Liner Notes

観たこと、聴いたこと、読んだことを忘れないように印象に残った光景を栞として綴ってみました

#46「Season in the sun(夏草の誘い)」 佐野元春, 1986.

2020-06-01 | Liner Notes
 在宅勤務による運動不足の解消も兼ねて始めたウォーキング。近くを流れる河沿いにあるビオトープは夏草の息吹を感じます。

 ビオトープとは、ある一定の自然環境条件下で微生物から生物、植物、動物が生息する地理的空間だそうです。そこに足を踏み入れて、耳をすませば、言葉を介することなく、お互いが依存しあい、お互いを調和させる空間を実感します。

「緑の風に 木々のざわめき
光はこぼれて 夜明けにくちずさむ
柔らかなメロディ 大地の温もり
実りは豊かに 奇跡を運ぶよ
 〜
いつだって君のことが気になって
言葉を知らない小鳥のように」
(Lylics by Motoharu Sano)

 1986年当時、別のアーティストがリリースした同名曲が大ヒットしていましたが、どちらかと言えば、当時の僕には佐野元春のこの曲が、現在の私にとっても印象に残り続けています。

 音楽ビジネスという厳しい競争環境のなか、1986年当時手掛けたプロジェクトは、プライベートレーベル「M's Factory」、責任編集した季刊誌「THIS」、ファンとの定期ミーティング「Tokyo Monthly」をはじめとして数知れず。

 言いなりにならず聴く耳を持つこと。そして自らの主張に責任を負うこと。緊急事態宣言がようやく解除されたコロナ後の社会で求められるのはこういった覚悟なのかもしれません。

初稿 2020/06/01
校正 2022/01/05
写真 浅羽ビオトープ
撮影 2020/05/05(埼玉・高麗川)

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