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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

見え難いけど・・・。

2013-04-27 06:39:49 | 日常
 お隣りと言っても、間にマンションが建ち、多少遠くになった感のあるお隣。それでも回覧板は廻ってくるので少なくとも月イチでは顔を合わせるお付き合い。

 スーパーに買い物に行く途中、向こうからカートを引いた人がやって来る(誰かしら・・・)と、信号を待ちながらそれとなく見ていたけど分からない。(向こうもこちらを見ているけど・・・)
 信号が変わり渡ろうとしたら
「こんにちわ」と声が・・・(えっ、知合いだったの?)
 思わず、「やだ、済ましているから誰だか分かんなかったわ」と言ったら
「見えないのよ」と、お隣りさん。
(「わたしも見えないの」と言いかけて、信号に押されるように距離が離れ、言葉にならなかった。


 本当に・・・。お互い、人が歩いているのは分かる。婦人だということも分かる、同じような年頃だと言うこともわかる・・・でも(もしや間違えては)の恐れから手を振ったりの行動には戸惑いがある。

 視力低下は、老眼で文字が見えなくなっただけではなく、遠方のものさえ判別が難しくなってしまった。(がっかり)


 でも、わたしは思う。糖尿病から網膜剥離、当時最新のレーザー手術をしたにも関わらず、盲目になってしまった母のことを思えば今の状態をありがたいとさえ思う。
 見えない母に代わって、わたしがインシュリン注射を打つ朝の恐怖(プレッシャー)を思えば、見え難いなんてことは、何でもないこと。
 65才で亡くなった母を思えば、66才を生きるわたしは、もうおまけの人生だと達観している(向きもある)。

『セロ弾きのゴーシュ』70。

2013-04-27 06:29:42 | 宮沢賢治
「あゝこの譜だよ。」狸の子はせなかからまた一枚の譜をとり出しました。ゴーシュは手にとってわらひ出しました。

 譜はフと読んで、普。
 狸はリと読んで、理。
 子はシと読んで、詞。
 一枚はイツ・マイと読んで、逸、毎。
 譜はフと読んで、二。
 手はシュと読んで、趣。
 出しましたはスイと読んで、推。

☆普く理(物事の筋道)の詞(言葉)に溢れ、毎(ことごとく)二つを遂/なしている、その趣(ねらい、考え)を推しはかる。

『城』1254。

2013-04-27 06:13:56 | カフカ覚書
「村長さんに頼まれて来たのです」と、教師は言った。
 Kは、ご用件をうけためわりましょうと答えたが、水をながす音に消されてKの言葉が聞きとりにくいので、教師は、やむなく近よってきて、Kのそばの壁にもたれかかった。

 村長/Vorsteher→Vorstufe/第一段階、入門。
 壁/Want→Band/桎梏、きずな。

☆教区における村長(死の第一段階である入門)さんに委任されて来たのです。Kは覚悟しています、と答えたが、困難な居場所は、無数の涙で消され、Kの評価(村長)は分かりにくかったが、教師(空虚)は、より近い桎梏(絆)を覚えていた。