続・笑う蜘蛛の糸

1969年生まれの私、
潮風太子が第2団塊世代特有の視点で書く
コッソリ系ブログです。

闇夜の浅草で名人芸を堪能

2019-06-29 03:50:00 | インポート
連日の多忙につき久しぶりの更新で本当にスミマセン
m(__)m
たまには嗜好を変えて今回は「江戸前風」文体の、
寄席芸人ネタにて失礼いたしやす。

連日、関西芸人さんたちの「闇営業」とやらの問題で、
ニュース・ワイドショーは大盛況・・・

警察官が「オレオレ詐欺」に騙されそうになった人の金、
1200万円を「預かる」と称し着服(窃盗)するという、
まさしく「裃を着た盗人」ってな仰天ニュースやら、
ジャブ中にして暴力事件を起こして「実刑」が確定した、
保釈中の「罪人」を刑務所に収監しようと家に、
アホな検察職員数人とボンクラ警官で迎えに行ったら、
その「罪人」に刃物を振り回され、
逃げられるという大失態の挙句、
大逃亡劇へと発展した事件といい、
警察庁長官と横浜地検検事正のクビが飛んでも、
なんら不思議ナイ事件もぜ~んぶ吹っ飛びまして、
警察、検察はじめ、
バカな保釈を認めた超マヌケな裁判官含む、
法曹界の連中なんぞは、
ホント吉本興業様々でしょうな。
それこそ「上方」に足を向けて寝られないと。

先日、落語ネタ名人の「でぇ先生」に、
江戸落語鑑賞の極意をご教授いただこうと、
お江戸浅草は「浅草演芸ホール」へお供にて候。
江戸古来の庶民文化に改めて触れて参りやした。

久しぶりに乗る地下鉄「銀座線」で、いざ浅草へ!

いやいや、久々の銀座線にビックリ仰天。
まぁ「いんたーなしょなる」なコト(◎_◎;)。
世界各国の人、人、人!!!!
人種のるつぼというか、
まるで、あめりか「にゅーよーくの地下鉄」と見紛うかのような・・・
と言いたいところでゲスが、
あっしは「にゅーよーく」なんぞ行ったこたぁございませんケドね(笑)

それにしても最近の「浅草駅」は、
まさに「おもてなし」のココロの駅に変貌しておりまして、
駅のホームにゃ「案内係」の方が2名ほどか常駐。

世界各国からやってくる観光客相手に、
親切丁寧なご案内。しかもノーチップで!

以前、「おふらんす」のパリに行った際、
地下鉄に乗ってコンコルド広場とやらに行ったら、
大都会だってのに「手動ドア」(◎_◎;)。
ここは栃木か群馬か茨城か?なんて思いつつ、
モタモタしながらボタンを押してドアを開くと、
世界各国のコトバで順に何やら案内放送・・・
さすがは観光都市パリ!
なかなか粋でやんすな!
なんて思って、
聞き耳立てて日本語の番を待つと、
ほどなくしてして聞こえてきたニホンゴが、
「スリにご注意ください」とは是如何に?
なんてトコだココはなんて呆れたもんでございました。

さてトコロを浅草のハナシに戻して、
夕刻というのに外国人観光客でごった返している、
仲見世通り界隈を抜けてロック座方面へ、
夕暮れ時から夜の帳へと向かう午後6時すぎか、

笑いの殿堂、「ニホンゴオンリー」浅草は演芸ホールに到着!

入場料なんてヤボなこと言いませんよ江戸の「寄席」では。
木戸銭といいます。
通常の興行ですと2800円だそうですが、
そこはそれ常連の旦那である「でぇ先生」、
ちょいとした裏技にて「お安く」お得にチケットを入手する術を、
ご存じでして、そのご恩恵にあずかる私メ。
さすがぁ!と唸りつつ、
その方法をココで書くのは粋じゃありませんな。
いろいろな方法がございますが、
(浅草演芸ホール公式ホームページもアリ)
その辺はネットでご検索のほど~(笑)

これだけの「芸人」さんの芸を1日中観ても2800円だそうで、
芸人さんのギャラの方は大丈夫なんでしょうかね?
ちょっと余計なお世話ながら心配になっちゃいますな。
これを高いとみるか安すぎるとみるか?

ちょうど入ってスグに紙切り芸の「林家楽一」師匠のステージ。
お客からヤラセ忖度一切ナシのガチンコリクエストにて、
注文の「ゴジラ」やら「ドナルドトランプ」やらを、
軽妙なトークを交えながらサクサクと紙を切っていくと、
アラ不思議!見事にその形にカットしてみせる名人芸。
ここで注文した客は、
その「切り絵」を舞台まで取りに行くワケですが、
その際、粋な常連の旦那などは、
しっかり「ポチ袋」に金一封の「心付け」を用意していて、
サラッとかつスマートに師匠へお渡ししてから、
受け取るそうでコッソリ「でぇ先生」に解説していただきやした。
へぇなるほどなと・・・
常連客との阿吽の呼吸にも、
これぞ江戸の伝統名人芸をみましたな。

仲入り休憩が約5分ほど・・・
ここで、助六、幕の内を掻っ込むワケです。

お一人(一組)約10分程度のステージが順に進み、
久しぶりの林家しん平師匠の落語。
といっても、この師匠は「漫談」系の落語の筋。
しっかし、これが昔と同様、相変わらずの、
テレビとは無縁の毒舌トーク大炸裂!
地上波なら大炎上必至!
ってな放送禁止用語連発のネタに、
場内はお約束の大爆笑の渦でしたな。

そして曲芸の仙三郎社中。
かつての海老一染の助染太郎師匠を彷彿とさせる、
神楽(かぐら)モノというヤツで、
これまたトリック一切ナシのガチ系芸に、
まさしく観客が固唾をのむ真剣芸で大感動!!
これぞ「じゃぱにーず」のホンモノの芸ってヤツで、
これこそ「あぽろしあたー」とやらで、
やったら大絶賛必至だろうになぁ・・・・と唸った次第。

そして、そして!この興行での大トリ。
夜の部主任とは上手いネーミング。
かつて若手の頃、私メ潮風太子が、
渋谷のジャンジャンで観た「超近代的かつ試験的新作落語」で、
これまた当時、
三遊亭一門の浮浪雲的存在だった三遊亭円丈師匠らと、
賛否両論ながらアグレッシブかつ斬新な落語をやっていた、
柳家喬太郎は、いまや大師匠で超人気の千両落語家。大先生。
そういや私メも先月で50歳になりやした。
月日の流れとは、なんと速いことか。
あれから30年近く経ちましたか・・・・

柳家喬太郎師匠というと最近では、
缶酎ハイのキリン ザ ストロングのCMで、
居酒屋のオヤジ役でお馴染みと言えば、
わかりやすいかと。。。。

舞台に登場するや否や、満員の観客は、
やんやの大歓声!
これには驚きました。
テレビには、ほとんど出てないんですが、
いやはや寄席の世界では「超大スター」の喬太郎師匠。

常連たちの「待ってました!」の掛け声も慣れたもの、
そして、それに呼応する喬太郎師匠はというと、
「ホント、待ってましたなんて言われると、
やる気なくなるんですよね・・・」などと毒舌の塩対応も、
これまた「でぇ先生」曰く、コレもいつものお約束であり、
気分がノッた!というサインとのこと。

この日は「品川心中」という廓(くるわ=風俗)ネタもので、
夜の寄席噺よろしく18禁モード。
放送禁止用語やタブー不要のオトナな噺。
いやいや、しっかしこれがまた絶品な古典落語で、
下系ネタながら面白いこと、この上なく。
「あ~ホント日本人でよかった~」
とニホンゴの言語を理解できる喜びを、
図らずも、こんなところで改めて認識した次第。

すっかりファンになってしまいました。

ということで、
また今度は別の寄席にて、
「でぇ先生」のご教授賜りたく、
お願い申し上げて、
50の手習いといきますかな・・・

すっかり外国人観光客がいなくなった、
夜の浅草、闇夜に光る「満員御礼」の札。
テレビ、マスメディアにはほとんど取り上げられない、
江戸の寄席芸人さんたちですが、
芸は超一流揃い!
江戸の寄席を甘く見るなかれ。

まだまだ江戸には、いるんでしょうな知られていない、
名人芸人、名人落語家さんたちが・・・

こうしてコッソリと闇夜にひっそり、
常連(マニア)向けネタにて名人芸を披露して、
爆笑を取る!!

これも「闇営業」ってヤツですかいな?(笑)
御後がよろしいようで
m(__)m
ではまた次回。


コメント (2)
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重大なる国益の損失

2019-06-11 14:29:20 | インポート
先週出しはぐってしまったネタですが、
一週間遅れにて失礼いたしますm(__)m

先日、久々ミャンマー出身のA女史と歓談。
仕事の話もソコソコに、
ちょうど時の頃、
話題が例の登戸の通り魔事件に及ぶ。

「殺されちゃった保護者の方って、
外務省で
ミャンマー担当の外交官だったらしいですね」と振ると、

A女史曰く「いや本当に大変な損失!重大な損失!」と即答。
続けて「もうここ数年、日本の外務省ミャンマーに対して、
頑張ってくれてるからねぇ・・・」と言う。

確かに軍事政権における西側の経済制裁の間、
日本もそれに同調し、事実上ミャンマー政策において、
一時撤退という状況が続いた。

この間、ここぞとばかりに「進出」したのが、
あの「中国」で、
ガラスキのミャンマーにドカドカと入ってきて、
チャイナマネーの力を駆使し、
公共事業や産業起業を推し進める格好で、
ミャンマーの「占領」を始めることに・・・
最近ではミャンマー産の松茸が、
中国産の安い松茸として、
日本で流通していたりする。
と書けばわかり易いか。

その後、例の2007年の民主化デモ騒動を経て、
アウンサウン・スーチーが指導者的立場となり、
ミャンマー情勢が軍事政権一辺倒から、
西側寄りの姿勢に態度を軟化させたことを確認すると、
日本政府はミャンマーとの通常外交を再開。

ちょうど、そのころ在ミャンマー日本大使館で、
ノンキャリながら「ビルキチ」系、
ルーキー外交官として、
勤務されていたのが、
今回、売国奴の畜生に殺害された、
小山智史氏その人だったと。

蛇足ながら「ビルキチ」とは、
ミャンマーが「大」好きな日本人を指すコトバだそうな。
これとは別に「ビルメロ」という呼び名もあるそうだが、
おそらくビルマにメロメロの意味から、
来たものと思われる。
が、今の日本で「メロメロ」という言葉は完全なる「死語」なので、
このコトバが本当に使われているかは疑わしいところ。
しいて使い手がいるとしたら、
かなりの「高齢者」の「ビルキチ」だろう多分。

一応ネットで検索してみると、
ミャンマーの元の名称である、
ビルマにキチガイとか、
メロメロを掛けてつけた、
ヲタ用語みたいに書かれてはいるが、
正確な語源ルーツはよくわからない(笑)
ただ、そういうミャンマーヲタの人をミャンマー通の人たちは、
そう呼ぶらしい。

しかしながら現在の国名である、
ミャンマーに掛けての、
「ミャンキチ」とか「ミャンメロ」とは、
どういうわけか言わないようだ。

A女史とのトークはつづく。

「ホントにミャンマー、
中国より日本と仲良くしたいから
(この場合は企業進出や観光産業など主にビジネス面を指す意味かと)
去年の秋から日本の人はミャンマーに、
ビザなしでも来られるようにしたですから」
という。

念のためネットで検索して確認してみたら

確かに昨年の10月から日本人と韓国人は、
1年間の限定ながら、
ミャンマーにビザなしで入国できるようになっていた。

これは知らなかった・・・・

いやいや日本人といっても最近では、
先月、イラクでパクられたISの幹部戦闘員にして、
4年前くらいまで立命館大学の准教授をしていた、
モハメド・サイフラ・オザキのような輩もいたりするので、
安易に「日本人」だからといって信用するのは、
危険ですよと言いたいところだったが、
それだけ日本人に対して絶対的な信用を、
もって接してくれているミャンマーの、
最大限の日本への敬意と、
みることができる。

こういう信用は一朝一夕では構築できない。

2007年の民主化デモのときも、
その翌年の死者・行方不明者14万人近く(報道によると)が出た、
サイクロンによる大災害の際も、
当時の日本大使館の外交官たちの、
迅速かつ的確な対応で「日本」はミャンマーから感謝された。
率先して状況確認し日本政府に対し緊急必要援助の要請を行ったのは、
彼らにほかならない。
この当時はまだ日本のマスコミはミャンマー「セミ」軍事政権に対し、
批判的な報道を繰り返ししていたころで、
段階的民主化というミャンマー政府の対応を、
懐疑的などといってワイドショーなどのサヨク系コメンテーター連中は、
辛辣な言い回しで揶揄していたもの。

この激動の新生ミャンマーの地で、
地べたに這いつくばってミャンマーに寄り添いながら、
日本の商社や企業に対し、
誘致活動の手伝いを率先して、
喜びをもってしていたのが、
この殺害されてしまった「小山智史」という、
ビルキチ系外交官だった・・・・

どれだけミャンマー政府から信用されていたかといえば、
かのスーチー女史(あえてこういう書き方にて)の、
専属通訳だったことからも、わかろうというもの。

奥ゆかしく、どちらかというと指示待ち系にして、
それでいて人との距離感が、
日本風に書くと「ど田舎系」な風もミャンマー人の特徴で、
お勉強だけ系のオツムは優秀だけれども、
人付き合いは苦手なニュータイプ系日本人商社マンなどは、
結構戸惑うお国柄。

今どきの日本人には、ちょっと理解するまで時間を要するが、
それもこれも、
中国や韓国の一連の「騒動」があってのことで、
警戒心からくるもの。
彼らの親日度は「中共」や「韓国左派」とは、
まったく真逆であり、
日本人がよほどバカでもやらない限り、
根本的に変節することはナイといっていい。

「彼ら」が特別であり「異常」なのだから。

「中共」「韓国左派」だけをもってアジアでの日本の評価とかいう、
アホな大手マスメディアの間抜けな報道をみるにつけ、
こっちの側まで、オカシクなってしまいそうで怖い。

元々は植民地国家だったミャンマー。
脱・中国路線の担保を取る上でも、
技術と資金をもつ日本との「絆」を強固にしたいところ。

「ホント、ミャンマーは日本と仲良くしてねぇ・・・
技術とかインフラ整備もホントは日本のね・・・
中国ヤバイんですよ、ホントみんなそう思ってます」

このダムも完成していたら「植民地化」の序章に、
なるところだった・・・


ミャンマーのお隣ラオスでは、最近こんなコトもあった・・・

A女史から今のミャンマー人のホンネが聞けた気がした。

ただ「家電」など消費モノにおいて、
日本の家電メーカーよりもミャンマーでは、
2歩前を進んでいる韓国と、
ミャンマーはどっちと手を組むか?
政府内だけでなく国内でも議論の的、
という状況の現在。

そして現在の日本と韓国の敵対的状況。

そんな中、
日本は未来の絶対的エースを失った・・・
これは間違いない事実だ。

ご遺族の意向で「そっとしておいてほしい」と言われたら、
小山智史というノンキャリ組とはいえ、
確実に将来ミャンマー大使か、
一等書記官になったであろう、
ミャンマー通外交官の功績・偉業まで「封印」して、
ほとんど報じない大手マスメディアの報道姿勢って一体・・・?

これもまた中共や韓左に対する忖度か・・・

現代版「援蔣ルート」とまでは言いたくはナイが、
将来確実にミャンマーは重要な国になる。
そういう国と絶対的信頼関係を築くことが、
日本の未来を明るく担保することになるのに、
まさしくノーアウト満塁の絶好のチャンスのときに、
これだ・・・・

犯人とやらの畜生に対し、
一人で死ねばイイとか…そんなこと言うなとか・・・
そんな呑気なハナシしてる場合じゃナイってコトを、
もっと我が国の国民は知るべきである。
報道すべきだったろう。
この後、小山氏くらいのビルキチが、
ミャンマー担当の外交官になれるのだろうか?
どんなにオツムだけ良くても、
人嫌いだったり発展途上国の人達を、
小バカにするような輩では、
彼らから信頼を得るのは、まぁムリ!

ミャンマーの人達の哀悼の意と、
多くの日本人の哀悼の意のレベルは、
格段に全然違うのだ。
ご冥福をお祈りします・・・
なんてレベルのハナシじゃナイ!
久々、本当に頭に来た事件だ。
国益を損なうとはこういうコトをいう。

また次回。


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