漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

H28-1 結果報告

2016-07-18 18:13:29 | ◇1級:その他
大変悔しい結果となってしまいました。


まだ、正式結果は郵送されてきませんが、WEBで確認した結果です。

 結果は、 148点



 H27-1 165点

 H27-2 169点

 H27-3 181点

 H28-1 148点


巷では、今回の難易度は過去最高との評判ですね。

では、私の間違えたところを列挙します。

かなり恥ずかしいですが。




(一)読み -4点

 22.鋺  かなまり
  ⇒全く思いつかず。勉強不足。

 23.擣いて つ-いて
   ⇒たた-いて 擣衣が頭に浮かんだため。

 24.罟 あみ
   ⇒ふしづけ 罧に字が似ていたため。

 28.旰る く-る
   ⇒くれ-る 旰食宵衣から想像つかず。



(二)書き -10点

 9.ヨジって  捩って
  ⇒拗って 拗と捩がうろ覚えのためいつもこんがらかる。←痛い間違い

 11.コウヒ  高庇
  ⇒貴費 全く思いつかず。勉強不足。

 12.ナす  済
  ⇒為 「済す時の閻魔顔」が思い浮かばず。

 14.ヒョウイツ  飄逸
  ⇒剽逸 何度も間違える。←痛い間違い

 16.コウカイ  耿介
  ⇒後悔 全く思いつかず。勉強不足。



(三)語選択 -4点

 1.測り知ること  端倪
  ⇒没義道 残った言葉をあてはめた。意味を把握していない。

 3.不人情でむごいこと  没義道
  ⇒貪婪 これをここに当てはめてしまったのが痛い。

  端倪も没義道も書けるだけに悔しい。
  意味をしっかり把握しなくてはいけない。



(四)四字熟語 -2点

 4.ていじ  提耳
  ⇒鼎峙 勉強不足。



(五)熟字訓・当て字 -1点

 1.金襖子  かじかがえる
  ⇒全く思いつかず。



(六)熟語の読み -1点

 4.逡く  しりぞ-く
  ⇒はや-く 俊足と勘違い。



(七)対義語・類義語 -12点

 4.庸愚 ⇔ 髦俊
  ⇒髦蠢 よく分かりません。

 5.誚譲 ⇔ 宥免
  ⇒鑚譲 よく分かりません。宥免という熟語がわからず。

 6.師表 ≒ 亀鑑
  ⇒旗艦 師から、いくさが頭から離れず。

 7.輔弼 ≒ 賛襄
  ⇒全く思いつかず。

 9.僧俗 ≒ 緇素
  ⇒緇祖 ソが何か分からず、迷った末に「祖」(笑)

 10.瀑布 ≒ 飛泉
  ⇒飛濺 これは自信を持っていましたが(爆)



(八)故事・諺 -10点

 2.ハンカン 反間
  ⇒盤桓 これも結構行けてるかなと。(笑)

 3.バシ 嘴
  ⇒箸 何も迷わずにこれを書きました。

 7.メイゲン 暝眩
  ⇒茗減 熟語わからず。勉強不足。

 9.シュクスイ 菽水
  ⇒宿睡 熟語わからず。勉強不足。

 10.カイラン 廻瀾
  ⇒狂瀾 これでもカイランと読むのかなと(笑)



(九)文章題 -8点

 5.キョウテイ  筐底
  ⇒胸底 文章をよく読んでいませんでした。

 6.ショゲン 諸彦
  ⇒緒元 熟語わからず。勉強不足。

 8.キキュウ 箕裘
  ⇒危急 父祖の業を継ぐこと。覚えました。

 10.キョショ 居諸
  ⇒居処 熟語わからず。勉強不足。



--
酷い結果ですが、

H28-2に向けて精一杯頑張ります!






信用販売

2016-03-26 20:09:58 | ◇1級:読み(訓読み)
 
酒を 賖る









シャ おきの-る


【解字】形声 貝+余。音符の余は、のびるの意味。現金の支払いがのびる、かけで買うの意味を表す


  1. おぎの-る。かけで買う。現金を払わないで代価で借りて物を買う。
  2. とおい。はるか。
  3. ゆるやか(緩)。おそい
  4. おごる。おごり。= 奢





初めに断っておくが、賖はJIS漢字コード第4水準に該当し、漢検1級(JIS第2水準まで)では、配当外の漢字である。



 先日、私が所属する漢字同好会で出題されたものである。「おぎのる」という動詞(言葉)を今まで聞いたことがなく、語源についてすこし興味があったので調べてみることにした。インターネットで検索しても驚くほど情報が少なく、現代社会においては殆ど使われていない言葉であると想像することができた。仕方がないので図書館に出向き辞書という辞書を片っ端から調べてみました。※辞書毎には纏めていません。


字義
 掛けで買う。代価を後払いにして借りる。


地方
 福岡/久留米/備前/備中 (筑前、博多では今もこの語を用いる。とある)


時代
 室町時代、平安時代


熟語
 ・賖酤シャコ:酒を掛けで買うこと

 ・賖貰シャセイ賖貸シャタイ:利子つきで金品を貸す。また、借りる。


語源
 語源については諸説ある。

 ・除乗オキノリの義か。[和訓栞]

 ・壓賭オギノる。凌ぎ借るの意。圧賭るの意か。[大言海]

 ・補有オギナフアルの義。[名言通]

 ・オギノルは、貰、典とも書く。

 ・ヲソカリ、ノコセルの反。[名語記]

 ・金銭がない時、代わりの物をオキトトノフル義。[和句解]

 ・貸オキノル。[名義抄]


また、土佐日記には、

 虚言そらごとをして、賖業おぎのりわざをして、銭も持て来ずおのれだに来ず。

とある。


そして、同じく『土佐日記解』の上田秋成の補に、次の一文がある。


 「おきのりの語は舟人の道を近きにとるとて、沖へ乗り出すはあやうき事なるをもて、物はつかはしてあたひをただちにとらぬにたとへ言う歟、舟人の詩より出でしなるべし」とある。


これは、なかなか興味深い説である。個人的には真の語源のような気がする。



--
わたしは、農家の出身なので、親が「ツケで買う」という言葉を普通に使っていた。帳簿に付けておくの「ツケ」であろう。代金は米の収穫後でお願いしますというということだと思う。
九州の人は今でも、「おぎのり」でお願いしますと云うのだろうか。

次回は、おぎのるの対義語で、あきさすについて掲載予定です。



H27-3 結果報告

2016-03-20 14:58:51 | ◇1級:その他

大変ご無沙汰しております。

H27-3の結果と賞状が送られてきましたので結果をお知らせします。


 結果は、 181点



もちろん自己記録を更新しました。

こんなに早く180点台に手が届くと思っていなかったので少し戸惑っています。

やはり今回は難易度が下がった感がありますね。


 H27-1 165点

 H27-2 169点

 H27-3 181点



では、主だった問題を振り返ります。



◆訓読み

 22.皇子は縊れて果てた。


 持ち帰り用紙に書き写したものを確認すると、ナント あふ-れた と。

 がっくりです。どうやら溢と見間違えてしまったようです。

 「あふれる」では文章としておかしいのにも気が付きませんでした。

 気を付けなくてはいけません。



◆四字熟語

 10.流金(しゃくせき)


 これも書き写したものは、礫石 と!

 顔面蒼白になりましたが、答案用紙には、ちゃんと「鑠石」と書いてあったようです。ホッ.

 漢検の四字熟語辞典を確認したら、礫石と書き誤らないようにと。

 よくよく見たら、故事・成語・諺の8.に磧礫があるのでありえないのですが。。



◆類義語


 6.廃頽 ≒ ?

 9.郷関 ≒ ?


 選択肢から残ったのは、「しきび」と「そうし」

 一度は6.に式微と書いたのですが、迷った末に書いたのが「喪志」。

 では、9.の「しきび」は変だったので、こちらも「壮士」と書きました。(大笑)



◆故事・成語・諺


 9.テッショ を磨く

 
 唯一、知らなかった諺でした。

 でも、勘良く「鉄杵」で正解できました。ラッキーでした。

 準1級の漢字ですね。

 
 
--
他にも万遍無く間違えた箇所はありますが、結果オーライでしょうか。

タラレバ と良く言いますが、それはうろ覚えが原因だと思います。

迷わないと、タラレバという言葉は出てきませんから。

所謂勉強不足なのでしょう。


H28-1も勿論申し込み完了しました。(今回も千歳会場です)

ガンバリます!



 

川魚

2016-01-03 12:45:51 | ◇1級:読み(熟字訓・当て字)

川魚の熟字訓・当て字でよくミスをするので、自分なりにまとめてみました。
特に間違えるのが、アンダーラインの熟字です。由来が分からなかったせいでしょうか。


あゆ
  鮎  中国ではなまずの意。
        鮎・年の音が近く、あゆは年魚、それで鮎を借用したものであろう
        日本では「神功皇后が占いに釣りをしたところ釣れた魚がアユであった(占い魚)」から、
        魚へんに占の鮎を「あゆ」と読む
        縄張りをもつため「独占」「占拠」の意味をもつ
  年魚 あゆの漢名。生まれた年に死ぬ魚。(寿命が一年)
  香魚 あゆの漢名。香りが良い魚



わかさぎ
  公魚 将軍献上「御公儀の魚」
  鰙  ※国字
  若鷺 わかさぎの漢名。



いわな
  岩魚 岩の間に住む魚
  嘉魚 いわなの漢名。めでたい魚。
    ※国字 未踏の地の魚。



かじか
  鰍  中国では「どじょう」のこと。
        日本では「かじかは秋が旬」から、魚へんに秋の鰍を「かじか」と読む
  杜父魚 トフギョ かじかの漢名。
    ※国字 石の多い所に住む魚



うぐい
  石斑魚 石に似た斑点がある魚
    ※国字
  鯏  ※国字





--
北海道の南部江差町に ”うぐいかわ” という地名がある。

漢字では、鰔川 と書く。魚+咸



あれ?

うぐいは、 ですよね。魚+成


では、 は何と読むのか。

「たら」、「かれい」、「ぎぎ」 と読み、「うぐい」という読みはない。


↓参考までに下記のページを参照ください。


北海道LOVERS
http://hokkaido-lovers.com/hokkaido/knowledge/post-2673#i-9

鰔川(うぐいかわ)
檜山管内江差町にある地名で、由来はそのままウグイがたくさんいる川だからと言われています。「鰔」の字が曲者で、普通この字は「カレイ」としか読めないんです。一方ウグイと読む漢字は「鯎」 …誤字がそのまま定着しちゃったのではないでしょうか。


本当のところは、江差町の町史でも繙くしか方法はなさそうですね。^^

では、

皆さま、本年もどうぞ宜しくお願い致します。






北の大横綱

2015-12-06 10:42:14 | ◇1級:書き(書き取り)

元横綱北の湖は アンコ 型力士である。







北海道が生んだ大横綱、北の湖親方が先月ご逝去されました。
大変残念であり、謹んでお悔やみ申しあげます。
11月17日の横綱白鵬の「猫だまし」を批判した3日後の11月20日の
ご逝去だったので本当にびっくりしました。




あんこう
鮟鱇



ちょっと意外な漢字だったと思いませんか。

私は、「あんこ」は絶対に和菓子の「餡子」だと確信していました。
あんころ餅のようにコロコロした体型なので、アンコ型だと思った。
だって、鮟鱇は、「あんこう」であって「あんこ」とは変ですよね。

『西の河豚鍋、東のアンコウ鍋』

このような書き問題であれば、誰だって「鮟鱇」と書けますが、
「あんこ」を「鮟鱇」と書くのは、クイズのようでかなりの難度ではないでしょうか。


ちなみに、都はるみの「アンコ椿は恋の花」のアンコは、
伊豆の言葉でお姉さんという意味の「あねっこ」が音便化したものだそうです。



以下Wikipediaからの引用です。

あんことは、肉付きが良く丸い体型をした力士を指す相撲用語。和菓子の「餡子」ではなく、魚の「アンコウ」のような体型に喩えた言葉である。逆に、痩せ型の力士をそっぷと呼ぶ。
そっぷは、相撲用語で筋肉質・比較的痩せ型の力士のこと。「そっぷ」とは本来オランダ語「sob」、つまり「スープ」の事であり、ダシを取った後の鶏ガラに例えてこう呼ぶ。



--
遅くなりましたが、H27-2の結果をお知らせします。

169点

特に対義語類義語がめちゃくちゃで、扞格を恭謙に割り当てるという痛恨のミス。
でも、何とか合格点に達することができました。
自己採点と違っていたのは、

 ○ 筌=うけ 

「うえ」をどういう訳か「うけ」と書いてしまいましたが正解でした。
漢字辞典で調べてみると、「うけ」とも載っていました。
ラッキーです。


 ○ 箪食コショウ=瓠漿

ナント、正解でした!
「壺」が思い浮かばず苦し紛れに書いたのが「瓠」。
おそらく瓢箪のようなものに飲み物を入れたと連想しました。
字通で、「壺」は「瓠」と通じ、ふくべ。 とありました。
漢検四字熟語辞典には載っていませんでした。


 × 誡告=譴責

正解を書いたつもりが、「遣」とは書かずに、「遺」を書いてしまった。。
よくやる間違いです。気を付けたいと思います。



 ○ エツによりて食を廃す。=饐

同じく字通では、「饐」は「噎」に通じむせぶ。 とありました。
これもラッキーでした。



 × 輒ち=すなわ

正解を書いたつもりですが、おそらく「すなわち」と書いたのでしょう。



3連勝を目指し、H27-3は千歳会場で受検します。

真価が問われるチャレンジとなりますが、ベストを尽くします!