約、1400坪の荒れに荒れていた竹林を三年間かけて伐採していましたら、やっと終わりが見えて来ました。残す所あと10本ちょっとで完全に全伐採です。
行ったのは冬の間、11月から2月の寒い時期に根から1メートル、2メートル位の所を切って切って切りまくりました。
かけた日数は年に30日程。傾斜面だから結構大変でしたが、大分コツを掴んだので仕事としてもかなり自信がつきました。
最初は、エゲツない位の本数と不法投棄のゴミに参りまくってたけど、少しずつ明るくなる森に途中で辞められなくなって来ました。大切なのは、根性です(笑)
そしてアフターがこれ。
現場にチッパーを持ち込めたらメチャクチャ効率が良い上に、そのまま山の土壌に還元出来ます。ボクはその竹チップに強力な微生物資材を混入させて堆肥化していますが、これがとてつもなく良いです。
カブトムシ、クワガタもとっても増えました。鳥の数も増えました。
来年からはハナガガシという幻のカシの木を復活させます。九州に数本しか残っていない木で、元々は(江戸時代)熊本や宮崎には沢山あったそうです。
経済と言うお金目線で自然環境を観たら、開発して工場を誘致したり、高速道路を作ったり、ソーラーを貼ったりする兆候が有りますが、この狭い日本で乱開発をしまくったら、それこそ数十年後には日本人は安全な飲水も無くなってしまうかもしれないですね。
ゾウにアリが立ち向かうレベルですが、アリも大群になればゾウだってアナコンダだってあっという間に骨まで食い尽くしてしまいます。
まずは身近な数ヘクタールの森を、鎮魂の杜に戻すのがはじめの一歩です。
ほんの数年前に、本多静六さんと言う方が明治神宮の杜を綿密な計画でお造りになったと言う事実を知って驚愕しました。
彼はドイツに森林学を学びに行ったそうです。
ボクの木登りワークの先生はイギリス人です。
仲の良い物理博士はカナダ人です。
彼等の共通の認識は、森を管理する意識はドイツやスイスが世界トップレベルだそうです。
ほんの100年ちょっと前の日本人には、そのドイツ人にもリスペクトされる位の凄く実践的で行動力のある人がいたのです。
本多静六さんが今の日本の森林を見たら絶叫するでしょうね。そんな本多静六さんは、粗末な暮らしで残ったお金は投資で増やしまくり、亡くなる前に全て寄付してしまったそうです。
ボクには投資のスキルは皆無なのでハナガガシのドングリを拾いまくって、新しい自生地を作りたいと思います。
荒れた孟宗竹林が豊かに再生していく過程とノウハウは、また日記に書きます。