しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「チャイナ・レイク」 メグ・ガーディナー

2010年05月20日 | 読書
「チャイナ・レイク」 メグ・ガーディナー   ハヤカワ・ミステリ文庫
 China Lake            山西美都紀・訳

アメリカ、カリフォルニア州サンタバーバラ。
弁護士でSF作家のエヴァン・ディレーニーは、友人の母親の葬儀で宗教集団〈レムナント〉に遭遇する。
〈レムナント〉聖書をそのまま信じる狂信的な終末論者で、指導者はピーター・ワイオミング。
エヴァンは兄ブライアンの息子ルークを預かって育てていた。
〈レムナント〉にルークの母親タビサが入信していることを知る。
タビサはブライアンと離婚していたが、ルークを取り戻そうとしていた。
エヴァンは新作のサイン会で、〈レムナント〉の嫌がらせを受ける。
そして、ルークが誘拐されそうになる。



始めは少々ページの進みが遅かった。
〈レムナント〉がカルト教団で、武器を集めるテロリストと分かる。
そこから対決の図が明らかになり、面白くなる。
ブライアンが海軍中佐で戦闘機のパイロット。
軍の係わりも加わって、スケールの大きさも出て来る。
登場人物も多彩で、個性的な性格も魅力的だったり不気味だったり。
不気味と言えば、細菌テロも登場して、それが結構リアルで怖い。
策略を巡らす人間がたくさん登場。
以外と複雑なことになっていた。
陰謀の多さが、意外な結末を。
しかし、納得出来る謎解き。
エヴァンと同様に、どうしてそんな行動を取るのかと不思議に思ったが、きちんと説明が付いた。
最後はハードなアクションになる。
自分はちょっと苦手だが、これは定番だから仕方ないのだろう。

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