城址公園の、木々の茂る崖の下には、縁どるようにアジサイが
植えられている。 その株元の日陰になったところに小さな
野草があった。
調べてみると、山猫の目草(ヤマネコノメソウ)という名前で、
野草自体より、名前のほうに興味をもった。 同類にネコノメ
ソウ(猫の目草)もあるらしく、私が見たのは、こちらがほん
とうの名前かもしれない。
山猫の目草・・・・ いったい誰がつけた名前なのだろう。
私にはこの野草から、山猫の目を連想できない。
また、山猫の目がどんなものかもよくわからない。
きっと山猫のいる地方の人がつけたのだろうな、
それはどのあたりなのだろうなどと、想像は広がっていく。
新種の植物の名前は、植物学関係の学会などで承認されてつくそうだが、
和名の方は、その地方で呼ばれている名前がつけられるようだ。
なので同じ植物でも地方によって名前が違うのはよくあることだ。
私が見たのは、長さ7、8センチで、土から太めのカイワレ大根が、
10本ほど束になって出ているみたいだ。 茎の先に付いている上向きの
複数の葉は、アジサイのあいだから降る、わずかな光を受けとめている。
この野草が、ユキワリソウ(雪割り草)科とあって、この光の受け方に
なるほどと思った。
花はつけず、葉の真ん中にある黄色いガクのところに、むき出しの
数十粒のこげ茶色の種が乗るようにできる。 この様子から、猫の
目に似ているので名前がついたという。
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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