明け方雨のち晴れ。最低気温4.5度。最高気温12.6度。
私はくすぐったがり屋だ。
小学生の頃、床屋さんでシェービングクリームを顔いっぱいに塗りたくられて、大きなカミソリで顔を剃られるのが苦手だった。とにかく、くすぐったくて仕方がないのだ。思わず笑いそうになるのを必死にこらえる。舌を歯で強く噛んでみたり、自分の脚を思いっきりつねってみたりするが、両目をぎゅっと閉じた顔は、へなちょこに歪んで今にも吹き出しそうな表情をしていたに違いない。実際、カミソリが触れるたびに「あへっ!」とか、「ぐすっ!」などとあまりのくすぐったさに身もだえしたことは数知れず。あるときなど、とうとう堪(こら)え切れずに「ぶふーっ!」と、泡立ったシェイビングクリームを思いっきり床屋のおじさんの顔めがけて吹き飛ばしてしまったこともある。そこまで行ってしまうともう最後。とにかくくすぐったくて笑いが止まらなくなってしまうのだ。さすがに床屋のおじさんも、カミソリを持つ手を休めて私の笑いがおさまるのを待つしかない。小学生ながらに、あれは実に恥ずかしかった。
今朝(3/5)も私が乗ったバスは、日曜日のソウルの街をアクション映画よろしく疾走していた。映画と違うのは、敵に追われているわけでもなく、一刻を争うような事態(アクシデント)に巻き込まれてしまったわけでもないという点だ。運転手のおじさんが一人で悦に入っているのだ。もしかしたら、昔はカー・スタントで多くの映画やテレビに出演した経歴の持ち主かも知れない。
「Hello!」、「Bonjour!」、「ニーハオ!」と旅行会社のコマーシャルらしく世界各国の挨拶が続く。日本語は無いのかな・・・?と思っていたちょうどその時、事件は起きた。「おはようごじゃいま~す!」という鼻にかかった女性の声。私は思わず「ぶふーっ!」と一人で吹き出してしまった。一瞬、車内に流れていたMission ImpossibleのBGMが止み、他のお客さんはもちろん、運転手のおじさんまでがルームミラー越しに私のほうへ視線を向けたではないか!私はうつむいて、笑いをこらえるので精一杯。さすがに「あへっ!」とか、「ぐすっ!」などと身もだえこそしなかったが、両肩はヒクヒクと上下していた。ここが床屋さんでなくて本当に助かった。もし顔でも剃ってもらっている最中だったら、眉毛が無くなっていたことだろう。
それにしても日本人が多く住んでいるソウルで、なぜ日本語のネイティヴを使わずに、発音が怪しげな韓国の人を自社のコマーシャル起用してしまったのだろうか?制作費を安く抑えたかったのか、あるいは日本人の笑いを獲りたかったのか?きれいな日本語を話す韓国の人だっていくらでもいるのに・・・。甚(はなは)だ疑問である。私だったらこんな旅行会社のお世話には絶対になりたくないと思いつつ教会に向かった。
私はくすぐったがり屋だ。
小学生の頃、床屋さんでシェービングクリームを顔いっぱいに塗りたくられて、大きなカミソリで顔を剃られるのが苦手だった。とにかく、くすぐったくて仕方がないのだ。思わず笑いそうになるのを必死にこらえる。舌を歯で強く噛んでみたり、自分の脚を思いっきりつねってみたりするが、両目をぎゅっと閉じた顔は、へなちょこに歪んで今にも吹き出しそうな表情をしていたに違いない。実際、カミソリが触れるたびに「あへっ!」とか、「ぐすっ!」などとあまりのくすぐったさに身もだえしたことは数知れず。あるときなど、とうとう堪(こら)え切れずに「ぶふーっ!」と、泡立ったシェイビングクリームを思いっきり床屋のおじさんの顔めがけて吹き飛ばしてしまったこともある。そこまで行ってしまうともう最後。とにかくくすぐったくて笑いが止まらなくなってしまうのだ。さすがに床屋のおじさんも、カミソリを持つ手を休めて私の笑いがおさまるのを待つしかない。小学生ながらに、あれは実に恥ずかしかった。
今朝(3/5)も私が乗ったバスは、日曜日のソウルの街をアクション映画よろしく疾走していた。映画と違うのは、敵に追われているわけでもなく、一刻を争うような事態(アクシデント)に巻き込まれてしまったわけでもないという点だ。運転手のおじさんが一人で悦に入っているのだ。もしかしたら、昔はカー・スタントで多くの映画やテレビに出演した経歴の持ち主かも知れない。
【写真上】今朝乗ったバスの車内でパチリ!青い手すりというのがポイント。ソウルの路線バス。
車内に流れるBGMはもちろんMission Impossible(注意:音楽が流れ続けます♪)。途中で次の停留所を知らせる車内アナウンスが入ったり、コマーシャルも流れるのでその時ばかりは車内の空気も和(なご)む。しばらく乗っていると、ある旅行会社のコマーシャルが流れて来た。「Hello!」、「Bonjour!」、「ニーハオ!」と旅行会社のコマーシャルらしく世界各国の挨拶が続く。日本語は無いのかな・・・?と思っていたちょうどその時、事件は起きた。「おはようごじゃいま~す!」という鼻にかかった女性の声。私は思わず「ぶふーっ!」と一人で吹き出してしまった。一瞬、車内に流れていたMission ImpossibleのBGMが止み、他のお客さんはもちろん、運転手のおじさんまでがルームミラー越しに私のほうへ視線を向けたではないか!私はうつむいて、笑いをこらえるので精一杯。さすがに「あへっ!」とか、「ぐすっ!」などと身もだえこそしなかったが、両肩はヒクヒクと上下していた。ここが床屋さんでなくて本当に助かった。もし顔でも剃ってもらっている最中だったら、眉毛が無くなっていたことだろう。
それにしても日本人が多く住んでいるソウルで、なぜ日本語のネイティヴを使わずに、発音が怪しげな韓国の人を自社のコマーシャル起用してしまったのだろうか?制作費を安く抑えたかったのか、あるいは日本人の笑いを獲りたかったのか?きれいな日本語を話す韓国の人だっていくらでもいるのに・・・。甚(はなは)だ疑問である。私だったらこんな旅行会社のお世話には絶対になりたくないと思いつつ教会に向かった。
「ブランド品」のことを韓国式に「名品(명품)」、「賞味期限」を「流通期限(유통기한)」、「メールアドレス」を「メール住所(메일주소)」、「スキーする」を「スキー乗る(스키 타다)」、「ピアノを弾く」を「ピアノを叩く(피아노를 치다)」などと言って恥をかいています。
それにしても旅行会社は、なぜ日本語の挨拶を「こんにちは」ではなく「おはようございます」にしてしまったのでしょうか。「こんにちは」ならそんなに怪しげな発音にならずに済んだと思うのですが・・・(余計なお世話ですね)。
好き(ブログを読んでるだけの無責任的発言ですが)。
= カルビ Blog Extra =
運転手のおじさんまでがルームミラー越しに私のほうへ視線を向けた
ではないか!私はうつむいて、笑いをこらえるので精一杯。すると
そのおじさんが、大声で私に話しかけてきた。
「このCMで笑った客は、あんたでちょうど30人目だ、あんた日本
人か?」
私はとっさに日本人だということがばれてはいけないと思った。そして
周囲の音にかき消されないように、負けずに大声ではっきりと答えた。
「アーニョ、ハングクー サーラムー イムニダー!」