Liner Notes

観たこと、聴いたこと、読んだことを忘れないように印象に残った光景を栞として綴ってみました

#7「月と光の散逸」

2012-10-29 | Liner Notes
 ひと月のうちに満月が2回あるとき、そのふたつめの満月を「Blue Moon」と呼ぶそうです。

 約29日周期として繰り返される月の満ち欠けと約30日で巡る暦の月。月初めに満月を見ると、その月の終わりに再び巡ってくる満月。

 暦の上では予定調和の話であっても、別の解釈では大気中のガスや塵の影響によって、かなり稀に月が青く見えることがあることから、「予測することができず、めったに見ることができない」という意味から転じて、「Blue Moonを見ると願いがかない、幸せになれる」という言い伝えもあるそうです。

 2012年9月1日0時、暦の上での「Blue Moon」は晴れた夜空に散逸する満月の光。月が青く見える「Blue Moon」ではないかも知れないけど、様々な偶然の重なりに思いを馳せてみれば、「あぁ、綺麗だなぁ」と幸せな気分になります。

 次の「Blue Moon」は3年後の7月。その時また空を見上げてみたいと思います。

初稿 2012/10/29
校正 2021/04/23
写真 仰ぎ見るBlue Moon
撮影 2012/09/01(東京・西新宿)

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