十一月がスタートしました。
十一月はボクの好きな月です。十字に閉めて、それから始めるとも読める字に決断とスタートを切るにはピッタシの感じがするからです。
先日一日に、福岡博物館の古名刀展に行って来ました。
ズラリ並んだ国宝の数々に魅入ってしまいあっという間に日が暮れてしまいましたが、ボクが一番魅入ってしまったのは、国宝 来国光の太刀でした。
直刃の刃紋の中に幽玄な景色があって、違う世界にトリップしてしまいそうな、そんな感覚になりました。
もう一振り強烈な印象に残ったのは城井兼光という刀でしたが、何故かまじまじと観ると凄いキーン!とした音が頭に響いてきて堪らなかったです。
漆黒の海に光る夜光虫みたいな刀で凄く美しかったんですが、こんなパワフルなヤツを腰に差していた黒田長政公は凄い豪の人だったんだろうなぁと思いふけっていました。
子供の頃から刀がそばにあったんですが、やっぱり古い時代の、古刀と呼ばれる刀剣がボクは好きです。
戦の道具として使われた武器ですが、こんなに宇宙や自然が凝縮された様な物や道具は無いんじゃないだろうか。
そうしたら今日、仲間の薬草研究所に遊びにお邪魔したら本棚に坂村真民の詩があり、昨日の古名刀とシンクロしたのでその詩をここに書き留めたいと思います。
名刀のように 坂村真民
すべては出会いの
一瞬で決まる
だから
その時のために
心を磨いておくのだ
名刀のように
脳裏に焼き付いた来国光を胸にしまって、十一月良いスタートが切れそうです。
福岡博物館の展示は十一月四日まででした。
お近くの方は是非行って見られてください。