Liner Notes

観たこと、聴いたこと、読んだことを忘れないように印象に残った光景を栞として綴ってみました

§126「異文化理解」 青木保, 2001.

2021-08-21 | Book Reviews
 長男が志望する大学の課題図書を読んで、「多文化世界」という価値観に至る「異文化理解」という考え方に触れることができました。

 16世紀の大航海時代から始まった西欧化は、19世紀の産業革命を推進力とした植民地化を通じて、日本を含む諸国の近代化をもたらしました。

 近代化とは、個人の権利や義務を法によって規定したうえで効率性と合理性の観点から社会を最適化しようとする価値観に基づいて意識的に創り出したものかもしれませんが、異なる価値観をもつ少数派の個人や集団(民族含む)を排他的に扱う傾向があるような気がします。

 文化とは、個人や集団の規模を問わず永い時間をかけて無意識的に創り出した言語・習慣・習俗・儀礼などを通じて垣間見ることができる価値観のひとつだと思います。

 広い世界をひとつにしようと意識すればするほど、無意識的に創り出された多様な文化に触れて自国の文化を捉え直すことが、自らの存在や生きる上での価値観を培う観点から必要なのかもしれません。

♪世界中 どこだって 笑いあり 涙あり
 みんな それぞれ 助け合う 小さな世界♪
(Lylics by It's a small world.)

初稿 2021/08/21
写真 It's a small world.(小さな世界)
撮影 2020/02/19(東京ディズニーランド)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« §125「多文化世界」 青木保, ... | トップ | β12「サマーウォーズ」 細田守... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿