形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

神泉村てん末記

2012-08-22 13:47:41 | Weblog

神泉村へは一年近く訪れた。 途中で、女、子供も寝るからと買った、
何組かの安布団セットを畳部屋の押入れに入れておいた。
ある日行くと、そこにネズミが巣をつくっていた。 これで神泉村は終わった。 
それ以前から、女たちはもともと、気味が悪いのかこのボロ屋に寝泊りするのを
いやがり、車で10分ほどのところにある、村に一軒だけの民宿に泊まっていた。

はじめは部屋の造作が面白くて行っていた友人たちも、出来上がると
次第に足が遠のき、行くのは私とごく少しの友人だけになった。





夏が終わり、借りた家の周辺にシュウカイドウが一面に咲いていた頃、
私たちは神泉村を去った。 少し掘り出して持ち帰ったシュウカイドウは、
今も庭の片隅で、夏の終わりが近づくと、美しいピンクの花を咲かせる。

                     
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
http://www.shinso-tokyo-koisikawa.com/


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