特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

コチュ(唐辛子)

2005-08-20 20:40:23 | 韓国留学記
 晴れ時々曇り。最低気温19.3度。最高気温28.2度。

 今朝(8/20)ベランダに出たら、花壇に植えておいた唐辛子(コチュ=고추)が見事に赤く色づいていた(写真)。


 真っ赤に色づいた唐辛子(コチュ=고추)を天日干しする光景は韓国の秋の風物詩だ。昨日(8/19)から突然涼しくなったが、今朝は我が家のベランダにも本格的な秋が訪れたということになる。

 ところで、唐辛子(コチュ=고추)を見るたびに思い出すことがある。
 
 日本で働いていた会社は韓国系企業だったので、私の上司も韓国の本社から派遣されて来た韓国の方だった。韓国企業では上司が自分の部下たちを自宅に招いて食事会などをするのは決して珍しいことではない。その日も上司のお宅に食事に呼ばれ、同じ部署の人たちと一緒にお邪魔した。
 その上司には当時二~三歳になる男の子がいて、一緒に食事の席に着いていた。食事がひと段落して、むずかり始めた息子のご機嫌を取ろうと、上司は男の子と二人で普段から家でやっている遊びを始めた。息子に韓国語で「頭(モリ=머리)」とか「目(ヌン=눈)などと言い、それを聞いた男の子が瞬時に自分の両手でその部分を押さえるという簡単なものだ。
 「鼻(コ=코)」、「口(イプ=입)」、「首(モク=목)」、「肩(オッケ=어깨)」、「胸(カスム=가슴)」、「お腹(ペ=배)」とお父さんから言われた部分を、男の子は「キャッキャ」とはしゃぎながら小さな両手で押さえている。お父さんは出来の良い息子を思いっきり抱きしめてやる。お父さんから誉められた男の子は、より一生懸命に「腰(ホリ=허리)」、「腕(パル=팔)」、「脚(タリ=다리)」、「足(パル=발)」と言われた部分を自分の手で押さえる。そして最後にお父さんは息子に「唐辛子(コチュ=고추)!」と言った。すると男の子は恥ずかしそうに小さな両手で自分の股間を押さえた。その動作が何とも愛らしかった。そう、「唐辛子(コチュ=고추)」には子どもの「おちんちん」という意味もあるのだ。


 多分、今ではその男の子も小学校の高学年になり、ここ韓国の空の下、真っ黒に日焼けした体で元気に走り回っていることだろう。写真は今日(8/20)自宅のベランダから見上げた見事な青空!

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