先週ボクの住む集落で、地元の方々が集まり炭焼きをするとの事だったのでボクも参加させて頂く事に。
籾殻をくん炭にするのは慣れているのですが、本格的に良質な炭を焼く技術には以前からとても感心があり、養蜂と同じく習得したいと思っていたのでとても良い機会でした。
こちらでは今は伝承の一つとして、若い世代や子供たちに伝える為に年に数回行っているそうです。
先ずは山でカシの木を切るところからスタートします。カシはズッシリ重くて、もちの良い炭にするには最高の素材です。
炭の世界でピンはやはり備長炭ですが、九州にはその材料となる種類のウバメガシ?だったかな、がなくてしかも焼き方が特殊らしいです。
今回は昔からのやり方で伝わる、赤土で出来た釜焼きを教えて頂きました。
なんだかジブリに出て来そうな可愛い釜です。ここに2トン車3台分のカシが入るので驚きです。
丁寧に奥から順に並べて、上部にも隙間なく枝や端くれを詰めて行きます。
詰めたら火を入れる焚口を作って、隙間を埋める。
火を入れたら数時間、全体に熱気を回して焚口を狭める。
こう書くとあっさり簡単だけど、狭めるタイミングと丁寧な積み方が出来ないと失敗するそうです。
いい炭はBBQや暖をとるのに最高なだけでなくて、畑の苗作りにも、水を浄化するのにも、酵素風呂作る時にも、犬やヤギや牛がかじるのにも、床下にタンスに入れるのにも、歯を磨くのにも、、、生活のありとあらゆる場面で重宝する知恵の結晶です。
ボクの山にも古い炭窯があるので、マスターして活用するのが楽しみになりました。
改装がひと段落したら、今度は酵素風呂の下にひく炭焼き作業です。材料は裏山のクヌギを予定しています。これもまた良い材料です。なんて贅沢な遊びなんでしょうか。
ふと思ったけど、北部タイやラオスの田舎みたい!違う所は海が近い事。
バンコクみたいな喧騒も大好きですが、根城にするにはこっちが良いかな。
一つ学べば、色んな事が出来ていた先祖の凄さに感動します。世界はもう十分すぎるほど発展したでしょうから、時代はまた過去から学んで生活を変える必要があるのではないでしょうか。
そこに本当の豊かさと答えがある気がします。