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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

手。

2013-04-08 07:01:29 | 日常
 手は正直である。(手を見れば年がばれる)とはよく聞く言葉。

 今朝ゴミ集積場に行ったら、Iさんがしきりにゴミを片付けている。その手にはちゃんとビニール手袋が・・・。
「偉いわね、ちゃんと手袋をして」
「だって手袋無しじゃ触れません」という。

 いつだって、どんな時だって手袋なしのわたし・・・手は荒れ放題というか、しわだらけ。洗い物をしていてほんの微かな汚れでも指の感触でわかるし、面倒なので手袋とは無縁。

 そして幾歳月が経ちましてこのような結果に。よく見ると指も少し曲がっている悲しき66才(もういいじゃない)。

 ところがおしゃれとは無縁に見える夫は釘一本打つにも、灯油を入れるにも、必ず手袋着用。
「お父さん、飲んで寝るときにはコップくらいは洗ってね」と言ったら、どうも洗わずにちょこっと水を差すだけだということが、次第に判明・・・。そんなにしてまでも守りたい手って・・・たしかに(顔よりきれい)。
 誰にでも守りたい一線・こだわりはあるもんだと思いながら、自分の手を老眼鏡でしっかり見ると愕然。


 あらゆる作業をこなしてきた手だけれど、古びたからと言って使い物にならないわけではない。まだまだこれからもお世話になるこの手に感謝。

(褒めてあげたい!)

『セロ弾きのゴーシュ』52。

2013-04-08 06:46:22 | 宮沢賢治
「えいこんなばかなことをしていたらおれは鳥になってしまうんじゃないか」
とゴーシュはいきなりぴたりとセロをやめました。するとかっこうはどしんと頭を叩かれたようにふらふらっとして、それからまたさっきのように、
「かっこう かっこう かっこう かっ かっ かつ かっ かっ」と言ってやめました。それから恨めしそうに、ゴーシュを見た、
「なぜやめたんですか。ぼくらならどんないくじないやつでも、のどから血がでるまでは叫ぶんですよ」と言いました。


☆死は等(平等)であるという元(根本)、根(物事のもと)を言(言葉)で結(まとめている)。
 推しはかると教(神仏の教え)が現われる。

『城』1236。

2013-04-08 06:18:25 | カフカ覚書
しかし、仕切り窓のところでのぞいていた連中がお内儀があらわれたぞと言うと、女中たちは、あわてて台所に駈けこんでいった。Kが食堂にはいっていくと、びっくりするほど大勢の客がいて、二十人を超え、男も女もいた。

 あわてて(すぐに)/gleich→grenze/境界、境。
 窓/genster→finster/真っ暗な、秘密の。finsternis/蝕。
 二十人/zwanzig→zwang/強制、抑圧。

☆しかし蝕(死の入口)をのぞくと観察者はお内儀(監視)があらわれたぞと言うと、権力は境に信徒を呼んでいた。言葉の死による驚くべき大勢の人たち、より多くの抑圧された人々には男も女もいた。