特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

教会で過ごした日曜日

2005-07-10 23:16:48 | ただ今一時帰国中
 曇り時々。最低気温20.8度。最高気温31.6度。蒸し暑い一日(東京の天気)。

 学会二日目の今日(7/10)は日曜日ということもあり、久しぶりに母教会の礼拝に出席してから会場へ向かうことにしました。

 朝十一時十五分からの第二礼拝に出席。メモリーを増設したという話しは聞いていたのですが、礼拝堂のパイプオルガンの音色は予想以上にその表現力を増して、荘厳な雰囲気を醸し出していました。このパイプオルガンの音色を聴くたびに「あ~自分の教会に帰ってきたんだなぁ~」と思います。

 私が韓国で通っている教会は賛美や祈りでとにかくとても賑やかな雰囲気のなかで礼拝が行われます。それと全く対照的なのが母教会の礼拝です。特に成人向けの第二礼拝は“厳粛”という言葉が似合う、落ち着いた雰囲気の中で行われます。そんな礼拝に慣れていた私は、韓国の教会の礼拝になかなか馴染めずソウルに来た当初はかなり苦労しました。しかし、今ではどちらの礼拝も大好きです

 今回の一時帰国は急遽決まったことでもあり、礼拝に行く時間が取れないかも知れなかったので牧師先生や教会には事前に何も連絡していませんでした。にもかかわらず、牧会の祈りの中で牧師先生が、私が一時帰国しこの礼拝に与れたことを感謝するという旨のお祈りをして下さいました。本当にありがとうございます

 今日の礼拝にはロサンゼルスのタルボット神学校で学ぶために去る一月二十二日に渡米した韓国人のP兄と、派遣前研修を終え青年海外協力隊員としてマーシャル諸島へ二年間派遣されるS姉の姿もありました。二人とも今週の火曜日(十二日)に日本を発つということでした。

 今日の学会も是非聴いてみたい発表が幾つかあったのですが、発表論文集は既に昨日貰っているし、今日を逃すと暫くの間、二人と顔をあわせる機会はなさそうなので学会への出席を急遽キャンセルすることにしました。別に私が学会で発表するわけではないので、何ら問題はないはずです。礼拝後、愛餐会(あいさんかい)にも出席して久しぶりにのんびりと話す機会を持ちました。本当に久しぶりで恵まれた交わりの時でした(今日のメニューは美味しいドライカレーでした!)。

 実を言うと、もう一つ気がかりなことがあったのです。
 以前私とP兄の二人で「韓国語講座」をこの教会で担当させてもらったことがありました。その時の受講生で、人生の大先輩として、また信仰面でも色々なことを教えて下さったS姉が以前から入院されていることでした。教会の長老であり、またムードメーカー的存在でもあるS姉には、とにかく一日も早く元気になって戴きたいのです。夕方五時過ぎに教会を出て、P兄とともに御茶ノ水にある病院へお見舞いに伺いました。S姉は思った以上にお元気そうだったので安心しました。私の突然の訪問に驚かれながらも、とても喜んで下さいました。一時間ほど積もる話しをして、再会への感謝とS姉の一日も早い回復を三人で祈って、病院を後にしました。

 気がついたら外はすっかり陽も暮れて、夕食の時間をすっかり回っていたので御茶ノ水の駅前でラーメンとギョーザを食べました。ソウルにもラーメン屋さんは何軒かあるのですが、何と言っても値段が高いのです。それにも増して日本のそれに比べると麺もそうですが、スープに全く手間をかけていないのです。従って、日本に一時帰国する度に美味しいラーメン屋さんを巡るのが日課となってしまいました。

 P兄と二人、ラーメンとギョーザを交互に口に運びながら、日本語と韓国語が混ざった会話をしていたのですが、明らかに周囲の目が以前とは違っていました。以前は韓国語を話しているだけで“奇異な目”で見られたのですが、今回はそれを全く感じなかったのです。韓国語も立派にメジャーな外国語の一つとして日本の社会に受入れられた証拠でしょうか?もし、そうだとしたら韓国語教育を学んでいる者として、これ以上の喜びはありません

写真(左):新八ツ山橋の交差点から見た母教会。手前の茶色い建物が附属幼稚園と牧師館。その奥の少し背の高い建物が礼拝堂。ともに御殿山ヒルズ内にある。

  


写真(右):JR五反田(ごたんだ)駅方面からソニー本社ビルを右手に見ながら坂を上がってきた地点から見た母教会(共に今日(7/10)撮影)。

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