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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

あと一歩を外す。

2013-04-11 06:49:05 | 日常
 昨日の「ぐるりの会」は衣笠駅集合、阿部倉~山中町~塚山公園での昼食だった。辿り着いたころはへとへと・・・。
「景色の良い所で食べましょうね」と誘われ、昼食後の集合場所よりどんどん遠ざかる場所へ。そのうち(もうここでいいわ)とばかり、屋根のある休憩場所に座り込んでしまった。

 あと一歩、ほんの二・三十メートル進めば海を見下ろせるベンチに座れたのにダウン。メンバーはそれぞれ分かれてしまったけれど、みんな元気がいいので持ち寄ったお菓子を手に散在しているメンバーに届けに廻っている。

 公園内には「さくら祭り」の看板と舞台が・・・(これからなのだろうか)

 横須賀百景にも選ばれている「塚山公園/港の見える丘」の絶景を目前にして、お弁当をひろげ、結局その絶景を遠く眺めただけ・・・春霞で景色はぼやけていたけれど、そこに立つことが肝心だったのに・・・。


 思うに「あと一歩」の詰めが甘いのは、わたしの人生における最大の欠落部分であって、「あと一歩」の所まで来て疲労困憊、全てを放棄している。(そんな気がする)


「あと一歩を外す(癖?)」と道連れのわたし、いつまで経っても《有終の美》を見ることができずにいる。

『セロ弾きのゴーシュ』55。

2013-04-11 06:40:17 | 宮沢賢治
 するとかっこうはにわかにびっくりしたように、いきなり窓をめがけて飛び立ちました。そして硝子にはげしく頭をぶっつけてぱたっと下へ落ちました。

 窓はソウと読んで、双。
 飛び立つはヒ・リツと読んで、秘、律。
 硝子はショウ・シと読んで、照、死。
 頭はトウと読んで、等。
 下はゲと読んで、解。
 落ちるじゃラクと読んで、絡。

☆双(二つ)を秘(人に見せないようにかくす)律(きまり)があり、照(あまねく光があたる)死の等(平等)を解(わからせる、悟る)ことを絡(すじみち)としている。

『城』1239。

2013-04-11 06:03:05 | カフカ覚書
もじゃもじゃの灰色の髪とひげをした、やさしそうな、眼の青い良人は、立ったまま子供たちのほうにかがみこみ、ナイフを片手に子供たちの合唱する歌の拍子をとっていたが、歌ごえが大きくなりすぎないようにしきりに気をつかっていた。おそらく歌によって空腹を忘れさせようというつもりなのであろう。

 もじゃもじゃ/zerrauften→zerzupfen/むしってばらばらにする。
 灰色/graven→glaube/信念。
 青い眼/blaugiger→blau/警告、解雇通知。
 やさしそうな/freundlicher→fremde/よその、冷淡な。
 子供たち/kindern→kette/束縛、鎖。
 karviel→feil(fallen)/死ぬ。
 leicht→Reich/国、世界。

☆ばらばらになった信念、冷淡な警告、小舟の状態は束縛されるほうへなだれ込んだが、多くの人は詩歌を理解し、常々やわらげるために気をつかっていた。死の世界を詩歌によってその渇望を忘れさせようというつもりなのだろう。