今日は天気も良く仕事も休みで久々の日曜日らしい日曜日だった。
そんな午後、ICU(国際基督教大学)のチャペルで行われたオルガンコンサートに行ってきた。
現在愚息が習っているK先生が弾かれるというので聴きに行ったのであります。
ICUは三鷹郊外に緑深い広大なキャンパスを持ち、あたかも森の中に校舎が点在するような趣さえある。その中央にチャペルがある。決して大きい建物ではないが、リーガー社製の中規模なオルガンがあり、私も10年以上前に1回聴きに行ったことがある。
今回改めてチャペルに入ると、前回の記憶がほとんど失われていることに気がついた(笑)。演奏の記憶は少しは残っているのだが、チャペルの広さやオルガンのデザインが、「あれ?こんなだったかな??」てな感じで思い出せないのですな(笑)。
祭壇の後ろ(内陣)にリュックポジティフ(演奏者の背後~すなわちここでは会衆席側にあるパイプ群)まである大きなオルガンがデ~ンと鎮座し、どこで司祭は礼拝をやるんだろうと思うくらい。リュックポジティフの大きなケースが邪魔をしてコンソール(演奏台)は全然見えない。なんかちょっと意外!?
愚息など、「オルガンが本尊みたい」などと抜かしおった。生意気なガキである。でも確かにそうかも。
プログラムは以下の通り。
めでたし海の星 J.ティトゥルーズ(1563-1633)
フーガ第1番と同一主題によるカプリス F.ロベルディ(1624-1680)
トッカータ 第7番 M.ロッシ(ca.1601-1656)
聖体奉挙のためのトッカータ J.J.フローベルガー(1616-1667)
トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 J.S.バッハ(1685-1750)
(休憩)
ヴィンセント・ファン・ゴッホ-フレスコ-ラメント V.オーベルタン(1970-)
組曲 作品5 M.デュルフレ(1902-1986)
Ⅰ前奏曲 Ⅱシシリエンヌ Ⅲトッカータ
前半が、ルネサンス~バロック、後半が現代音楽というプログラムである。
前半では、やはりバッハが抜きん出て素晴らしい。ちょうど愚息が習っている曲でもあるので参考になった。後半では、デュルフレの組曲はオルガンコンサートでよく演奏される20世紀の有名曲である。K先生はフランスに留学されてオルガンの研鑽を積まれた人なので、さすがの快演であった。でもおいらはやっぱりバッハが好きだな~(笑)。はからずもバッハの素晴らしさを再確認したコンサートだった。
オルガンは中型ながら、多彩な音を引き出していたと思う。ただし低音の迫力はミューズのような大型オルガン(16”や32”がバリバリ)にはかなわない。でもやっぱりオルガンていいなあ~。
終演後、先生とちょっと話をしたところ、ICUのオルガンはペダルが放射状ペダルでちょっと弾きにくかった由。それから、音の配列が左右逆になっているストップがある意味のことを言っていたが、何のこと??そんなのあるの?わけわからん??今度時間のある時にちゃんと聞いておこう。
ともあれ、久々の家族で過す日曜日でありました。