前回から約一か月ぶりの更新となりました
が今回もまた前回の続き、
続編になります。
悪しからずm(__)m
11月5日今年の日本シリーズ
阪神VSオリックスの対戦は
第7戦まで行われた激闘の末
阪神タイガースが日本一の称号を
手に入れ今シーズンの日本プロ野球
全試合が終了。
今シーズンはセ・リーグ阪神、
パ・リーグのオリックスともに
圧倒的な強さでのリーグ優勝。
1位オリックスと2位マリーンズの
ゲーム差15.5ゲームには
さすがにクライマックスシリーズの
意義を問う意見が野球評論家からも
多数出たものの、
ルールはルールなので今シーズンも
粛々と開催された・・・が、
多くのマリーンズファンにとっては
正直、日本一などムリ!
はモチのロン承知だったものの、
今シーズンに限っては1試合でも
多く試合が観たかった事情があった。
前回も書いたとおり
今シーズンでマリスタ
場内アナウンス担当の
マリーンズの母、幕張の女神、
谷保さんの引退がかかった
大事なシーズン。
ペナントレースのマリスタ最終戦、
不覚にも参戦できなかった潮風太子
ではあったが念ずれば花開く
公式戦最後の最後最終戦にて
楽天を破り
勝率0.0001差(引き分け差)で
2位にてシーズンを
終了させることに成功!
コレ即ちクライマックスシリーズ
ファーストステージがマリスタで
開催されることを意味する。
「谷保さんのために」が
この頃からマリーンズファンはじめ
マリーンズ界隈での「合言葉」と
なっていくことに。
土曜日からの開催というのに
シーズンギリギリで決定した
試合といういこともあって
試合前日の金曜日にチケット販売という
転売ヤー殺しな販売方法に驚くも
「このカード絶対3戦まで縺れる」
と根拠のないながらも長年の勘とやらで
月曜日の第3戦のチケットをGET
というか、どう考えても初戦と第2戦の
チケットは入手困難との判断で
ならば比較的人気薄の第3戦を先に
押さえてから・・・とした。
初戦は仕事もあったので楽天TVで
仕事中に観ながらコッソリ観戦。
バレたらかなりヤバいところだが、
仕事が手につかずミスするよりはマシ。
結果、初戦マリーンズの勝利。
第2戦は都内の某野球居酒屋で
同志のD先生と超マニアック観戦。
球場での観戦は絶対楽しいという
前提ではあるものの
めちゃくちゃ細かいレベルでの
飲酒しながらのTV観戦も
マリーンズファンにして
プロ野球ヲタにとっては
この上ない至福の時間でした。
これもプロ野球のオトナの楽しみ方ナリ。
D先生にはなんと御礼
申し上げたらよいやら
(^-^;
この場をお借りして
感謝御礼申し上げます。
かくして第3戦目の月曜日
有給休暇を取って参戦。
来たぜマリスタ!
平日の月曜日しかも
急遽開催された試合にもかかわらず
マリスタは満員御礼の大盛況。
そう、おそらくこの試合が谷保さん
最後の試合になるであろうことは
皆、内心思っていたハズ。
ところが試合が始まれば、
そんな感傷的なコトなど
忘れさせてくれる。
外野もさることながら内野でも
かなり声が出ていて気合十分!
これがマリスタ観戦の面白さであり
また
「とにかく一戦必勝!」
「試合に負けても応援で勝つ!」は
まだ超弱小球団だった
山本マリーンズ時代からの
マリーンズ応援心得の
1ページ目冒頭。
試合はマリーンズの先発は小島、
ホークス和田の
早稲田大学の先輩後輩にして
同じ左腕対決。
両投手とも今シーズン一番の
ピッチングと思われる
0(ゼロ)行進の投手戦。
マリーンズは途中西村→澤田→益田と
継投し結果9回まで無失点。
ところがマリーンズ打線もまた
タイムリーが出ず無得点で
9回を終える。
延長戦に縺れ込むと10回から登板の
澤村が打ち込まれ都合3失点・・・
その後、坂本が後続を抑え10回裏へ。
この3失点はかなり決定的。
正直なところ、
これで今シーズンは
終了するんだろうな・・・と
マリーンズファンの多くが思っていたが、
この試合は谷保さん最後の試合に
なるやもしれぬメモリアルゲーム。
皆が間違いなく思っていただろう
確実に「谷保さん」へ向けての大声援で
10回裏を盛り上げ始める。
「代打かくなか~」のコールに
異常なまでの大声援。
ほぼ負けは覚悟しているものの、
むしろ谷保さんに応えているかのような
バカでかい角中コール。
「俺は諦めていないぞ」とばかりに
ファールで粘る角中の打席中、
不謹慎ながら関係各位数名に向け
今シーズンの終了の挨拶文を
LINEにて打ち始めた私メ。
などと、一通り文章を書きあげ
あとは試合終了後に即送信する
だけ・・・もうすでに時刻は
22時過ぎ・・・オトナの常識から
夜遅いメールは無礼にあたるので、
内心負けるならサッサと負けてくれ、
明日もみんな朝早くから仕事なんだよ!
などとヤケクソ気味になり始めた矢先、
角中がヒットを放つ。
谷保さんの
「バッターは荻野~」の声に
これでダブルプレーかと、
ネガティヴな光景が脳裏をよぎるも、
続く荻野もヒットで続き1,2塁。
今シーズンの公式戦で本塁打1本の
藤岡が打席に入ると
なんと3ランホームランで同点!!
マリーンズらしからぬ
ドン尻追い込み一気の試合展開に、
球場全体マリーンズファンの一体感は
まさに興奮のるつぼ。
それから2アウトになるも
岡がヒットで出塁すると
クライマックスというか後半戦は
本当にパッとしなかった
未来のマリーンズ4番(のハズ)安田が
ライト方向にヒットを放つと、
俊足の岡が本塁生還で
サヨナラ逆転勝利!
間違いなくこの試合は後世において
「幕張の奇跡」と呼ばれる
伝説の一戦となるハズ。
ちょっと私メもソコソコ長年
マリーンズファンをしておりますが、
これだけ劇的な試合を観たことは
ありませんでした。
慌てて文章を嗚咽しながら追加し
「歓喜のメール」にして関係各位の
皆さんに夜分ながら即送信した次第。
これだから野球は面白い!
谷保さんのいつも通りの
「どなたさまもお気を付けて
お帰りください」の声が、
球場全体に響くと、
来シーズンはこの声が
聞けないなんだなと改めて、
思うにマリスタでの30年が
走馬灯のように浮かんだ。
金のない若いころには
新聞屋でもらった(それも数枚単位)
タダ券でのちの嫁となる当時の
彼女とほぼ毎月デートコースとなり、
95年にファンクラブに入会すると
当時、外野は1000円で入場できたので、
仕事が終わると残業そっちのけで
京葉線でマリスタまでダッシュし
「4回の裏マリーンズの攻撃~」と
谷保さんの声にホッとした。
こんなことが最低1カード1試合必ず。
結婚して子供が生まれても
オムツも取れぬうちに球場へ
連れていき球場でオムツを
交換してまで観戦。
「ピッチャー清水に代わりまして
ふじた~そういち~」とコールを
聞きながらパパッとオムツを交換。
いつも我が人生のバックグランドには
谷保さんの声があった。
毎年、シーズン最初に谷保さんの声を
マリスタで聞くと今シーズンも始まった。
と応援モードのスイッチが入る。
それが30年間続いたのか。
そう考えると
谷保さん本当にお疲れさまでした。
と思う。
そんな私メも御年54歳。
先日、とうとう鍼とお灸での
腰痛施術をおこなうハメに・・・
かくして老兵、
老骨に鍼を打って球場へ。
である。
クライマックスシリーズの
ファイナルステージは
冒頭でも書いた通り
オリックスブルーウェーブが
勝利し今シーズンのパ・リーグ
完全制覇にて日本シリーズに
進出した。
これでいいのだ。
クライマックスシリーズの賛否は
あれども間違いなく
後半のマリーンズ、
ホークス、イーグルスファンは
本来なら「消化試合」を
存分に楽しめたことだけは確か。
野球は平和の象徴
ことあるごとに言ってきたが
改めてそう思った立冬の夜に一筆。