人間生きていれば色んな怖さがある。
アフターでこれ。
苦手なアイツや、恥をかいてしまう恐怖、失敗するリスク。沢山あるだろう。
時には死ぬリスクさえも。病気、事故、仕事にスポーツ。考えたら、生きてる事がリスクだらけだ。
ボクについて考えると、以前の場所から移り住んだリスク、生計をたてる生業を決め、それで生きていくリスク等が当たります。
引っ越して農家として生計が立てられなくなり、山仕事を学びました。それも普通の山仕事ではなくて、高所作業での山仕事です。
それが今のボクの生業。あちこちに習いに行きましたが、やっぱ実戦が今の自分の立ち位置が分かって学び多いです。
そんなボクに、ちらほら仕事を依頼して下さる方が少しずつ増えて来ましたが、今回の現場は今まで仕事して来てこんなにリスクと責任を感じた事はありませんでした。
案件は、家の裏の雑木林皆伐作業です。
簡単に言って危険、ヤバめに言って、家壊すかも。な仕事。でもバカだから引き受けてしまいました。。。
特殊な伐採を受け持つ業者の数割安い金額を想定して見積もりしたら、通ってしまいました。
ビフォーがこれ。
アフターでこれ。
かかった日数は二人、たまに三人で約10日。
こうして遠目で見るとあっという間に感じるけど、毎日吐きそうでした。
人を集める事、段取りする事、そしてその人間をケアする事。金を稼ぐ以上に、一番学んだ事は謙虚さだと思いました。
一人では本当に何も出来なくて、自分の実力など全く当てにならない事。そして恐怖との付き合い方をとても強く意識する事のキッカケになりました。
ボクがとても参考にしているのがあらゆるXSPORTSの猛者たちです。
この人達は命懸けの競技に向き合う毎日の中で、リスクといかに付き合うか真摯に考え、実行されています。
日本には芸事や武芸など、沢山の蓄積された真髄が有りますが、実際に命懸けの競技と向き合われている方々と照らし合わせると恐怖とどう付き合えば良いのか少しだけ紐解けるのでは無いかと思った次第です。
まず、そもそもの恐怖思考は、自分には出来ないと言う勝手な自己抑圧です。
経験が浅いから。監督してくれる人がいないから。と言うはじめから誰かを当てにする思考パターンです。
次に、失敗したらどうしようと思い込む負の感情です。これを細分化する事は非常に有効だと思いました。
具体的に、もしもロープが切れて家をぶち壊したら。もしもロープが切れて自分が落下したら。手伝ってくれている職人が怪我をしたら。
この場合の恐怖は逆に捉えると助け舟です。じゃあどうする。と言う、サブの保険を数パターン考えられるからです。
そうです。リスクは安全を産む母なんですね。こんな当たり前の法則を学ぶキッカケになりました。
そしてそのリスクを解消出来ない時、
挑戦するべきでは無いと言う決断が出ます。それが本当の実力、現状であると思います。
今回の現場では、ボクはラッキーがありました。それは、雇い入れた人達がボクに無いスキルを持っていた事です。
人間を見るにも、もっと多角的に大らかに観察して、菩薩の心を持って接する余裕が必要みたいです。いちいち角を立てていたら、自分の首を絞めてしまいます。
かと言って放任でもダメですね。
最後に、やはり大事なのは心でありますね。
我が良いではつまらんです。
なるだけ関わった人間が良い方向に向かって行く事が仕事の本質だと思います。
例えそれがカス相手でもです。
天はボクに色々遠回りさせる様に思いますが、多分10年後くらいに、あーなるほどなぁ〜と思う結果に至りそうです。先ずは、そこまで健康に生きていられる事を目標にしていきますね。
生きている時の沢山の恐怖と、みんなが真剣に向き合って壁を突き抜けていける事を願っております。
どうせ今生で一回は死ぬんだから。