細は書けませんが)
先生のリリーフ登板となった。
親の立場として、まず一安心と同時に、
もっと早く対応出来なかったのかと思うところもあったり・・・

というのも今どきの6年生は
「私立中学」への進学が絡む子アリ、
部活関係での学区変更があったりで、
進路相談やら手続き段取りなどで、
担任との連絡やりとりが活発になる時期。
そんな大事な時期の担任不在は非常に困る。

さすがにウチの1号は、
とんでもないアホなので「中学受験」なんぞしないものの、
それこそサッカー以外でアピールできるものがナイ、
バカ息子にとっては学校選択についての相談は必要不可欠。
公立中とはいえ、
ある程度勝負が出来るチームに所属したい。
高校進学を見据えてのこと。
最悪、サッカーで高校に入る魂胆である。

というのも、
例のクラブチームで万年Bチームのヘタクソとはいえ、
チームのみんなが、どこかしらのクラブチームへの
「入団」セレクション(受験)を受けることになったため、
ウチの1号も一応「お受験」をしたいと言いだした。

そのためクラブのコーチに「推薦状」のお伺いを立てたところ、
「お宅の息子さんは偏差値40で東大を受験するようなものです云々~」
という「的確」なメールでの返信があったので、
「そんなにサッカーをやりたきゃ中学でやれ」と本人に言って、
この件をオシマイにした。

でも、このハナシちょっと説明が必要だ。

この時期少年サッカー(6年生)の世界では、
まさに「お受験シーズン」真っ只中。
一応、全日本少年サッカー選手権とかJAカップといった、
高校野球で言うところの「夏の甲子園」のような、
超メジャー大会が行われている最中であるものの、
実際には、もうすでにJリーグを頂点としたユースクラブチームの、
セレクションが行われていて、
すでに「内定」(合格)が出ている。
このJリーグを頂点として下部のリーグクラブチームのセレクション、
コトバ悪いがセミプロチームの順に位置していて、
それらすべて落ちた者は仕方なく
「地元中学」のサッカー部に入るという仕組み。
学校部活を最近はブラック部活などと呼ぶ風潮。
そんなブラック部活に入ることになる。

久保健英は中学1年生でFC東京のユースに入って
「プロ」になった。
現在プロサッカー選手への最短ルートが、
このプロのユースチームに入ること。
その次が「セミプロ」のクラブチームに所属し活躍して、
高校サッカーの「名門」チームへセレクション推薦で進学し、
そこで活躍してプロチームのスカウトの目に留まる、
あるいは大学にサッカー推薦で進学するというルート。

ということは、ぶっちゃけ現在「公立中学校の部活」からでは、
「ホンモノの上」を目指すことは事実上不可能ということである。

そんなことはナイ!と言いたい人もいるだろう。
でもそれは間違いなく潮風太子世代より上の世代の思考。
現実は至ってシビアなのだ。

では現在、
少年サッカーの世界で何が起きているか?
ということを地べたの目線で書いておきたい。

結論を先に書くと「お受験」の低年齢化と格差社会である。
以前書いた内容と被るとこも多々ありますが、
そのへんは何卒ご容赦のほど。

ではまず最初にどういうチームに入るか!から。

これが、その子の人生を大きく左右してしまう。
それも小学校低学年のうちまでに・・・
どこの学校(幼稚舎)に入るかと同じ。

また高学年での移籍は、とにかく大変。
人間関係で。
これは親も含めて。
「プロ」を目指しているような子ばかりのクラブチームでは特に。

それでは今どきのプロ選手になるための
「王道」とはどういうルートかについて、
ザックリですが書かせて頂きます。

これでお解り頂けるかと・・・

幼稚園もしくは小学1年生でユース(中学生以上のチーム)まであるチームに所属する。
もしくはJユース選手を毎年コンスタントに輩出しているチームに入れる。
このときのポイントは「プロコーチ」が主宰しているチームであること。
あまり詳しく書けないがいわゆる「お父さんチーム」では正直キツイ。
そもそも「推薦状」を書いてもらえないこともあるからだ。

チームに所属したら練習癖をつけさせること。
特にドリブルの練習を徹底的にやる。
シュート練習はまっすぐ遠くに蹴ることに特化した練習で。
できれば低くて速いボールが打てるようにしたい。

これがある程度できるようになったら、
プロ系のサッカースクールに入れて「特待生」を目指す。
チームに所属しつつスクールで、さらにテクニックを磨く。
コーチが元Jリーガーというのも一つの目安。
できるだけハードなトレーニングに耐えられるようにする。

この時点でやる気スイッチの入る子と辞める子に分かれるので、
見切りは早めに。
ただ子供に、やる気スイッチが入ったら、もう親として覚悟を決めること。

名門のクラブチームというのはコネがあるので、
練習試合から出場する大会ゆくゆくは「お受験」でも、
虎の威を借る狐ではないけれど確実に先々有利不利が起きる。
5年生くらいになると「評判」を聞きつけたJリーグのスカウトが、
コッソリ大会なり練習試合を見にきて、
選手によっては接触してくるようになる。
スクールのコーチの口コミによる情報戦が始まる為だ。

また地区の選抜選手(通称トレセン)になれるチャンスがあれば必ず、
選抜選手になっておくこと。
肝心な県大会など重要な大会でチームが思わぬ早々敗退となってしまった場合、
「選抜選手」の肩書が命綱となるため。

これとてチームのパワーバランスによって推薦合格の「忖度」が発生する。
コネがナイとよほど優秀でない限り合格できないと同時に、
たいがい強豪チームの選手が複数合格するので、
単独で入れたとしても試合中パスが来ないなど、
思ったように活躍できないケースを見かける。
さらに書くとセレクションの試合形式のテストの時点で、
強豪チームのグループによる連携作戦に苦しむ。

ついでに書くと「公立小学校」のチームからの挑戦となると、
正直相当にキツイ。
公立小学校の試合だと安全面に配慮したローカルルールが、
かなり存在していて、
11人制(クラブ系は8人制が主流)のサッカーということもあるが、
例えば競りやスライディング禁止だったり、
ユニフォームを軽く引っ張っただけでもファウルを簡単に取られる。
やってしまったら即FKもしくはPKということも珍しくない。

しかしクラブチームのサッカーは国際基準でやっているので、
まず厳しいチェックとレフェリーのスルーに面食らう。
またクラブチームでは競り負けするようでは、
即交代させられてしまうのが常識。

こういうテクニックは「ホンモノのプロコーチ」が主宰しているスクールで学ぶ。
チームはあくまで「中間試験」であり「期末試験」をする場であり、
練習の成果をコーチにアピールするのがチームでの練習。
常に競争ありきである。
よって相手が自分より弱いとみると、
容赦なく来るのがクラブチーム系の子たち。

安易に無意味なパスをする者も即交代させられてしまうのもまた常識。
「みんなで力を合わせて」ではなく、
「自分のプレーに責任を持つ」という、
個と個の集合体がサッカーという意識づけが決定的に違う。
これは公立の小学校のチームでは今どき学べない。

こういう競争を勝ち抜いてようやくコーチから
「推薦状」を書いていただけるようになる。

推薦状がなければ、有名ユースチームの受験はできない。
即ち、この推薦状こそがチームの看板となるので、
ヘタクソを受験させる失礼などできないということでもある。

何人ユースに合格したか。
どこのJリーグのユースに入れたか。
チーム間の仁義なき戦いは子供達だけのハナシじゃナイ。
まさしくチーム存亡の死活問題となる。

潮風太子が再三書く「サッカーは戦争である」とはこういうことである。

更にその後運よくユースに入った、
有名高校に入ったとて、
今度は遠征費がとんでもない金額となる。
入学金、授業料免除といっても遠征費がとんでもない金額、
3か月ごとに請求されるという。
そう今どきは国内遠征はもちろん海外遠征もザラだからだ。

行かないワケにもいくまい。

ここまで書いて、もう皆さんお気づきかと思いますが、
まぁ今どき子供がサッカーをやり続けるということは、
とにもかくにも「金がかかる」ということです。
要するに。

とてもじゃないが正真正銘ハングリーな子には、
チャンスすら与えられないというのが今の現実。

実はコレがこのシステム最大の問題点。

貧しい家の子は医者や裁判官になれないことに、
だんだんサッカー界も近づいてきている。

確かにサッカーに限らず日本のスポーツ界のレベルは上がって来た。
が、実のところコレは広いすそ野の上に成り立つ立派な山が、
年月をかけてようやく出来つつあるというよりも、
超高層ビルをバンバン建設しているようなものに似ている。

プロ野球のドラフト会議をみてもわかる通り、
上位指名の殆どの選手が結構裕福な家庭の出自だった。
スケート選手しかり体操選手しかり水泳選手しかり。
どれだけ子供に金をかけたかに比例する結果。
ということになる。

小学校チームの選手の子の中には、
「この子、ちゃんとしたチームに入れて
スクールに通わせれば相当上手くなるだろうな」
と思う子もかなり見てきた。

8年も少年サッカーを見続けてきたので、
自分が言うのもなんだが目は相当肥えた。
が、スタート地点が悪かったり、
その子の家の経済状態から無理があったりで、
埋もれている才能がかなり存在している。
ところが恐らくいや確実に
有能な人材が「自然消滅」してゆく現実。
ブラック部活騒動やらで部活動も縮小傾向にある今、
このままでは、すそ野がどんどん広がることなどまずナイ。
果たしてそういうことで良いのだろうか?と思う。

一見すると我が世の春を謳歌しているかのような、
今の少年サッカー界も、
いつバレーボールやプロレスのようになるやもしれない。

ビルの老朽化は早々にやってくるもの。
ワールドカップに浮かれる喧噪を眺めながら、
ちょっと冷ややかに最近はサッカーをそんな風に見ている。

ということで最近1号に5号級を買ってやった。
5号級とはオトナ使用の正式サイズ球である。
さらば4号級(ジュニア用)。
果たして本当に中学でサッカーをやるのかどうだか?

そうそう最近2号(2年生)もサッカーを始めた・・・
一応、ソコソコ大手のチームに入れることに。
1号のチームには、あえて入れなかった(笑)
すると今度のデビュー戦(某大会)で1号の所属するチームと、
展開次第では対戦するかも・・・だそうな。

となると弟クン対決となるか?でもある。
昨日の友は今日の敵・・・・
まぁそれよりこの先どうなっていくのやら・・・・
新たな鬱がまたひとつ・・・増えた・・・。
また来週。



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