1973年製作の東映最後の任侠映画
なんとそんな大金脈だった任侠映画の掉尾を飾るのに脚本を頼んだ人は橋本忍
俊藤さんも昔の栄光に浸りたかったのか夢よもう一度というか任侠路線に拘りたいものの
あっさり実録路線に切り替えた岡田茂の経営者としての勘に間違いはなかったようで
これは脚本を橋本忍に書かせて俊藤さんの完全なる読み違いというか観客の嗜好の変化が読み取れなかった彼の古い体質にあったのかもしれないが

そこは橋本忍一応は他社のドル箱作品の主だった作品は見ていたんでしょうね
一応橋本忍版の「日本侠客伝」に仕上げてきたところはさすが
できた脚本見た俊藤さんは泣いて喜んだに違いない
けど時代と観客の動向だけがヨメなかったんだろうね
オープニング米国発のパンナム機が羽田についてタラップから降りてくる着流しの健さんに見送りのCAさんが袋に入ったポン刀を渡してのタイトルイン
まぁ機長が預かっていたんだろうけど刃物は機内持ち込めないし空港出られないだろう
一方国内線では大阪からの便で安藤昇が関東の親分衆に迎えられ
ここいらの導入は流石に橋本忍脚本だと感心させられるものの
先に書いたように橋本版「日本侠客伝」だから健さんは元あっちの世界の人間で実子に組を譲るために親との約束と偽って今は銀座で堅気の寿司屋の大将
ポン刀は大戦で軍人だった父親の形見がアメリカ人によって身内に返された名刀ということに・・・
一方安藤昇は全国制覇を狙う関西の組の幹部でノミ行為の大同団結の相談にきてそのメリットを語るある組の幹部
一方安藤昇は全国制覇を狙う関西の組の幹部でノミ行為の大同団結の相談にきてそのメリットを語るある組の幹部
会談は元健さんのいた組の会長にだけ自分のとこはこのままでやっていけてるし利益も上がってると蹴られてしまう
この大同団結には関東の一部の親分が利益を狙って関西と手を組んでの猿芝居
プロットは完全に今まで何本いや百本以上見てきたプロットで展開していくんですが
そこは橋本脚本全く健さんは堅気の鮨屋の対象でポン刀の記事を書いた縁で梶芽衣子と結婚にまで発展していく全くの堅気
そんな彼の元に安藤昇がお父上の元副官でしたと記事見て訪ねてくる
ここでなんとあっちの世界とようやっと人として接点を持つし、成田三樹夫が組の現状を嘆きに来るだけでしたが
思惑通りにはめられたことを知った若親分郷鍈治はいつものようにあの世に送られて
事を義理のために納めようと動いた安藤も撃たれたことを知った健さんは
堅気のまんま梶芽衣子の止めるのも聞かずに一人父の形見のドスを抱いて・・・
いや見てればそれなりに面白いし心揺さぶられるシーンとかあるんですが
やっぱ古いんですよね時代には
実録路線のドライな騙し合いに人々の気持ちと時代は動いていってしまってたようですね
1973年製作、日本映画、東映作品
橋本忍脚本、石井輝男監督作品
出演:高倉健、梶芽衣子、中村英子、成田三樹夫、郷鍈治、夏八木勲、小池朝雄、今井健二、内田朝雄、林彰太郎、沢彰謙、有川正治、北沢彪、北村英三、川谷拓三、阿波地大輔、舟橋竜次、成瀬正孝、岩尾正隆、野口貴史、高並功、福本清三、唐沢民賢、丸平峰子、林三恵、青木卓司、田中邦衛、南利明、笑福亭仁鶴、三益愛子、辰巳柳太郎、安藤昇









