続・笑う蜘蛛の糸

1969年生まれの私、
潮風太子が第2団塊世代特有の視点で書く
コッソリ系ブログです。

師走に暗澹な想い

2021-12-15 06:34:00 | 日記
昨年の師走に比べると、
今年の師走は余計に多忙に感じますな。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
元はと言えば突然、
公明党が言い出した18歳未満の、
未成年者がいる家庭に、
こども一人当たり、
10万円を給付するという案。
本来は誰も、
そんな金を貰えるなんて、
思ってもいなかった、
あぶく銭噺。
ところが、
いざホントに給付となったら、
さも貰って当然ってな風潮に。
さらに、
クーポンによる支給とか政権与党の、
自民党が妙ことを言い出すと、
クーポンの方がコストがかかるだの、
現金一括にするべきだとか、
さっさとよこせ!の議論に発展。
挙句の果てには、
多くのいやほとんどの庶民の、
10万円は即現金で今すぐに!
という論調が沸き起こると、
それでは全額現金支給でも、
可にします…
なんて岸田首相が方針転換発言。
すると今度は、
野党立憲民主党が国会質問で、
クーポンで配るという政策は、
間違っていたのでは?
最初から現金支給に、
すべきだったのでは。
これは失政ではないか?
岸田政権の政治姿勢に、
問題アリみたいなことを、
ダラダラと詰問するという、
これまたマヌケな有様。

現在、
我が国では小中学生のいる
多くの家庭には、
児童手当が支給されている。
これは金融口座に振り込まれる。

ということは、
児童手当の口座に既存の方法において、
10万円入金すればイイだけのハナシ。
ではなかろうかと・・・

中には複雑な家庭事情のケースも、
あるだろうが、
この場面でいちいちレアケースまで、
細かく審議してから支給してたら、
早くても来年の秋くらいまでかかる。

「じゃ早くやりましょう!」
と言えばいいだけのハナシを、
ちょいといっちょガミして、
政策論争なるディベートごっこに、
ムダな時間を費やすことで、
政治家面したがる連中が、
ホント多くてイタい。
同時に大手マスメディアも同じ。
こういう時に侃々諤々など、
時間の無駄。

むしろ時間との闘いだろうに。
実際の「庶民の家庭」というものを、
知らないのだろうか?
今や政策批判など、
政治家のツィッターと、
You Tubeチャンネルの、
コメント欄で事足りる。
「ネット民」が直接指摘した方が早い。
いい加減な回答や無視をすれば、
たちまち「大炎上」なのだから。

それにしても、
2人子供がいる家庭には20万円で、
5人いる家庭には50万円、
8人いれば80万円が支給される・・・
とはなかなか面白い政策だ。
ただ、
こう言っては何だけれども、
本来は、
子供一人当たり10万円の教育投資。
これが大義だったハズ。

もっとも子供をダシに使った、
経済政策であることは、
皆、内心知りつつも、
それを言っちゃあ、お終いよ!
ということで金が手に入るまでは、
皆口をつぐむ。
まさに沈黙は金なり。
でも違和感が個人的には、
どうしても否めない。

10月こんなニュースが、
Yahooニュースに掲載されていた。

未成年者は、
週3時間しかオンラインゲームが、
できないように制限すると、
中国共産党が発表した。
スマホやパソコン、TVゲームに、
現を抜かすのを通り越して、
完全に電脳ジャンキー的依存症、
「重症患者」の子供たちの、
急激な増加に歯止めをかけるため、
中国共産党が言い出したという。
国家としての警戒感の現れなのか?
最近おかしな事ばかり、
言い出す中共にしては、
これは至極まともな考えに思う。

現在、我が国の多くの子供たちも、
スマホやテレビゲーム、
PCが自身の生活とは、
切っても切り離せない、
依存関係にある状況。
気がつけば何はさておき、
まずスマホ→ゲーム→
オンラインゲーム。
これが今どきの、
標準クラスの子どもたちの生活軸。
部活動の朝練もコロナ禍で、
自粛あるいは禁止という状況では、
早起きする理由もないので、
夜ふかしもすっかり標準化。
親が怒って「スマホ禁止」などと、
言ったところで正直、
時すでに遅し。
ここまで重症化してしまうと、
改善も見込めない現実。
覚醒剤中毒患者と、
同じレベルなのだから。
この病の厄介なところは、
大人も含め、
自覚症状がまったくナイ点。
一体何が悪いのか?である。
気づけば一日の殆どの時間、
SNSやゲーム時々、
You Tubeで過ごす毎日。
読書量がここ数年で、
特に激減していることに、
最近になってようやく気がついた。
勉強する時間や、
睡眠時間が激減している。
私メでこの調子なのだから、
今どきの子供たちの現状、
推して知るべしだろう。
脳みそが完全に支配された状態。

そりゃスマホやTVゲームは楽しい。
「テレビ」より断然面白い。
しかし「リアル」の世界と、
どんどんかけ離れていく皮肉。

さらにはLINEに縛られ、
勉強時間も減少の一途。
一日に100件の返信だなんて、
そりゃ勉強の時間どころか、
睡眠時間、気が休まる時すら、
ナイのは当然。

それだけなら、
まだ笑えるハナシだけれども、
潮風太子として現在、
深刻に思っていることは、
この先、
体力不足で無教養、無気力、
無能な子どもたちが成長して、
オトナになっていくこと。

学歴フィルター問題が、
最近話題になっているものの、
これとて昨今それだけ大学生が、
粗製乱造されているという、
世間の見立て、
これが表面化したことにすぎない。
というか現在、
大学生の比率と
同世代の勤労者の比率バランスが、
アンバランス過ぎ。
本質的には、
ここが最大の問題なのだが、
そのへんを誰も突っこまナイ。
一体この先どうなってしまうのやら。

一つの例として、
現在、自動車整備士になりたい!
という若者が減少一途という。
危険な上に汚れる、
汗を掻くキツい仕事なんぞ、
まっぴら御免!という、
いわゆる昔で言う3K仕事だから、
というわけでもなく、
そもそも最初から、
職業選択肢の一つにもなくなった。
というところに、
問題の本質がある。

子供の頃から機械いじりを、
得意とするような子が、
本当に少なくなったのも、
背景にある。
プラモデルやラジコンカーを、
一度も作ったことがナイ!
なんて工学部出身の学生も、
今や珍しくもナイ。

電気自動車を発展させたい!
と自動車メーカー各社は、
意気込んでいるが、
メンテナンス技術者の不足問題は、
メーカー存亡の問題になるのだが、
そのあたりの見込みが、
潮風太子に言わせると、
どこの社も見通しが甘すぎ。

電気自動車になると、
整備は断然簡単になる!
というがドライバーやスパナを、
使ったコトがナイ子を、
教育するところからなんて、
プロ野球選手になってから、
素振りとキャッチボールの、
やり方から教えますので、
問題ありません!
って言っているのに等しい。
なにせ昨今は数学が苦手な子が、
本当に多すぎて、
大卒の子ですら、
中学数学の段階で苦手、
というから呆れる。
技術系で入社してきたのに、
図面読めません、
なんてハナシもザラ。

またこんなニュースも、
6月にはあって、

デマかもしれないが、
こういうデマは悪くないな…
なんて思ったが、
これも米農家が年々減少の一途の、
我が国の現状において、
もし、
これが本当だったら、
米農家の育成こそ、
国家国民の存亡に関わる、
死活大問題となるのだが、
どうも米はスーパーマーケットで、
できるだけ安く購入するもの…
という風潮の我が国。
農業従事者の育成を、
どう考えているのやら。

トロ寿司一貫つくるのに、
マグロ一匹必要とかも、
分かってるようで知らない、
最近の子どもたち。
漁師のなり手も減少の一途。
漁師がいなければ、
新鮮安全な日本の魚を、
安価で食することも、
できなくなるというのに。

必要な未来の労働力の教育問題。
これに一人10万円つぎ込むのが、
本来は筋なのに、
そんなこと考えてもいない。
目先の「家計」が教育の本質とは、
どうなんだかなと…

国会の「論戦」とやらを、
多忙な師走の昼飯時に、
ワイドショーで見るに、
なんとも暗澹とした気持ちになる、
オジサンは自分ひとり、
だけでないハズ。


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