続・笑う蜘蛛の糸

1969年生まれの私、
潮風太子が第2団塊世代特有の視点で書く
コッソリ系ブログです。

制服と札束

2018-02-17 00:43:00 | インポート
今、我が国は例のバブル期以来、
空前の好景気らしい。

ただ、ちょいとばかし嫌味を言わせてもらうならば、
「前回」のバブル景気を知る者としては、
ホームレスの乞食ですら、
拾い物のナポレオンを飲んでいたほど、
皆が何らかの「意味不明な金」を持っていて、
遊びまくり消費を超刺激し続けていた、
あの頃とは明らかに違う。

財布の中に「意味不明な金」が入っていない。
いつも通りの「お小遣い」と同じ額のまま・・・

ただ「過労死」に関しては前回に同じ。
バブルと過労死の比例相関関係は健在だ。
皮肉なことにコレが景気のバロメータとなる。

とはいえバブル景気よろしく、
やはりアブク銭に沸く人達もアリで、
「億り人」なるビットコイン長者が相当な数いるという。

が、これまた暴落の憂き目に遭う人アリ、
上手にかつ、したたかに売り抜ける者アリ、
その昔テレ朝で80年代にやっていたOH!エルくらぶで、
テレフォンショッピングまがいに、
山一證券の営業マン山田クンが、
中国ファンドの宣伝をしていた頃を思い出す。
♪ちゅうこくファンドは~山一証券~♪

最近のビットコイン狂騒曲、
あの頃の学生ごときでも株で大儲け!
のハナシにどこか似ている気がするが気のせいか?

ちなみに山一証券という会社は今はもうナイ。

そうそう!このOH!エルクラブという番組は、
まさにバブル景気のランドマークタワー的存在の番組だった。

ある放送回では、
渋谷のジョルジオアルマーニのショップでやった、
男性用スーツの大規模セールが、
押すな押すなの大盛況だった!
というネタをやっていた。

通常、約40~50万円で販売している、
アルマーニのスーツ(主にダブルスーツ)が、
超特価15~30万円弱という、
超ディスカウント価格での販売に客が殺到!
というもの。
これに男どもが長蛇の列をなす光景。
彼らの興奮気味のインタビュー映像。
飛び交う札束と購入に小躍りで狂喜の男ども。

コレに三枝成彰が、
「男性モノは女性モノより安いよね」とコメント。

目がクラクラして貧血で倒れそうになったものだ。

これがバブル期の金銭感覚と書けば、
バブル景気を知らない世代の人達にも、
ちょっとは理解し易いかと・・・

この時代、主にアルマーニのスーツを着用していたのが、
20代、30代の俗に言うヤングエグゼクティヴと呼ばれた連中。
別名「マルキン」組。

それを妬ましく思っていたのがウチら
「マルビ」組。
というか実際には、
ほとんどの輩が実質自転車操業状態だったので、
マルビに属していたハズ。

それがバブル崩壊~リストラの嵐、
そして失われた10年を経て、
ほとんどの人間が貧乏を経験したら、
シャネルやアルマーニは今では、
庶民(貧乏人)の嫉妬や妬みの対象。

なので特に我々世代前後の日本人にとっては、
アルマーニコンプレックスとでもいうか、
どうもアルマーニという単語を聞くと、
ついぞ異常に反応してしまう傾向がある。

そして、そういうアルマーニコンプレックス世代が、
こういうニュースを聞くと、
すこぶるカチンとくるらしい。

銀座のど真ん中にある公立の中央区立泰明小学校で、
来年度4月から、この学校の制服にあたる
「標準服」をアルマーニに変更するというニュース。

一式で8万円~9万円弱になるという。

これに非難が殺到!「炎上」状態に陥っている。

「高額過ぎる」とか「買えない子との貧富の差が出る」だの、
「特権意識の醸成に繋がる」やら、
挙句は「現代の踏み絵」だとも・・・まぁ非難轟轟である。

ここの校長先生が和田利次先生(62)と聞いて、
潮風太子的には、
「あ~バブル期の頃ヤンエグだった世代の人ね」という印象。

アルマーニ一式で8万円・・・
「8まんえん!!!破格じゃないの!」
見積書を最初に見たとき、
さぞや体中に電流が走ったであろうことは、
上記の流れからして、想像だに難くない。

たった8万円で、あのアルマーニが手に入る・・・
それを着た子供達とエスタブリッシュメントな教育の確立。
「いつ買うの?今でしょ!」リフレインが叫んでる。
もうロマンティックが止まらない。
そう思うと校長先生の心情も理解できなくもナイ。

しかし、それを連日批判し続けるマスメディアと多くの一般大衆・・・
一旦、集団ヒステリーの状態に陥ると、
誰一人として冷静に判断できる者がいなくなってしまう、
最近の日本人の国民性。

これじゃ簡単にプロパガンダに嵌められてしまうだろうに・・・
とても危険なニオイがする。

先日、4月から中学生となる愚息1号(長男)が、
近所の学ラン屋で制服諸々の採寸~注文をしてきた。

愚妻にいくらかかったのか?と聞くと、
学ラン一式に冬と夏のシャツそれとジャージ・体操服で、
8万5千円したという。
特段高級ブランドものでもナイ。

これにその他「上履き」やら白い靴下やら白い下着やら、
ベルト等々加わると最終的には9万弱になるのだとか・・・。

これは社会通念上「常識的な価格」らしい。
公立の中学校に通う子供は皆、
同じ制服一式を購入する。
日本国ではどこも皆一緒の「当たり前」。
コレ義務教育の基本。

はて?こうなると「9万円」の制服。
高いのか妥当な額なのか、
よくわからなくなってくる・・・・

8万円のアルマーニだとムカツク、
町の学ラン屋の8万5千円なら妥当。

なんか1kgの綿と1kgの鉄どっちが重い?
ってな意地悪クイズみたいだ。

たかが9万円されど9万円。
同じ9万円。
ヒステリックな報道とリアルな現実。

後は皆さんのご判断次第ナリと・・・・
ではまた次回。

コメント (2)
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バスに乗る前に知っておくべきこと5

2018-02-09 00:30:39 | インポート
昨年末に出そうと思っていたら、
前年2016年年末に、
このシリーズを書いていたため、
年末被りもなんだなと思い、
一旦お蔵入りさせたものの、
年明けて、やはり状況がよろしくない上、
どこのマスメディアも取り上げてくれないので、
仕方なし、やっぱりココで書くかと・・・・

鉄道ネタなんかは、
かなりの数ブログ等やら存在するものの、
バスネタのネガティヴネタはほとんど散見されないので、
競争相手のいない分野をあえて取り上げる当ブログ。

ということで、
あえてキツイ文章にて書かせていただいております。
別にシリーズ化したくてしているワケでないことを
まず最初にお断りしておきたいと思います。

さて2月アタマ立て続けにこういう路線バス事故のニュース。
昨年10~12月にも異常なくらい路線バスの事故が頻発。
このところ路線バスの事故が本当に多くなった気がする・・・

広島で広電バスと広島バスが交差点で衝突。
そこへバイクがさらに追突・・・・
うち1台はバリバリの営業中もう一台は回送中だった。
ケガ人19人の重大事故。

千葉では朝のラッシュ時間帯に、
京成の連節バスが急ブレーキにて5人が負傷。
我が聖地マリンフィールドへ向かう路線のバスに同じ。

さてこの2件の事故。
たかだか相撲興行の胴元衆「選挙」や、
豊原功補の一夫多妻制導入のニュースに押されて、
サラッと軽い報道にて終了。。。。

まとめは「現在警察が事故の原因を調べています」で完。
でもって、
その後その原因とやらが公表されることもなく・・・・

「そんなこと知ってどうするの」という意見?

が、特に、
ここ4.5年のバス事故に関するニュースで、
その後、的確な事故の原因の究明と再発防止策について、
詳細に取り上げ情報を一般に公開したバス会社や警察・国交省、
マスメディアがあったか?と…

当ブログにて、これまで指摘してきたこと。
今一度改めて軽くおさらい。
何度も何度も同じことを書いていることにて、
イラつかれる方もあるかと思いますが、
改善されることがナイようなので、
あえてしつこく書かせて頂きます旨、
何卒ご容赦のほど。

まず、おさらい編から。

2002年2月のバス業界規制緩和により、
これまでの認可制から許可制となり、
白バスだったモグリの業者が、
緑ナンバーで大手を振って堂々と、
営業ができるようになった。

その結果、利益率の高い、
深夜高速バスの業者が乱立することとなり、
価格競争が激しくなると同時に、
薄利多売、安全軽視が恒常化。
重大事故が頻発する事態に・・・

規制緩和に伴い、
運転士確保の観点から公認教習所での、
大型2種免許の取得を可能にした。

ところが皮肉なことに、
これまでの免許センターでの1発取得なら、
1回の実技試験で6000円程度で受けられたモノが、
免許取得に際し概ね、
40~60万円程度かかる高額免許となり、
取得者数が一気に減少。
特に注目すべきは、
経験者である大型トラックドライバーの、
取得者が減り逆に、
全くの大型未経験どころか、
普通オートマ免許の初心者だったり、
限りなくペーパーに近いサンデードライバーが
転職ツールとして取得するケースが増えた点。

その結果…については以前長々書いたので割愛。

また最大13日間の連続勤務は合法という、
労基法のナゾ…
よって月に2日の休みでも、
法律的にはオッケーというフシギ。

それに加えサブロク協定を併用悪用して、
夜行勤務明け後24時間を休息期間とし、
翌日の夜19時からの勤務を可能にしている、
大手バス会社の存在も書いた。
久々の休日とて、
家族で「あの遊園地」でオープニングから、
夜のパレードまで楽しむコトは、
残念ながら出来ないという皮肉。

人手不足で有給休暇が簡単に取れないのは、
最近のバス会社はどこも同じ。
大手だろうが中小なら尚更…
と、ここまで書けば察しがつくか。
が、これ皆合法ナリと。

誰もこの点について指摘もしなきゃ、
オカシイと思わない謎。

でもって、ここから今回追加するハナシへ・・・

ネット民の中にいるバスヲタは果たしてどう見ているのやら・・・
と思いチョイと検索をかけてみたところ、
気になるキーワードを発見。

「挙手禁止」とな。

そういえば最近はバス同士がすれ違う際、
「運転士」どうしが敬礼や挙手による挨拶行為というのを、
しなくなった。
我々が幼少の頃バスの運転席の後ろを陣取り、
この挙手行為を真似たりしたものだったっけ・・・・

調べてみるとこの「挙手行為」。
その昔、今のような完璧な舗装道路ままならず、
道路が悪路ばかりだった時代、
「この先安全に通行可能」という
「安全確認」の意味としてバスの運転士同志による、
確認行為として派生していったとのこと。

しかし、これが「進化」していくうちに、
「先輩」より先に手を下ろしてはいけないだとか、
おかしなローカルルールが出来始めたりすると、
本来の意味から逸脱をはじめるようになったと。

そのうち、挙手に注意がいってしまい、
安全確認がおろそかとなっていき、
ついに挙手に気を取られた
「わき見運転」「片手運転」による事故が発生。
死亡事故まで起きたと・・・・

これにより国土交通省は、この挙手行為を、
「片手運転」「わき見運転」行為と同等と判断。
挙手行為禁止の徹底をバス会社各社及び各バス協会へ通達。

それに倣いバス会社各社も一斉に
「挙手行為禁止」の徹底教育を始めることとなっていったと・・・

なるほどな・・・と・・・。

さぁバスの運転士は、
ようやく運転に集中できるようになった。

ハズだった・・・が、どうだろう?

改めて上記2件の事故に着目してみたい。

安全確認が疎かになったが故の事故ではなかったかと?
シロウト考えながら・・・・

では、なぜ安全確認が疎かになったのだろう?と。

あくまでも「仮説」の域であるけれども、
ちょっとばかしシロウト推理を働かせてみたい。

「挙手行為」が禁止となった反面、
最近の路線バスに乗るとわかるが、
昔と比べると運転士がまぁよくしゃべるようになった。
「左に曲がりますおつかまり下さい」
「○○バス停通過いたします、
お降りのお客様いらっしゃいますでしょうか?」
「お知らせなければ通過させていただきます」
「空調の温度はいかがでしょうか?」等々・・・
渋谷から某ターミナルステーションまでのバスは、
約40分近く運転士がず~っとしゃべりっ放しで驚いたことがあった。
プロの仕事さすが!と言いたいところだが、
常識的に考えたら、
とても運転に集中できる状況でなかろう。
まぁ集中できていたとして、
運転士の疲労度たるやハンパなかろうなと。
実際、明らかにしゃべりに気を取られ、
おっとっとっと・・・(危)ってな場面が数回あった。
これを1日10時間以上繰り返すとな?

いくらプロの仕事だからといったって、
「疲労度」と「事故」の相関関係は、
「平均的偏差値」高校卒業程度以上の学力を有する者なら、
知らないバカはまぁいない。
(まま「少数ながら」無知というか、
絶望的白痴も存在するという事実もあるが・・・)

クルマの運転に限らず「仕事の重大ミス・負傷・疾病」は、
過労・疲労が原因ということがたいがいである。
というか常識。
ムダ・ムリ・ムラをなくせ!は、
大手企業に就職すると「ホウレンソウ」と一緒に、
研修の真っ先に教わる絶対的事項。

いわゆるプロドライバーによる事故において、
「ぼ~っとして考え事をしていた」は、
たいがい居眠り運転であり、
「わき見運転をしていた」
「アクセルとブレーキを踏み間違えた」は、
たいがい「携帯電話」でメール・ゲームをしていたか、
通話をしていた…というケースがほとんどである。
(これも携帯電話が強力スポンサーのマスメディアが多いので、
「真実」を報道したがらない傾向にある)

バス業界の異常な過労勤務実態に、
慢性的な寝不足、疲労感に加え、
挙手禁止の副作用として、
完全孤独状態における運転中ぼ~っとする時間の増加。
アイコンタクトすらしなくなったことによる、
「プロ同士」による、あ・うんの呼吸の衰退・・・

いやいや、今入った情報によると、
「プロ同士」の挨拶挙手は絶対禁止で懲罰対象となる反面、
道を譲ってくれた「一般ドライバー」には必ず
「挨拶」を忘れないコト!
「決して無視するなかれ」・・・苦情になるため・・・だそうな。
・・・という矛盾?
そうなると挙手禁止の意味そのものがわからない。

まっさか従業員(運転士=組合員)同士の結束をさせないための、
組織解体への方策?
ではなかろうなと。

安全よりもクレーマー連中からのご指摘と、
役所当局、バス会社上層部の保身のための方策が、
皮肉なことにバス及びまっとうな乗客を危険な状態に、
晒してしまう事態となってしまったんじゃナイの?と。
昔はこんなにバスの事故が頻発することなんぞ、
めったに無かったんだから。

とまぁ外野はなんとでも書けるが、
この「推理」まんざらでもないんじゃありません?(笑)

バスに乗る前に知っておくべきことということで・・・・
まぁご参考まで。


※関係各位にご迷惑がかからないよう
配慮した文章に仕上げたつもりですが、
いかがでしたでしょうか?
ネタに使わせていただきました。

情報提供にご協力いただいた関係各位の皆さんに、
この場をお借りして最後に御礼申し上げますm(__)m

ではまた次回。


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