MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

夜をひらく 女の市場

2024-09-01 18:19:59 | 邦画
2、3日前に梅宮辰夫さんの「夜の女(スケ)狩り」をブログアップしたときに書いたんですが
この作品を日活の小林旭作品だって思い違いしてたって言うようなことを
そして今見つけました私が思い違いしていた日活の小林旭作品がこの「夜をひらく 女の市場」だったんですね
まぁノロノロ台風とそれによるゲリラ雷雨がいつ起きるかわからん状態で出るにでられぬ缶詰って事で探したらようやっと見つけ出せました
多分に雨模様の影響で気温もすごしやすかったってのも寄与すていたかなぁ
汗かかずにエアコンない部屋で探せたから

そうなんですね梶山季之の原作から始まり主人公をそのままいただいて4本の「女の警察」をシリーズ化して
次に同工異曲な「ネオン警察」2シリーズの間隙に作られたこの作品ですから旭の「女の警察」シリーズの一本として計上されてもおかしくはない位置に存在してる作品でもあるわけで
多分に現在ではその位置に置かれてる作品ではあるんですが

今回初見てみて、何となく雰囲気はシリーズ作品と言ってもいいかもしれない銀座の夜の世界での夜の蝶の引き抜きに他ならないものの
どことなく雰囲気が「女の警察」や「ネオン警察」と明かに違う
まぁこの「女の市場」だけは東映での男と女の夜の世界を描いてきた「夜の歌謡」シリーズのほとんどを書いてきた成沢昌茂さんがこの映画の脚本書いてるのでどうしても男として女の抜き差しならないドラマ何日活って感じがしなかったのも事実ですね

血は水よりも濃いという根源的はプロットを基本として引き抜きというよりは店一件ノロノロ女全員を新店舗日本持ってってしまうという奇想天外にも驚かされし
それによってヤクザに弟分は傷つけられ内縁の女は殺されるという
この映画に関しては血腥さが押し出されてお色気が中途半端に成り下がったのと
何故に中山千夏まで出演してるのかも意味がないような・・・
クライマックスのアクションもうさほど見せ場にもなってなかったし
そういう意味でもこの作品はシリーズの一本というよりかは偶然が重なっての単独作品と見ておいたほうがいいような気がした次第であります。

まぁ青江三奈さんが出演されて「池袋の夜」を劇中で披露してるっていうのも「女の警察」の一本ととみられる要因であるのかもしれない

1969年製作、日本映画、日活作品
江崎実生監督作品
出演:小林旭、山本陽子、中山千夏、青江三奈、内田良平、長谷川照子、川地民夫、加藤嘉、沢知美、松井康子、上田吉二郎、藤田憲子、雪丘恵介、木島一郎、柳瀬志郎、榎木兵衛、浦辺粂子
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高野豆腐店の春

2024-09-01 05:05:19 | 邦画
日本映画を積極的にみていこうという企画で視聴した作品という事で
これは藤竜也さんが主演だし是非にもみたいなぁって思っていたら
なんと私が使わせてもらってるGEOさんには導入されておらず、仕方なしにセル版を手に入れておいたんですが
 
今日はもう早いものでなんと9月1日ノロノロ台風が日本列島でウロウロしてついに雨中の中で8月も終わりを迎えたものの
レンタルとしての9月の初日は4日になるのでこのようにレンタル作品が枯渇してくるとセル版が出てくるしか仕方無く
マァこんな時のために購入しておいたのかって言うような感じもしないでもありますが
いややっぱ買ってでも見る価値のある作品でしたねぇ
日本映画ってやっぱこう言った細やかな人情の機微を描かせると俄然ガラパゴス化が実は生かされてて日本映画も成長してきているんだなぁって思わされる
 
この映画のタイトル実は「たかのとうふてんのはる」って読むようで
劇中でも”アラこうやどうふてん“っていうセリフのやりとりもありましたし
ヒロインの一人高野とうふ店の一人娘の名前も春
ひょっとしたらこの娘の名前の春にもかかっていたのかもっていうように見るのはうがちすぎか
 
尾道の下町の商店街に有る個人経営の豆腐屋さん父娘を中心にして
今では失われ壊れゆくようなコミュニティを描いた作品
ことわりとして齢80前後の主人公っていうことと舞台を尾道に設定していたのは
なんとこの令和の時代の映画でも舞台を尾道にしたことは映画の主人公があの戦争と広島の原爆を映画の根底に入れたかったからだったんですね
そこは監督のこだわりでもあったようですね
 
そんな頑固親父が娘の再婚に奔走するお話を基本コンセプトにして
それを取り巻く人々との人情喜劇
マァこの父娘の2組のちょっとした恋愛模様を二時間弱に収めているんですね
いやまぁ見てると不思議と泣けるお話に仕立てているんですがそれが実に自然であざとくない
これが実にいい
こう言った作品は日本だけに通用するような作品なんだけど日本映画界は世界に通用するようなエンタメは作るつもりがないから
これはこれでいいのだろう
残念ながら私は泣けませんでしたが、久しぶりにいい映画を見たなぁっていう気分にはさせられた
 
2023年製作、日本映画、「高野豆腐店の春」製作委員会作品、東京テアトル配給作品
三原光尋企画・脚本・監督作品
出演:藤竜也、麻生久美子、桂やまと、小林且弥、黒河内りく、宮坂ひろし、赤間麻里子、山田雅人、竹内都子、菅原大吉、徳井優、中村久美
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