日経ニュース拾い読み

朝夕、日経を拾い読み、週末は「今週の株式総括」で市場をふり返り、次週の予測を展開する

今週の株式総括1113

2009-11-14 15:54:30 | 今週の株式総括
今週の株式総括1113

NKとNYが絶対株価が逆転した。その差が開いて閉じるまでの日にちは、過去1年間を見ると半月から1ヵ月以内には達成されている。今回は10月末日に交錯した。なれば11月末までには逆転する。NYが下がって、日本が接近するか、NYが上がりすぎで日本株が正常で、その景気実勢を表しているのか。

東京市場の出遅れが言われてはいるが、日経ダウに採用銘柄のPERは33倍台、かたやNYは15倍台、PERだけでは株価は言い表せないが、決算や計算の仕方が違うとはいえあまりにも格差が開きすぎている。逆転どころかこのままでは差が開く一方となるのか。

外人は成長性のない国の株式には見向きもしない。中国のナスダック市場は始まったばかりだが、過熱気味といわれながら今週も急騰した。成長性のある市場でないと、資金は流れない。この現実ははっきりとそれを証明する。

 いま政治は、事業仕分けの真っ最中、3兆円のムダを洗いだそうとやっている。経済、景気に全く頭が回らない。先に進むためにはまづこれをやらずして、次は行えない。野党自民党は官僚管理詐欺容疑で追求されているがごとく完全無力化、自民党の出来ることと言えば、「恵まれた家庭に育ったものだから・・・」と、資産管理の弁明をする首相を責めるくらいがせいぜい。

 兜町からは嘆き節が聞こえてくる。稼ぐ歩合外務員でも売買手数料月50万円せいぜい、4割が手取りで諸経費を払うと手取りは5万円、それでもいいほうで、むしろ持ち出しになる人が殆どとは・・・。290円の弁当は飛ぶように売れ、500円弁当は売れない。兜町で唯一繁盛する店は立ち飲み屋だけ、家にも帰りたくても帰れないで愚痴を言う、そんな証券マンがあふれている。

企業はリストラや固定費削減でようやく収益を回復、しかし円高は依然として続き、頼みの輸出はさっぱり、先行き不安がいっぱい。

米主要企業500社の7-9月純益は10月始めより10ポイント改善した。米主要小売り売上高は2.1%増で安売り店がけん引、輸出促進や住宅減税、失業保険の給付の拡充などFRBは政府と足並みをそろえ、ゼロ金利継続し、雇用増のため追加経済対策を検討、下支え策は手厚い。週中にはNY株は年初来高値を更新した。

欧州の銀行は、投資銀行部門が堅調で景気回復が鮮明、ユーロ圏の来年成長を0.7%とし上方修正をした。
世銀は中国の成長率を8.4%に上方修正、中国版ナスダックは過熱気味に上昇し、インド、インドネシアなど新興国へのファンドや企業の進出でにぎわう。

企業はリストラや固定費削減でようやく収益を回復、しかし円高は依然として続き、頼みの輸出はさっぱり、先行き不安で・・・。

かたや日本の9月の機械受注3.8%増で倒産件数も11.7%減となった。わるくない!企業業績も底入れ鮮明で、9月動向指数は基調判断を上方修正となり、車・電機16社はコスト減で6000億円の利益を上積みする。

だが現実の実体を示す日米の株価は、冒頭に述べたごとく大きく明暗が分かれた。

 政府の経済に対する認識の度合いが、政権交代で生じてしまった。でも天下りや官僚政治など、自民50年の政治のあか、800兆円を超える国の借金を残した最大の原因である。

「官僚と政治の腐れ縁」を、ここで断ち切らなければ、日本の再生はあり得ない。多少の株価の出遅れも、ここはじっと我慢して、つぎの飛躍に備える時なのかもしれない。民主政権の公約実現後の明るい社会を望んで、国民は政権交代に託したことを忘れてはならない。

でも、「恵まれた家庭に育ったものだから・・・」と言っている人をみると、それも心細い限りだが・・・。

 それでも「最大益ボード指数」は、絶好の形で「買い転換」となった。NYも買い転換となって久しく、むしろ過熱気味の状態を示すだけに、いよいよNKの出番になったかもしれない。

ふくろう通信 会員向け分析情報 にはこう書いた
「ふくろう情報」
10/30 am8:27配信「最大益ボード」を注目の皆様へ、第88弾
一番心配していた7-9月米国GDPが3.5%成長、5四半期ぶり上昇となった。NYダウ平均は、基準線まで下落で直近2度まで下落があったが、その後急激に持ち直している。29日NY市場もその動きの再現である。雲の上限が上昇基調で下値を押し上げる構え。先行き不安を持ちながらも、着実に景気回復を確認しながらの上昇基調は変わらず。

第87,86、85弾の速報銘柄は、絶好の買い場を提供してくれている。
「速報銘柄の押し目買い方針に撤せよ」
NY市場急騰の翌日の東京市場の「寄り付きの買い」は、極力避けてください。その日の高値つかみになるケースが多い。
「4063信越化学」4-9月純利益65%減で悪材料出尽くし、太陽電池向けシリコン豪で生産能力倍増で160億円投資など景気回復に向け体制、N字下げ価格滞留期間の一番の5000円近辺は底に近い。
景気回復は、「5411JFEHD」は鉄鋼で、銀行に「8308りそな」も、反騰の兆しが見えた。



日経拾い読み1114

2009-11-14 08:51:21 | 株式ニュース
「佐藤勝彦の世界展」われらが株界に活力を!!
西武渋谷店美術画廊で11月10日から15日まで開催
「佐藤勝彦の世界展」を応援する

たまにはちょっと気分転換に!! 
和紙人形と文化刺繍

20091114(土)
*日米同盟深化へ新協議、安保50年へ1年かけ、首脳会談、普天間基地問題早期に決着

*三菱UFJ1兆円増資、普通株、年内で調整、資本規制に対応、貸出余力高める、他行も追従へ

*三井住友48%増益、9月中間、みずほは7%減益

*日航、最終赤字1312億円、4-9月で最大、つなぎ融資1250億円

*ユーロ圏プラス成長、7-9月1年ぶり、年率1%半ば

*トヨタ400万台超、米でペダル改修

*シティ傘下のベルシステム24を米ファンドが1200億円で買収

*中国版ナスダック過熱続く

*投信残高、60兆円を回復、10月末、7ヵ月連続流入超、前月比1.2%増

*太陽電池パネル、三洋、欧州で増産、家電向け開拓、来夏に能力倍増

*油圧ショベル、ハイブリッド型販売、コベルコ建機、燃費を4割改善

*磁気ヘッド生産集約、ソニー、国内拠点1ヵ所に、パソコンやデジカメ

*昭和電工、自転車用アルミ部品に進出

*三洋電機、ノートパソコンなどに使う小型汎用リチウムイオン電池で大容量システム

*電通、博報堂DYネット広告強化、新興勢と競争激しく

*昭和電工、自転車用アルミ部品に進出

*4-9月、電機・自動車など、上場企業、経常60%減益、売上高復調、通期は増益見通し

*丸井G、純利益62%減、4-9月、小売り事業振るわず

*エディオン、黒字70億円に拡大

*ミスミG純利益88%減、4-9月、FA用部品が低迷

*マツキヨHD最高益、マスクなど好調

*大日本印刷、純利益79億円、4-9月、前期下期から黒字転換、液晶向け需要回復

*サイバー、純利益23%増、前期12億円、株式売却益など寄与

*協和エクシオ、純利益48%減

*フェローテク87%減益、半導体装置、回復遅れ

*グリー771万株売り出し

*三井化学、642億円調達、公募増資など、中国で成長投資に充当

--11/13夕刊--
*大衆薬アジアを開拓、2ケタ成長を狙う

*事業仕分け、地方交付税抜本見直し、スパコン開発凍結

*独立行政法人、資産売却へ法改正、行革相表明、通常国会に提出

*米財政赤字13ヵ月連続、景気低迷で歳入増えず

*総務相、環境自動車税を検討、自動車税と重量税を一本化

*新型インフルエンザ、入院9万8000人、米の死者3900人

*BAとイベリア航空、来年末に経営統合、輸送規模、欧州2位に