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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

黒い傷あとのブルース

2024-09-06 17:22:22 | 邦画
1961年製作の小林旭と吉永小百合初共演作品だそうで
一応チャンネルNECOでのOAで拾って置いてそのままになってたものが
ようやく日の目を見たって言う感じだが
最初に言っておく、一応ヤクザものの範疇に入る作品でありますが
実に吉永小百合がヒロインとして映画に登場するのは良いとしても
そのためかどうかは知りませんが
映画自体が大甘な作品となってしまって
実に締まらない作品となったんですね
 
吉永小百合と偶然出会いちょっとした恋心を抱いた旭さんが
そのため当初の目的であった復讐という行動原理が少しずつ崩れていくと言う
誠にヤクザの復讐劇としては実に物足りない作品になってしまうと言う体たらく
多分にオープニングとクロージングを挟んで旭の回想として物語が語られているのですが
 
落ち目の堤組を救うために三郎は親分の言いつけで神戸に拳銃の密売に出向くものの
大阪志郎に騙されて彼だけが警察に捕まり、5年の刑期を終えて大阪を求めて横浜に戻ってくると堤組は解散しており姐さんと息子は貧乏暮らし
なんとか弟分の郷鍈治と
を見つけ彼を頼りに大阪志郎を探し当てるもその娘に吉永小百合
二人は密かに恋心が芽生えており
旭を騙した過去の父の悪事を知って詫びとして500万を用意できる娘っていうのもアレだけど大坂志郎の後ろにさらに黒幕がいて
大坂志郎と旭を始末しようとするものの一応逆に撃たれて敵討ちは終わるが
大坂志郎を死なせてしまった負い目から吉永小百合を一人残して夜霧の向こうに去っていく旭
 
まさかの裕次郎さんのムードアクション映画の若者版見たいな作りの映画でしたが
映画自体の軸足が恋にも敵討ちにも比重がかかっていなくて勝手にかたが付いていってしまうと言う実にあっけない作品だったかな
 
1961年製作、日本映画、日活作品
野村孝監督作品
出演:小林旭、吉永小百合、大坂志郎、神山繁、郷鍈治、近藤宏、深江章喜、稲葉義男、東恵美子、明石佳子、紀原土耕、木島一郎、澄川透、久遠利三、松本染升、牧村旬子
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貴公子

2024-09-06 05:05:14 | 韓国映画
今月もこのブログでは韓国映画祭りができるくらい韓国映画のリリースが多いんですね
そんな韓国映画の第一弾はアクション作品をってことでこの作品を選びましたが、韓国映画のエンタメ性の裾野の広さを思い知らされた作品
とても「The Witch/魔女」シリーズを作りはったパク・フンジョン監督の才能の深さを思い知らされる作品だった
 
邦題はなぜか「貴公子」と主役に焦点遠当てているもののハングルでの韓国の原題は知りはしませんがそれを英題にすると「the Child」結構最後まで見ていかないとこの意味はわからない
ってかフイリピンで韓国人が向こうので女性に生ませてそのまま逃げてってフィリピンで貧困に喘ぎながら生きているいわゆるあいのこを“コピノ“って言うのね
コリアとフィリピーナを掛け合わせた文字通りの造語か
まぁある意味差別化用語と言っても良いんだろうね
まぁ韓国人もベトナム戦争に参戦して向こうに”愛の子“ならぬ“間の子”をいっぱい残してきてることは知ってはいますが
 
食いつめて国外逃亡したのとは違い、韓国一の財団で金に明かしてコピノを残してきたこれも一つの社会現象を皮肉って作った作品だったようで
最初はなんだかいわゆる底辺のやくざ連中の抗争のように見えていたものが
フイリピンから舞台が韓国に移った途端コメディアクションに早変わり
主人公の貴公子含めて誰が善玉で悪玉かの区別もつかないまま貴公子とムリクリ韓国に父親に合わせる(誤字ではない)って連れてきられてきたたコピノとのバルクール的なアクションを見せつけて
 
まぁお話の全体像をお姉ちゃんの殺し屋さんに語らせてからはなんと1:2、30の「the Witch」のオープニングアクションも顔負けな銃撃腕力にナイフという過激アクションを堪能させてくれる
まぁ貴公子がどこの誰に頼まれてのことだか全く不明なんですが
英題のchild って血縁の必要性だったんですね
父親の延命に息子の心臓が
それには韓国人ではなく血を分けたコピノが・・・
 
全く韓国のお金持ちは自分のことしか考えない
前半から中盤まではわけもわからずただ映画の持つ勢いで見せつけられますがネタばらしされた後は実にここまでの意味もわかんなかった展開も一瞬だ理解できて
さらに面白さ百倍の作品
全く韓国映画は実に侮れない
 
2023年製作、韓国映画(日本公開作品)
パク・フンジョン脚本・監督作品
出演:キム・ソンホ、カン・テジュ、キム・ガンウ、コ・アラ
コメント (2)
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